| 03/7/27 |
【ラストタンゴ・イン・パリ?】 ところでここ2試合の親善試合を欠場しているハインツェ選手。表向きは足の負傷のためとされていますが、もちろんプレスがそんなことを信じるはずがありません。空気の読めないバルセロナのおかげで寝た子を起こされ散々です。結局バルセロナのオファーは600万ユーロというものだったようですが、パリフロントはバルサに「ハインツェは移籍の対象ではありません」というFAXを送付して早々に交渉を打ち切った模様。 木曜日、ハインツェ選手は全てのオファーを検討してくれるようフロントに掛け合ったらしいのですが、あっさり却下された形。 ル・パリジャンの記者の目にも、ここ数日のハインツェ選手は大変しょんぼりして心ここにあらずという様子だったらしいですが、会長は「嫌々やるようなら処罰」という血も涙もないことを言っています。厳しい世界です。 私とすれば、パリに残ってもらえればもちろんそれがなによりですが、過去2シーズン十分すぎるほど働いてもらったこともあり、いい話があったら出してあげてもいいんじゃないかという気も正直、しなくもありませんでした。 しかし、ユベントスとソシエダに関して言えば、前者はポジションの確保、後者はクラブの規模という点で、これらのオファーがハインツェ選手にとってベストなものかは大いに疑問です。バルセロナの提示額はというと、これでまとまる話ならもうとっくに売ってます。でもまあ、現時点では、移籍したがっている選手を無理に引き止めても仕方がないという気がします。 |
| 03/7/25 |
【オグベチェ君絶好調】 セルベッテにこそ敗れたものの、プレシーズンマッチはおおむね好調な滑り出しのPSG。よく点が入っています。特に熾烈なポジション争い、という以前に残留放出がかかっている若手選手にとっては、ある意味リーグ戦以上の真剣勝負かと思われます。 特に素晴らしいパフォーマンスを見せているのが、先のWisla Cracovieとの親善試合でハットトリックを決め、レヴァークーゼン戦でも2得点を挙げたオグベチェ選手。ポジション獲得に向けていいアピールをしました。 「僕達は勝利で基礎準備の段階を終えた。リーグ戦の終わりまで、こんなパフォーマンスを再現できたらいいな」 レヴァークーゼン戦ではパウレタ選手、ピエールファンファン選手もパリ・デビューしましたが、パウレタ選手の初ゴールはおあずけ。 26日にパルク・デ・プランスで行われるポルト戦では、03−04のプレゼンテーションも行われます。 |
| 03/7/22 |
【さらばロニー】 混迷を極めたロナウジーニョ選手の移籍問題がようやく決着。「PSG幹部を代表して、ロナウド・アシス・デ・モレイラ、すなわちロナウジーニョの移籍についてバルセロナと合意しサインしたことを認めます。彼は5シーズン、カタランのクラブでプレーするでしょう」 (グライユ会長) かつてレアル・マドリーの会長選挙に巻き込まれる形でフィーゴ選手を失った苦い経験を持つバルセロナ。ロナウジーニョ取りを公約にした以上、後には引けないラポルタ新会長の意気込みは本物だったようです。 カタランのサポーターは誇り高く厳しいですが、ロナウジーニョ選手にはパリ同様サポーターから愛されるよう、頑張っていただきたいです。とりあえずサグラダ・ファミリアは誉めておいた方がいいでしょう。 最後にもうひとつだけ言わせていただければ、兄ちゃんが代理人というのはちょっとどうかなあという気がします。 今後のPSGのことは、会長と監督が考えるべきことですから気にかけても仕方がありませんが、先日の親善試合で「シンプルで、ダイレクトで、連携したプレー」を求めたハリルホジッチ監督には、既にロナウジーニョ抜きのチームの明確なヴィジョンがあることは確かでしょう。 スーパーな1人の選手のファンタジーに試合を委ねるのにはリスクもあります。長いシーズンを通して安定したパフォーマンスを維持するには、そこそこ同じくらいの実力レベルの選手に徹底して共通の戦術を叩き込んだ方が機能したりするのもままあることですし、いずれにしても、誰が欠けても同じような戦い方ができるチームを作ることは先決じゃないでしょうか。 |
| 03/7/17 |
【笑顔が可愛いです】 スダンの若きカメルーン代表MF、モデスト・エムバミ選手(20)が15日、メディカルチェックの後、PSGとの5年契約にサイン。「とてもうれしい。僕は5年間パリジャンさ。僕にとってとても大事な瞬間だ」 ペドレッティ選手との交渉はクラブ間では合意しながら、結局代理人の法外な要求で頓挫しましたが、コンフェデレーションズ・カップでのエムバミ選手のプレーに目を留めたパリフロントは、素早い対応でウォルバーハンプトンと契約間際だったエムバミ選手にオファー。かねてからフランスでのプレーを望んでいたエムバミ選手との合意に達しました。 昨季のPSGはそこそこのテクニックはあるものの、少々ダイナミズムに欠けるような気がしていたのですが、エムバミ選手、頑張っていただきたいです。いい補強ではないでしょうか。 エムバミ選手は82年10月9日生まれ、172センチ、67キロ。 16歳の時カメルーンの1部リーグにデビュー、00−01シーズンからスダンでプレー。 |
| 03/7/13 |
【しかし負けてちゃいけませんね】 エクス・レ・バンでのハードなトレーニング(ハリルホジッチですから)に顎を出しているらしいPSGのチームは11日、セルベッテ・ジュネーブとプレシーズン・マッチを行いました。まあ負けているわけですが、パウレタ、レティジ、エルカルクーリ(そして当然ロナウジーニョ)らを欠いてはいるものの、特に前半は、03−04を予想する上で興味深いものだったようです。 前半のPSGはクラシックな4−4−2。ディフェンスラインはメンディ、キュビリエ、ハインツェ、ポティヨンと随分若返っています。不安です。新シーズンは今のところ、これにエルカルクーリ選手を加えたデンジャラスな布陣が予想されます。 このフォーメ−ションはよく機能したらしく、セルベッテをそこそこ圧倒して33分にウーゴ・レアル選手のゴールで先制。 後半は若手全員参加のテストという趣。昨季はトップ下を務めたこともあるカナ選手がストッパーをやっていたりして、あまり参考になりません。 写真は新ディフェンスリーダーということになるだろうハインツェ選手。アウェイユニもいくぶん見慣れてきました。 (写真:psg.fr) |
| 03/7/11 |
【ほんとにキタワァ*・゜ ゚・*:.。゜(n‘∀‘)η゚・*:.。】 ‘ちょっと昔の男前’を数多く輩出するポルトガルの代表選手、“アゾレスのサイクロン(またはアゾレスの鷲)”ことパウレタ選手が、ついにPSGとの3年契約にサイン。背番号は9。パリ幹部の熱心で粘り強い誘いに心動かされて移籍を決意したらしいパウレタ選手。奥さんにせっつかれたから、なんて声もあるようですが、なんにしてもこのような状況のパリに、望んで来てくれるというのはうれしいことですね。 「僕はとてもパリでプレーしたかったんだ。ボルドーで良い何シーズンかを送った後で新天地を目指すのはたやすいことじゃなかったけど、今、ここにいられてとてもうれしい。だって、僕は偉大なチームでサインしたかったから」ですって。詳細はまた後ほど。 |
| 03/7/9 |
【新加入の皆さん】 モナコからレンタルで移籍のDFエリク・キュビリエ選手。昨季はエル・ファキリ選手に出場機会を奪われていたなんて話を聞いたような気もするのですが、心機一転頑張っていただきたいです。 フラメンゴ、サンパウロでプレーしていたFWレイナルド選手。何かこう、いろんな意味で可能性を感じさせる面構えです。なんでもロマーリオ選手のファンだということですが、それはあくまでもプレーの、ということでいいんですよね? 下部組織出身の若手2人。表記に自信がないのですが、GKモアメド・ベンアムー選手(左)と、MFオシン・ラゲー選手。ラゲー選手は昨季はL2にレンタルされていて、先日パリとプロ契約を結んだばかり。 |
| 03/7/4 |
【見慣れるまでの辛抱だ】 何も言わずに03−04の新アウェイ・ユニフォームをご覧ください。楽しげにボールを追うジェローム・ルロワ選手のぎこちない笑顔が、なおいっそう寒々しく感じるのは私だけでしょうか。 モデルがルロワ選手であるという点を差し引いて考えるべきかもしれませんが、なんとも間の抜けたデザインになったものです。 白と赤の分量をこのバランスで持ってくるものだろうか、という気もしますし、襟の形も何だか中途半端で、全体的に、何がしたかったんだナイキ、という仕上がりです。白と赤なら、02−03カップ戦用のアディダスの方がまだよかった。 ナイキ独自のクール・モーション・テクノロジーの採用で着心地に関しては快適であるとのことです。 パリのクラブであるからには、いかに試合内容が無残であろうと、「でもユニフォームはカッコイイ・・・」というのが観戦における最後のモチベーションなのですから、ナイキには気を引き締めていただきたいです。 救いがあるとすれば、評判の良かった昨シーズンの白が3rdユニフォームとして残されるらしいということでしょう。 |
| 03/6/24 |
【02−03お疲れ様でした:5 マウリシオ・ポチェッティーノ】 02−03シーズンのリーグ戦で、最も長い時間ピッチに立ったのがこのポチェッティーノ選手。ピッチで事が起これば冷静に事態を収拾し、監督・会長交代の混乱の中では、事情が分からず苛立つ選手を代表してフロントに心情を訴えるなど、そのキャプテンシーは立派なものでした。 惨敗の後でも会見に出て敗戦処理をするのはキャプテンの仕事。基本的に、ポチェッティーノ選手は会見でそう面白いことは言ってくれませんが、礼儀正しく正論を述べて記者につけ入る隙を与えない(ここが大事)コメントは、さすがに経験が違う、という感じでした。 そのポチェッティーノ選手も一度だけ、あまりに落胆してシャワーを浴びてから会見をすっぽかして帰ってしまったことがあるというのはここだけの話。 PSGの場合は監督がまあアレでしたので、ポチェッティーノ選手の補佐は心強いものでしたし、また、守備でハインツェ選手が抜かれても、人に強く経験豊かなポチェッティーノ選手が後ろに控えているという事実は心臓への負担を軽くしてくれたものです。 エスパニョール時代には西澤選手に親切にしてくれたという話も伝え聞くポチェッティーノ選手、PSGの総年俸削減のため放出が濃厚とされていますが、実際、ポチェッティーノ選手のように品格を感じさせる選手は、他リーグでもそう多くは見つけられません。 三島由紀夫だったか、人間は結局自分のためだけには生きられないというようなことを語っているのを聞いたことがありますが、チームに無私に奉仕することにプライドを持っている選手は、大抵、いい顔をしているように思います。しかし気ままで我の強い選手でも、その代償(責任なり批判なり孤独なり)も潔く受け入れる覚悟を持っているような選手は、私は好きです。 35試合(3150分)、2ゴール、■7、■1 |
| 03/6/20 |
【フットボールとコマーシャリズム】 すごい騒ぎになってますね、ベッカム選手のご来日。大体サッカー選手のピッチ外での姿というのは、見て言いようもなく脱力することが多いものですが、特別ベッカム選手のファンではない私も、お菓子メーカーのロゴ入りTシャツ姿はあんまり見たくなかったような・・・ 分刻みでスケジュールをこなしているらしいベッカム選手、この現状は本当にベッカム選手が望んでいたようなものなんだろうかと、ふと思ってしまいました。 今時サッカー選手が個人的に企業と契約するなんてごくごく当たり前のことですが、例えばピッチに入る時わざわざカメラの前でシューズを結び直す選手や、腕の時計が目立つようなポーズで写真に写っている選手を見るたび、これもスポンサーに対する配慮ってやつなのかあ、なんて思ってしまうのは少し複雑な気分です。 サッカー界には多くのスター選手がいて、クラブ、スポンサー、マスコミなどが共同して流す、その選手のコマーシャル・イメージがあります。しかしそのイメージが巨大になるほど、選手はスポンサーのためにプレーしているような気分に陥らないでしょうか。 選手個人の問題ならまだしも、イメージを守るために責任を他に転嫁するようなトラブルも起こるでしょうし、誰かは忘れましたが、実際スポンサーのイメージ悪化を気にするようなコメントをした選手もいました。あのロナウド選手のレアル・マドリー移籍にまつわるトラブルにも、おそらくそんな側面もあったのではないでしょうか。 嫌な言い方かもしれませんが、スポンサーが評価するのは選手本人ではなく、その商品価値にすぎないことを理解していないと、こういった喧騒の中で自分を見失わないでいるのは大変なことではないかと思います。 ベッカム選手が状況をどう受け止めているのかは知りませんが、いずれにしても、ゆっくり心身を休めて新天地でのシーズンに備えていただきたいものです。 あるマンチェスターのバンドの曲に「広告や専門家を信じては駄目、彼らは僕らの魂で商売するんだから」という歌詞がありましたが、情報を受ける側も、デウー選手が「この目で見たものしか信じない」と言ったような言葉の意味をもう一度考える必要がありそうです。 (photo: Reuters) |
| 03/6/18 |
【02−03お疲れ様でした:4 ファブリス・フィオレズ】 よく走った02−03シーズンでした。右サイドで献身的に働いた末に交代という、その辺のFWならぶちきれそうな起用法に文句も言わず、本職のFWの位置で起用されれば前線から労を惜しまず守備もし、時には汚れ役もいとわない姿はルイス・フェルナンデスの哲学を象徴するようでした。 今シーズンのフィオレズ選手といえば、最大の話題はやはりボルドー戦でのシミュレーション事件。 今にして思えばあの一連の過熱報道と3試合のサスペンションは何だったんだ、という気分にもなりますね。やったことは事実として良くないことですが、客観的に見れば明らかに重過ぎる処分は、フェア・プレーを標榜する協会に体よくスケープゴートにされたのではないかという感はあります。 フランスカップOM戦のゴールの後、耳に手を当ててスタンドの声援を求める姿はなかなかカッコ良かったフィオレズ選手。以前あるサッカー雑誌のコラムで現地記者が「放出すべき選手」というようなことを書いているのを見かけて、何を言っとるかと思ったものですが、ハリルホジッチ監督は既に、フィオレズ選手を来季もチームに留めたい意向を表明しています。 スーパーな選手ではなくとも、こういう選手はいつでもチームに1人はいてほしいものです。 32試合(先発29、交代3、2510分)、3ゴール、■4 |
| 03/6/16 |
【02−03お疲れ様でした:3 ジェローム・ルロワ】イエローカード11枚、レッドカード1枚という華々しい戦果と共にシーズンを終了したジェローム・ルロワ選手。 試合中にはファウル覚悟で体を張らなければならない局面もあるし、単に働き者なだけのケースもあるので一概にカードの数でどうこうは言えませんが、この人の場合明らかに一撃多い、というケースがままあるのが悩ましいところです。 ポチェッティーノ、ペネトー選手のトラブルを発端に荒れに荒れた第8節バスティア戦、ルロワ選手はといえば前半はギラついた目で報復ファウルなどしていましたが、この乱闘の場面ではなんだか乗り遅れてつまらなそうな様子だったのが印象的でした。のらない他人の乱闘騒ぎにはとことん淡白。本物だな、と思いました。 カードのことはそれとしても攻守にわたって中盤でよく働き、特に連続してゴールを上げた2月3月の絶好調時のプレーは素晴らしいものでした。30節で古巣OMを相手に上げた得点は忘れがたいシーンです。シーズン後、一時はフェルナンデス監督に付いてトルコに行くのではないかとも言われましたが、ハリルホジッチ監督は彼をチームに留める意向のようです。ぜひ残ってほしいものです。本人は大真面目でしょうが一抹の脱力感を伴う笑いを提供してくれるルロワ選手がいなくなったら、さぞ寂しいことでしょう。 33試合(2842分)、5ゴール、■11、■1 |
| 03/6/12 |
【02−03お疲れ様でした:2 フレデリック・デウー】 「僕は聖トマスみたいに、自分の見たものしか信じない。ルイス自身が辞めると言わない限り、言われたり書かれたりしていることは信じないよ」(オフィシャルサイト、3月のインタビュー) 寡黙な人柄で、誤解を受けやすいタイプなのかもしれませんが、その言動からは確固たる意思が感じられる模範的な選手です。少々短気なのが難ですけど。 先のインタビューでは、安定した結果を出すためにはロナウジーニョ選手のようなタレントが重要ではないかと言うインタビュアーに対し、「ピッチでは11人。ボールを持つ前に、そのボールを渡す10人のチームメイトの存在を忘れては駄目だ。結果を生まないなら個人のパフォーマンスに価値はないよ」とチームの重要性を説いたのは、やはり昨季のキャプテンを務めた人だなあ、と思わせたものです。 シーズン序盤には移籍も噂されたデウー選手、その努力が評価という形で報われることの少ない選手ですが、30節のOM戦のように、「いてくれてよかった」と思った試合は少なくありません。こういう選手にこそ、お疲れ様と言いたいですね。 31試合(2692分)、1ゴール、■7、■1 |
| 03/6/10 |
【02−03お疲れ様でした:1 ガブリエル・ハインツェ】 「アルゼンチンでは、誰も僕を知らないと思うよ」先日レキップ紙にこうコメントしていたハインツェ選手。8日のキリンカップでは前半36分交代出場しましたが、当然のことながら、ここ日本のアルゼンチンファンも「誰?」という反応だったようです。 ハインツェ選手はリーベル、ボカといった有名クラブやユース代表出身のエリートコースではありませんから、代表でも多少の苦労はありそうです。 このキリンカップ、後半にアルゼンチンの中盤のプレスが緩み始めた時には、あたかもパリの試合を見るかのようでした。今季のパリはそういい所はありませんでしたが、ハインツェ選手はよく頑張って働いたのではないでしょうか。 私は多くのパリサポーターがそうであるようにハインツェ選手が好きですが、実力をそう買いかぶっているわけではないので、今後うっかりセリエなどに移籍してしまい、スカパの某解説者にタックルのタイミングについて塩辛い批評をいただくのかと思うと気が遠くなりそうです。メンタリティにおいて世界最高レベルであることは疑いないのですが。 新幹部、監督はハインツェ選手を来季もパリに残すつもりのようです。主力として活躍できて、サポーターが愛してくれるPSGで、クラブの歴史に名を残してみるのも一つの幸福なサッカー人生ではないかと思う私は小さいでしょうか。 (写真:L'equipe) 02−03リーグ戦 35試合出場(先発34、交代1、3104分)、2ゴール、■10 |
| 03/6/6 |
【イタチの】 思えば散々な4シーズン半を過ごしたペルペール前会長。フェルナンデス前監督からは「フットボールがわかってない」と無能呼ばわりされたりもしましたが、経営難のcanal+との板ばさみで、企業人の悲哀を感じさせる人ではありました。そんな前会長ですが、先日、「(フランスの審判団は)マフィア・システムだ。クラブの生死を決めるのはこんな連中なんだよ」と、フランスサッカー界に捨て台詞を残したことが物議をかもしています。 前会長はフランスカップ決勝の判定についても「審判団は買収されたと思っている」と過激なコメント。さすがにその後の取材で「マフィア」「買収」という言葉は不適当だったと訂正してはいますが、それはさて置くとしてもフランスの審判のレベルはちょっとアレじゃないかなあ、というのは否定できないところです。 責任を他に転嫁するのは潔くない行為だと承知していますが、それにしても今季のPSGは、クラブの売却騒動から始まって、チームの努力だけではどうにもならないことが多すぎたという気はします。 そういえば、フィオレズ選手のシミュレーション問題、フランスリーグではあれからシミュレーションは根絶されたというのでしょうか。 話は変わりますがグライユ新会長、PSG再建は2年計画だそうです。 (03/6/5 AFP Photo) |
| 03/6/2 |
【300日の悲劇】 ピッチに大の字に倒れるアロンゾ、泣き崩れるレアル、お別れを言うようにポチェッティーノを抱きしめるフェルナンデス監督─ファイナルのあとに待っていたのは深い失望と悲しみでした。 「僕達が敗れたことについての説明は一つ、この不当な退場だ」 試合後の会見でポチェッティーノ選手は断言しましたが、この退場についてのル・パリジャンの報道は、 試合の67分、メクセス選手との1対1でレアル選手が足を少し高く上げすぎた。大して悪意はない、むしろ軽率なジェスチャーだったが、主審はレッドカードを提示。レアル選手は“不当だ、おかしいよ”と繰り返すと、涙も隠せないまま逃げるようにロッカールームに去った、というものです。 度重なる怪我から復帰したレアル選手ですが、リーグ最終節のオセール戦では今季初となるはずのゴールが取り消しになったばかり。この決勝、20分のゴールでこの夜のヒーローになるかと思われた矢先、自らのファウルで退場。10対11の攻防の果てに力尽きたチームは、76分89分の失点でもう少しで手が届くところだったタイトルを逃してしまいました。 思えばいつもこんな調子だった・・・という、今季を象徴するような敗戦でした。今はレアル選手が一日も早く立ち直ってくれることを願うだけです。 (写真左:Reuters、右:AFP photo) |
| 03/6/1 |
【つまらなかったですか?】 CLファイナル、私は結構面白かったです。楽しい、という感覚とはまた違うものですけど。高度な駆け引きが途切れることなく続く、身を切るような緊張感はイタリアならではのものですね。 誤解のないように、昨年のワールドカップのメキシコ×イタリアでは断然メキシコを応援していたことを明言しておきますが、ステレオタイプ的に美しくないと言われるイタリアサッカーにあえて美の概念を見出すとすれば、それは整合美といったものではないでしょうか。 その決勝でACミランに敗れたユベントスが、ハインツェ選手に興味を持っているのではないかと言われているようです。しかしこの試合の桁外れのディフェンスのレベルを見るまでもなく、それはちょっと厳しいんじゃ・・・と思う程度の分別は私にもあるつもりです(ごめんね)。 (03/5/28 Associated Press Photographs) |
| 03/5/29 |
【40、50は鼻たれ小僧】 先週末のオセール戦で、主審に詰め寄るギ・ルー監督(写真:psg.fr)こういう状況でこの位置に写っているのは大抵の場合フェルナンデス監督のはずですが、そこはさすがにギ・ルー監督。まあ、本当ならカードを出されてもおかしくないお振る舞いです。 もっとも、ここはこらえたフェルナンデス監督も、ハーフタイムに激しく抗議して結局スタンドへ。早いか遅いかだけの違いでした。 フェルナンデス監督の言い分も聞くとすれば、彼が顔を真っ赤にして語ったところによると、 「私は審判をののしってなどいない!それに、私は自分から進んでスタンドに行ったんだ。ギ・ルーに対して含むところは何もない。だが、彼はピッチに入って、すべてを決めているように見えるんだ!」 試合後ギ・ルー監督は、「ワシは心の底で、ルイス・フェルナンデスがスタッド・ドゥ・フランスのベンチにいることを願っとるよ」とコメントしましたが、フェルナンデス監督はどうやら決勝にはベンチに入れてもらえそうです。 いずれにしてもこの一件で主審がその行動を称えたのは、事態の収拾に当たった両チームのキャプテンであることは付け加えておくべきでしょう。両監督とも、部下には恵まれているようです。 こんな話ばかりでも何なので、2週間ほど前にフェルナンデス監督が語ったコメント。 「ウィ、おまけにブルゴーニュのクラブとの対戦で終わるなんて、本当にうれしいね。ギ・ルーは私の好きな人物だ。彼との対戦で終われて満足だよ」 |
| 03/5/25 |
【残留レース悲喜こもごも】 ハリルホジッチ監督率いるレンヌが、前節1部残留を決めて存分に羽目をはずしてしまったと思われるモンペリエを相手に3−1で勝利(写真:L'equipe)。この結果レンヌは15位で残留を決め、ぎりぎりまで粘ったスダン、ル・アーヴルはあえなくアディユ。例年残留を賭けたチームの必死の形相を見ていると、2部暮らしとはそんなにつらいものなのか、としみじみ思うのですが、降格のプレッシャーに度を失っていたのは上層部も同じのようです。 PSGとレンヌがスコアレスドローで勝ち点1を分け合った前節。ロナウジーニョ、ハインツェらをベンチに置いたPSGのスタメンを見て、ル・アーヴルのジャン・ピエール・ルヴァル会長は「これはまさしくスキャンダラスだ!」、と愕然としたらしい。 憤懣やるかたないル・アーヴル、スダン両会長の、「レンヌの残留に手を貸したのではないか」という激しい非難を受けて、ルイス・フェルナンデス監督は「批判する前に試合に勝て」「ル・アーヴルがここ8試合勝てないからってそれはうちのせいじゃない」「モンペリエ対リヨンの試合については何も言われないじゃないか」等々もっとも且つ挑発的なコメントを返していますが、レンヌが残留したことで、監督の来季の話題もまた再燃しそうです。 |
| 03/5/22 |
【人生は地雷原】 主に性格上の理由から、ハイリスクだがリターンの方は定かでないサッカー人生をあえて突き進むルイス・フェルナンデス監督。来季、ハリルホジッチ監督が退団するレンヌを指揮するかもしれないというレキップ紙のニュースには、さすがに仰天しました。監督自身は「レンヌ?よく分からんね」とあくまでもしらをきる構え。それだけは止めてほしいですが、話としては面白いのが難しいところです。レンヌ戦前の会見ではハリルホジッチ監督についてしつこく聞かれ、「ルイス対ヴァヒドの試合ではない!!!」とちょっとだけキレたりもしたようなのですが、先週末にロンシャンで、マンチェスター・ユナイテッドのアレックス・ファーガソン監督(写真右:Empics)と一緒にいるところを目撃されたことについては上機嫌でコメント。 直情的な点ではよく似ており、馬が共通の道楽でもある両監督(ファーガソン監督はロック・オブ・ジブラルタルという競走馬も所有)は、馬談義の傍ら、話題は当然フットボールにも及んだ模様。よせばいいのに、 「彼もまた、ロナウジーニョは9.5番の選手(で、ゲームメイカーではない)だと言ったよ。嬉しかったね(笑)。彼がそう言った時には何て嬉しかったことか!」 |
| 03/5/16 |
【Tee-shirt rouge, jean's large】恒例のオフィシャルサイトのチャットは、選手達のプライベートな様子がうかがえる数少ない機会の一つ。モードの発信地パリのクラブではありますが、オフィスに現れる選手達は押しなべてごくごく普通。お子さん連れの選手などは休日の良き家庭人という感じです。 そんなほのぼのムードに1人気を吐くアロンゾ選手30歳のパンチのある着こなしをご覧ください。 |
| 03/5/13 | |
【相背き候者 切腹申付べく候也】 というわけで来季はハリルホジッチ監督です。一徹な表情からも容易に推測できるように、大変厳格な方です。ロナウジーニョ選手がもし仮にパリに残留したとしたら、ほぼ間違いなく「あのオヤジの方がチョロかった・・・」と思うことでしょう。 そのオヤジことルイス・フェルナンデス監督ですが、この人ほど突っ込み所満載で記事のネタに事欠かない監督もそう見当たりません。そういう‘サービス精神’といった点ではプレスも実に惜しい人材を失ったと言えるでしょう。 ハリルホジッチ監督については、私としても「そもそも名前の表記をどうしたらいいのか」などという初歩的なレベルですでに戸惑いが隠せない状況です。一パリサイト管理人としては、プレス同様「何か会見で気の利いたこと言ってくれないかな」なんてよこしまな希望を抱いてもみるのですが、どんなものでしょうか。 |
| 03/5/11 |
【‘同業’相憐れむ】 「フットボールは結果次第。監督の未来など何も約束されていないのです」というのは、TVインタビューでのカマーチョ監督(写真左)のお言葉。昨日の名将が今日の無能、その逆もあるにせよ、監督というのも因果な仕事です。誰に守られるわけでもなく、上げては落とすマスコミの矢面にも立ち、少し結果が出なければ真っ先に首を差し出さねばなりません。巨大なビジネスとなったフットボール界のしわ寄せを一番くっているのは、監督の仕事につく人たちなのかもしれません。 シーズン後にパリを去るフェルナンデス監督と、リーグ優勝を争う位置につける新進気鋭のル・グエン監督という、明暗の分かれたPSGとリヨンの一戦。思えばル・グエン監督もつい3、4ヶ月前にはリヨン不振の最大の原因とまで言われていたのですが。この古巣との対戦は絶対に落とせないところでしょう。 内情は知りませんが苦しい時期を辛抱して監督の起用を続けたのだろうリヨンと、監督を見放したパリ。軍配はどちらに。 |
| 03/5/8 | |
【ペルペール、フェルナンデス、2度あることは3度ある】というモナコ戦でのパリサポーターの横断幕でお迎えされたらしい新会長フランシス・グライユ氏。(右:AFP) 来季の監督候補であるハリルホジッチ監督には4年契約を提示した模様。 |
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ハリルホジッチ監督は現在パリ、レンヌ続投、そしてアトレチコ・マドリーという3つの選択の狭間で思案している模様。アトレチコといっても彼のフットボールがリーガファンにアピールするものなのかはよくわからないのですが、気になるのは、あそこの名物会長は気まぐれに監督を採用しては首をとばすことで有名だったような気がする点です。 パリ在籍時のお若いハリルホジッチ監督。(PSG.fr) |
| 03/5/6 | |
【Yin&Yang】シーズン後の移籍も噂されるポチェッティーノ選手、ハインツェ選手の2ショット。 PSGのハートとも称されるアルゼンチン代表DFコンビ。オフィシャルサイトは彼らを陰と陽のように分かつことのできない一対のものに例えています。対照的なようでもあり、本質的にはとてもよく似ているようでもあり、ピッチでも会見でもお互いを補完し合う絶妙なコンビネーションを見せています。 ハインツェ選手が代表に招集された時真っ先に祝福し励ましたのも、NOBからの先輩でもあるこのポチェッティーノ選手だったそうです。 (2003/5/3 PSG.fr) |
| 03/5/3 |
【そして因縁はつづく】フランスカップ準決勝で、ボルドーDFカネイラ選手にゆるぎなくレッドカードを提示するコロンボ主審。 前回対戦ではフィオレズ選手のシミュレーションにあっさり引っかかり赤紙をくらったカネイラ選手ですが、またしてもそのフィオレズ選手に対するファウルで問答無用の一発退場となってしまいました。 青いですね。 (03.4.27 AFP Photo) |
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