06/09/13 写真構図とコンセプト

写真の構図は写真愛好家の方々にとってはいつも気に掛かるテーマのようだ。
事実このページへのアクセス解析でも検索数は結構多く、写真構図の難しさを反映しているともとれる。

写真の構図論には昔から多くの約束事が存在するが、それぞれの理論は専門的なページに譲るとして、写真構図の役割を少々考えてみたい。
構図論を駆使して撮影する意味は、作品の訴求力のアップや主題の強調だったりするのだが、写真構図論自体は古くからの約束事のため、あまりに写真の構図に拘り出すと、いつしか何処かで見たような写真が大量生産される結果となる。

写真の構図法や構図論は基本的にはソフトウエア的ツールの一種である。フォトジェニックもこの延長線上にあるもので、この点を間違えると何かと鼻持ちならない写真が出来あがる。いわゆる「いかにも」や「クサイ」といった写真だ。技術的なモノを駆使しているんだという匂いがすると見るほうには嫌がらせでしかない(笑)

写真を職業としている人とそうでない人との間には様々な違いがあるが、そのひとつにテーマやコンセプトに基づいて撮れるかどうかと言うのがある。
仕事(商業写真)での撮影ではテーマなどは基本的にはっきりしており、いかにそれに沿ったものが撮影できるかが重要となる。
写真(作)家の写真作品撮りではコンセプトを事前に充分煮詰めているか、または常にコンセプトの再検討を繰り返す事で撮影時に充分反映させる事ができる。
また、写真コンテストなどで優秀な成績を収める事の出来る方もこの部分がしっかりしているか、または思い入れを強く持つ事によってテーマがはっきりしていて、力のある写真作品を撮る事が出来る。

写真のコンセプトやテーマをはっきりさせることで、膨大な写真の構図論や構図法の中から必要な写真構図テクニックを選ぶ事ができ、その事によって力のある写真が撮れると思うのだが如何だろうか…。


  0(ゼロ)からのフォトテクニックマニュアル  by  RAY paint SSS - 写真の空気感表現