写真を撮るときに常々心がけている事がある。
決して機械に使われないようにする事である。
いつ機械は裏切るか分からないからだ。
だから写真の露出勘に関しては人一倍鍛えてきたつもりである。
写真を撮りたい範囲の光景を見てすぐに絞りとシャッタースピードが頭の中ではじき出せるように。
そして、自分の思い描く写真が要求する露出は適正露出ではない事も度々なのだ。
かつて写真用カメラ内蔵の露出計は精度がいまいちで、そのまま鵜呑みにすると、決して良い事は無かった。単体の写真用の入射光式露出計を使う手もあるのだが、写真を撮る被写体が遠くに離れていると測る事は出来ず、また測るときの僅かな向きと状況でいくらでも数値は変わる。使用する写真用撮影レンズの繰り出し量によっては露出倍数も変わる。
だからもっぱら単体の露出計(ピンポン玉を半分に切ったようなものがくっついている写真用の露出測定機)はスキルの有るプロ向けとなる。参考値程度でしかないのだから当然である。どちらかと言えば、撮影者の感じた写真の露出を確認するための役割が大きい。
対して写真用カメラに内蔵されている写真用の反射光式露出計は、被写体の反射率によっていくらでも数値が変わってしまう。同じ光の強さの条件で白と黒の物体では、露出計の数値が5段も違ってしまうのである。
写真向けカメラメーカーは長年この問題と格闘してきた。そしてエレクトロニクスが発達した時点で、様々な写真露出計測のアルゴリズムを組み込んだ高度なAEシステムを発展させてきたのである。
特に評判がよかったのは、ニコンF5に搭載されたRGBマルチパターン測光で、写真用リバーサルフィルム使用のプロの撮影でも結構正確に露出が出ると評判だ。
他メーカーはどうしてもまだ一部偏りが出る事が有るのだそうだ。自身も仕事でよく使用しているEOS-1Vもわりと光線状態に掻き回される事があるので、基本的に適正露出値を示すインジケーター真ん中のバーには合わせていない。
写真の露出勘を養う効果的な方法をいくつか…。
まずISO-100など感度を固定する。感度が変わるときにはそこに露出倍数を掛ければよい。
つぎに標準的な明るさの固定。たとえば、晴天日中カンカン照りの順光でシャッタースピード1/125秒、絞りはf16など。
そして、色による実際の感度の誤差を覚えていく。まずは白が多いとその分露出をオーバーに、黒が多いときは露出をアンダー目に補正する。等である。色によって露出を補正する高度な写真の露出勘を養えればプロにも負けない(笑)。
一度、露出計に頼らずに、写真用フィルムで撮ってみると、面白い写真が出来るだろう…。
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