07/11/28 シャッタースピードと絞りの値の意味

シャッタースピードと絞りは写真の露出では重要な基本的数値であるが、この数値にはある法則が存在する。
今のカメラではわかりづらいが、昔のダイヤル式のマニュアルカメラでは、一つの数値の移動で光が半分または倍になっていくのだ。
例えば、絞り値(f)が1、1.4、2、2.8、4、5.6、8、11、16、22、32、45、64と変わる数値で、f1からf1.4の様に一つずれると光の量が半分に減っていく。逆にf64からf45にずれると光の量が2倍に増える。
シャッタースピードも同様で、1、1/2、1/4、1/8、1/15、1/30、1/60、1/125、1/250、1/500、1/1000、1/2000、1/4000、1/8000でそれぞれ一つ動く毎に光の量が半分になったり、倍になったりする。
その動く1ステップを露出が一段ずれるという言い方をする。

この2つの要素の組み合わせで露出をコントロールするのだが、絞り値はピントの合う範囲、つまり被写界深度のコントロールに、シャッタースピードは動きを止める、またはブラす、あるいは手ブレを防ぐためのコントロールに使うことになる。
これだけではピンと来ない方の為に、さらに詳しい使い方を述べてみよう。
積極的にオート露出を使う場合、フルモードを搭載する大抵のカメラでは、マニュアルモード以外にプログラム、絞り優先、シャッタースピード優先の各AE機能を搭載している。このうち絞りを自分で固定できるのが絞り優先AE、シャッタースピードを任意に設定できるのがシャッタースピード優先AEになる。
動体を撮影する場合にどんな露出状況下でも最高速のシャッタースピード、例えば1/8000秒で撮影したい場合には、シャッタースピード優先モードでシャッタースピードを1/8000秒(表記は8000)に固定し、露出の変化は絞りをAE機構での調整に任せておく。また比較的暗い場所でのストロボを使用した撮影では、最低限のブレないシャッタースピード(普通の手持ち撮影で1/50秒が限界とも言われる)に固定して、不用なブレを押さえる使い方もある。
ポートレートなどでピントの届く範囲を浅くして、人物を強調したい場合には、絞り優先モードでそれこそレンズの開放値いっぱい、例えばf1.0に絞りを開いた状態にセットして、シャッタースピードはAE機構側に制御を任せてしまう。または風景写真では逆にパンフォーカス効果を得るためにそのレンズの最小絞り、例えばf22に固定して、シャッタースピードが遅くなって、スローシャッター状態でもブラさず撮れる様に、三脚に据えて撮影することになる。

注意したいのは、上記の各優先モードでは自動制御する側の絞りまたはシャッタースピードが適正露出から外れてもカメラ側ではカバーしてくれないことである。


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