何かとよく出てくる写真撮影のテクニック解説のひとつに流し撮りがある。
手軽に手を出せる撮影テクニックであり、決まると動感が出てとてもカッコよく写真が写るので、結構やりたくなる写真撮影の技術だ。
さてこの撮影テクニック、言われているほど難しくないような、難しいような、奥の深いものである。引き目で撮る分にはまあやりやすいのだが、アップでしかも背景を完全に流していくようなダイナミックなものを撮影するとなると写真テクニック的な難易度がぐっと上がる。
動いている被写体をあえて止めずに背景を流し微妙に被写体を流して動感を出す所にこの写真撮影のテクニックのキモがあるわけで、基本的には、スローシャッターの多用となるわけだ。
問題は露光中のブレをどうコントロール出来るかにかかっている。
流したい向き以外のブレ、たとえば横に流すときは上下のブレを減らすには、腰の回転がポイントだ。腰を中心に横にスイングし、その時に腕のブレを消せない限り、撮影に成功する確率は低い。
ここでも基本のカメラホールディングが大事になってくる。
流し撮りにおいての問題がもうひとつある。
横に流す場合、撮影者を中心とした一点を軸にどうしても円を描く事になるのだが、そのときにどうしてもピントがずれてくるのだ。
とくに大きくしかも近距離で撮影するとその影響は大きくなり、とくに端の方はピントが合わなくなってくる。
よほど中心部分にピントをブレずに合わせて撮れないと、完全なブレただけの写真となりかねない…。
回避するには絞りをある程度絞って被写界深度を稼ぐしかないが、逆に長焦点レンズではそれも難しくなってくる。
このテクニックに挑む前に、まずはしっかりぶれないホールディングをマスターすることも大事だろう。
何の世界でも、基本は大事だ(笑)