カメラで撮影する際に最も大事な基本的なテクニックの一つ、それは撮る瞬間にブラさない事であり、それはシャッターボタンを押すときが全てだ。
つまりシャッターボタンの押し方が重要であり、肝である。問題はシャッターボタンを押したほぼ直後にシャッターが開いて露光が開始される事であり、そのときに直前の振動が大きく影響する。
シャッターボタンを「押す」と言う表現にとらわれて、上から下にシャッターボタンは押し込む事だと思っている人は多いだろうが、その固定観念が実に多くの失敗を生み出すこととなる。
ポイントはシャッターボタンが平たい形状であることだ。つまりその広めの面積を使って端から端まで指の腹を滑らせていく感覚で押すことに尽きる…。
スチール撮影を射撃に例える人がいるが、確かに引き金は引くものであり押すものではない。引き絞る動作はブレを少なくし、命中率を上げることになる。
同様にシャッターボタンも感覚的には、引き絞るのと同じ事になる。それが先に上げたシャッターボタンの正しい押し方、いや引き絞り方になるのだろう。
この感覚を完全にマスターすると、多少セオリーから外れたカメラの持ち方をしてもぶれることは少なくなり、熟達するにつれて手持ち撮影時の低速シャッタースピード限界がより低速側にシフトする。状況によっては、通常三脚が必要とされる場面で手持ちで撮れる事がままあり得る…。
おっと忘れていた。背面液晶を見ながら撮影すると、どう頑張っても手ブレを起こす。ファインダーがあるカメラはファインダーを直接覗いてそのときに額や鼻にカメラの背面を押し付ける事を忘れぬように…。