06/08/30 レンズで太る!痩せる?

スタジオマン時代につくづく思ったのは、ファッションモデルたちの足が折れそうなくらいに細かったことだ。もうほとんど実際に見ると、とてもこの世のモノとは思えないくらいの細さで、そんな脚で大丈夫なのかと心配するぐらいだ。
ところが、いざ写真用ポラロイドで写真に撮って見ると、これがちょうど言い按配の細さになるから不思議だ。それだけ写真用レンズで太っている証明である。
この専門的に樽収差と呼ばれる範疇に入る写真光学での誤差は、目で見たままの世界と写真世界のギャップを作り出すことになる。

写真用レンズによっても歪みの収差の度合いは変わり、また同じ焦点範囲のズームレンズでも価格によってその出現の度合いが違っている。

太る収差の反対に痩せる収差もある。
望遠系の写真用レンズに多く、顔がほっそりと写ったりする。
ただし構図の圧縮効果が大きくなってくるので、写真の構図構成はおのずと変わる。女性ポートレート写真では昔から常用されており、ただいたずらに遠くから撮っている訳ではないのだ。

写真用レンズ以外では写真用フィルターで横幅を変えられるものがあった。今は知らないが、うっかりするといかにもこれで撮りましたみたいになるので要注意。
写真撮影でのテクニックやギミックはなるべく自然に、わからないように使うのがキモだ。


  0(ゼロ)からのフォトテクニックマニュアル  by  RAY paint SSS - 写真の空気感表現