たいていのカメラに内蔵されている反射式の露出計で露出を測るときに必ずついて回るのがこの白と黒の露出問題である。
反射率18%グレー(ニュートラルグレー)を基準とする場合、当然の事ながら白と黒の露出は正確には出ない。そこでどうするかと言うと、黒と白でそれぞれ露出補正を掛けていくことになる。
白の場合は出た目から2.25段プラスに、黒の場合は出た目から2.75段マイナスに補正する。それだけ露出の誤差、つまり反射率が違うのだ。
そしてこの方法はスポット測光機能が付いているカメラで白または黒の被写体を測る場合に限られる。
単純に白または黒ならいいが、実際の撮影場面ではそうは単純には行かない。白黒入り乱れ、さまざまな色彩が加わると、もう何が正しいのかわからなくなる(笑)
白と黒、またはニュートラルグレーを見つけ出せればいいが、色彩豊かだとそれも難しくなってくる。
決め手に欠ける時には自分の手のひらの露出を測ることで、なんとか近似値には持っていけるようである。
オートでの露出測定では、それぞれのカメラの年代やメーカー、はたまた機種によって個性が出てくる。クラシックなカメラに多い中央部重点測光などでは、誤差が出やすい。
フルオート化された世代以降のカメラでも初期のカメラと測光アルゴリズムを煮詰めてきた現行機とでは精度が違う。そしてカメラ自体でも業務用高級機とローエンドエントリークラスとではやはり違ってくる。
またメーカーによってもその考え方や測光システムなどの違いで特定条件下での測定値の違いが出てくる。
今は普及機でもわりと高度な測光システムを積んでいるので、その延長でスポット測光機能がついていたりするが、それがデジタルカメラであれば結構露出の感覚をつかむのは早いかもしれない。ただそのファンクションを探し出すために説明書とにらめっこするほうが大変だったりして…。