06/11/07 光源の色と露出の誤差

写真を撮る上で重要な露出は、光源の色によって実は微妙に違ってくる。例え露出計の示す値どおりに撮ってもだ。

まず、太陽光では露出誤差は生じ難い。どちらかと言うと、光源の向きによる露出補正のほうが大事になる。
スピードライトでも同様で、太陽光に比べて拡散率が高いので、光を廻しやすく、その際の誤差を考慮しての露出測定が重要となる。
問題は室内光源だ。例えば蛍光灯は、常に点滅している状態(東日本で50Hz、西日本で60Hz)であるので、条件によっては誤差が生じ、補正して撮影しないとアンダーになることがある。
また、タングステンライトではさらに誤差が大きくなり、つねに1段ぐらいは開けて撮影したほうが無難だ。特に撮影用タングステンライトよりもさらに色温度の下がる一般用タングステンライトでは、注意が必要だ。

また赤や青などの特定色光源では、その色によって露出誤差の割合が違い、経験が必要になることが多い。ライブハウスや派手な照明演出を行うステージでは、露出値がめまぐるしく変わることになる上に、この誤差の問題が常に付きまとう。
誤差に引きずられて撮影すると結構悲惨だ(笑)。
色がかなりカブるようになり、写真用カラーネガフィルムからの写真プリントでもキレイなプリントは焼けなくなる。デジタル写真画像でも修正のための画像操作の段階で、ドットが目立ってざらついてしまい汚い印象を与えることになる。デジタルだから手軽にと言うわけにはいかない。きっちりキレイな写真画像データに修正するには、おおよそ印刷レタッチ並みの写真画像修正のスキルが必要となる。

ちなみにNikon F5搭載のRGBマルチパターン測光はこの問題を乗り越えるために開発されている。シビアな露出を要求される写真用リバーサルフィルムでの撮影でもおおむね正確だと評判だ。


  0(ゼロ)からのフォトテクニックマニュアル  by  RAY paint SSS - 写真の空気感表現