06/03/19 実効感度

写真フィルム感度には公称感度と実効感度がある。これはどのように違うかというと、写真フィルムのパッケージに書いてある感度と実際の感度は違うのだ。
ネガカラーではあまり気にならないが、リバーサル(スライドフィルム)ではかなりの違いとなって表れる。
例えば感度がISO-100のリバーサルフィルムの場合、2/3段(ISO-64相当)まで違うと、アンダーな写真になる。これを救済するとなるとちっょと厳しい範囲に入ってくる(かつて出始めのベルビアは何と1段違った事もある。公称感度ISO-50に対し実効感度ISO-25とも言われた。現在はほぼ是正されたようだ)。
何故こんなことが起こってくるのか?
それは写真フィルムを作る際にそのベースとなる乳剤毎に多少のばらつきが発生するためである。
ちなみにリバーサルフィルムを使って写真を撮る場合、エマルジョン(乳剤)ナンバー毎の実効感度データを入手して対応する。
プロは同一エマルジョンナンバーの写真フィルムを10〜100本単位で購入し、冷蔵(冷凍)保存してさらに現像所毎の現像データも把握して感度管理を行っている。
さらにこの現像所毎の現像感度のばらつきであるが、かつては曜日や時間帯によっても違うといわれていた。
例えば、月曜の朝に新しい現像液と入れ替える為、午後に現像液の状態が落ち着くのでその頃が安定しているとか、金曜は現像液の疲労によって感度が落ちるとかである。一応同じE-6プロセスのはずなのだが…。

白黒写真用モノクロフィルムはもっと感度が自由というか、現像する人や条件、使用する現像タンク等によってころころ変わる。自家現像の場合、現像中の現像液温度の管理をいかに上手く行うかでばらつきの範囲が変わる。
感度が変わることはコントラストも変わり、さらに自家写真プリントを行うとその写真印画紙用の現像液温の管理もあって、あてずっぽうでやってるともうお手上げである。(笑)


  0(ゼロ)からのフォトテクニックマニュアル  by  RAY paint SSS - 写真の空気感表現