「十神」…
十の要素を司る、ヒトが触れてはならぬモノ
愚かなる男メシア…
封印を紐解きて…
十神を解放す…
『神々よ聞くがいい
 人間は今思い上がっている…
 今一度、人間に神の恐怖を思い知らせてやろうぞ』
十神…体なくして存在許されず
各々所望の人間の体内に自らを宿し、代わりに自らの力を与えん…
これ…「神器(ジンギ)」と呼ばれし、選ばれたヒトなり…
神の力宿し、神器…
それぞれの想いを秘め、立ち上がる…

ある者達は"今"を護るために…

ある者達は"変革"と"支配"のために…

今…
神々の戦い(神話)が甦る…


現代神話 第一話「神器」

(あかん…そんな事絶対あかん!!
 人間の支配やて?!もうわいらは封印された身や!
 人間のする事に口出ししてイイ訳あらへん!!
 わい一人でも…絶対止めたるッ!!)

―春妃、何かに気付く。
春妃:(何か今妙な関西弁が聞こえたような……
   気のせいか……)
光一:「あっれェ?春妃もう帰るの?」
  「いいねェ…。
   期待されてない奴は仕事が少なくって…。
   オレなんてエリートだろ?だから期待されちゃってたぁーいへぇーん。」
春妃:「あっそ。ご苦労様。」
光一:「待て待て待てェ――いっっ」
―帰ろうとした春妃、振りかえる。
光一:「"人の話は最後まで聞く"、コレ社会の掟よ?
   君には社会人の自覚っちゅーもんがあるかい?」
春妃:「じゃあ聞いてやる…話せ」
光一:(偉そーッ!!上下関係わかってんのかねこの子!)
光一:「ま…まあ…その…つまりな?エリートな俺は残業なワケだよ。」
  「ま、俺の仕事ぶりってば電光石火並だからぁ?あとちょっとなんだケドねー?
   そっ、あとちょっと!!ココポイントよ?!」
―春妃携帯で時間を調べる。
春妃:(……6時半…)
春妃:「話終わった?」
―ピカイチにしゅうてぃんぐすたぁが落ちる。
光一:「あとちょっとなんだよッ春妃くんッ」
   (お兄サンの言いたいコトわかって?)
春妃:「そりゃおめでと」
―めてお〜
光一:「だぁーかぁーらぁーッ!分かれよこの鈍感小僧ッ」
春妃:「………。………あぁ…」
光一:「わかってくれたか?!」
春妃:「あともうちょっとで終わるから…」
光一:「うんうんv」
春妃:「邪魔じゃないように帰れ…?」
―Let'sボボンゴ♪
光一:「どこをどう解釈したらそうなるんだ!待ってろっつってんのッ!!」
春妃:「何で。」
光一:「そ…それは…その…。
   ホ…ホラ、夜の会社って物騒だろ?」
光一:「こ、この前なんか都内のビルの残業サラリーマンが惨殺されたし、
   最近正体不明の殺人鬼がうろついてるらしいし…
   変死とか惨殺とか不可思議な事件多いし…」
光一:「俺はエリートだから?俺を失うというコトは企業にとって大損害なワケだよッ!
   うん!!」
光一:「だから、こんな所で一人でお仕事してたらマズいのよ…。わかる?」
春妃:「要は一人じゃ怖いから待ってて欲しいんだな?」(わかりにくい奴…)
光一:「お前はせっかく人がごまかしてんのにそーやってキッパリハッキリ!」
―カタカタカタカタカタカタ
春妃:「あー面倒臭い…30分だけな?」
―ズル…ズル…ズル…ズル…ズル…。しぃ…ん。
光一:「だ…誰かがラーメンでも食べながら歩いてたんかな…?」
   (お茶目な人がいたもんだvv)
春妃:「この部屋の前で止まったな…」
―ガチャ
光一:「ギャーッ!」
警備員:「あ、残業ご苦労様です…。スイマセン…驚かしちゃいました?」
警備員:「あれ?今日の残業はあなた方だけなんですか?」
春妃:「あぁ…」
光一:(あーびっくりしたぁ)
警備員:「珍しいなぁ…残業者が二人だけなんて…」
光一:「え?!オレたちだけ?!」(みんな何てマジメ君だ!!)
警備員:「あはは…こっちは楽でいいんですけどね…。
    それじゃ…」
―バタン
光一:「んっとに珍しいなぁ…」
春妃:「今すぐ帰るぞ」
光一:「はい?!」
春妃:「面倒に巻きこまれたくない。
   ホラ、荷物持て。」
うわあああぁぁぁぁッ
光一:「なっ…」
―ガチャッ
光一:「な…なんだよ…」
光一:「何なんだよォッコレッ」
―光一の頬に血が落ちる。触ろうとすると、何かに襲われる。
光一:「な…何だ…アイツ…」
春妃:「とにかく走れ…」

光一:「あ゛ー走ったー」(何年ぶりかしら…)
春妃:「結局うちの近くまで来ちまったな…」(帰る手間が省けた…)
光一:「だっ…大体ありゃ何だ?!犬か何かか?」
光一:「とてもそうは見えなかったケドよ。」
春妃:「俺が知るか。ムツゴ●ーさんに聞け。」
光一:「ああそうですね。(怒)」
光一:「……あの警備員殺されちまったのかな…。
   俺ら以外の残業員も…アイツに…やっぱあの血は…」
光一:「くそ…、どうなっちまってんだよ…一体…!!」
春妃:「どうもなってない…俺達が考えても仕方のない事だ…。
   あとは警察に任せて、家に帰って寝ろ。」
―春妃帰ろうとする。
光一:「ま…待ちたまえよ、春妃くんッ」
光一:「君は確か一人暮しだったよねェ…。
   アイツが追ってきたら危ないから"オトナ"な俺が止まってあげようvv」
春妃:「怖くて一人で帰れないんだな?」(わかりにくいなぁ…)
光一:「だから何でオメーはそうやって人がごまかしてんのにきっぱりはっきりと!!」
春妃:「近所迷惑だぞオトナ」
ワンワンワン!
や…やめんかいっ
光一:「オイあの犬…お前んちのじゃ…。オイ?!」
―春妃走り出す。
春妃:「「野菜いため」ッ(←犬の名前)」
野菜いため:「オンッ(よっハルヒ!!)」
光一:「その名前…どうにかしろよ…」
   (何だよ野菜いためって…センスどーこーの問題じゃねーよ、すでに…)
春妃:「人に吠えるなってあれほど…」
野菜いため:「サッ(ちゃうちゃう、アレ…)」
春妃:「ん?」
J:「あーおおきに。助かったわー」
J:「この犬わいのコト見たら突然吠えよって…ビビったわぁ…」
―春妃・光一Jを眺める。
J:「いだっ、あいたぁッ!何すんねんッ」
J:「イキナリ何するんや!」
光一:「スイッチあったか?」
春妃:「ない…。それどころか生温かかったな…」
J:「オイコラ!人の話聞かんかい!」
光一:「生きてるぅーッ!にくまんが空飛んで喋ってるぅーッ!キャーッ!」
J:「誰がにくまんじゃーッ!」
春妃:(いつのまにあんな遠くに…)
春妃:(タマネギだよなぁ…)
―Jを見る春妃にオーラが…
J:(!!この男…っ!)
J:「わいと同じや!!」
春妃:「柳ー…」
光一:「なんだよ…」
春妃:「いいか?」
J:「ちょっと兄さん…」
春妃:「あーいう不可思議なのは面倒だから…」
J:「オ〜イッ」
春妃:「無視だ。忘れろ。」
光一:「そーする…」
J:「何ィ――ッ!」
J:「待たんかい〜!話があるんやぁ〜!」
春妃:「俺には全くない。イタイぞタマネギ…」
野菜いため:「オンッ(見てーっハルヒーっ)」
春妃:「どうした?」
J:「おわッ」
―怪物登場。
J:「や…闇の神獣?!」
春妃:「何か知ってるのかタマネギ…」
J:「タマネギちゃうわーッ!」
J:「神獣は中の要素を司る神々、「十神」と共に封印されとった神の獣や。
  その力は強大で、神にしか倒す事はできん…」
J:「元々、十神が封印されたんも、神獣どもの復活を防ぐ「鍵」の役目があったからなんや…」
光一:「ちょい待ち!何でにくまんがんなコト知ってんの?!」
J:「おおすまん、自己紹介が遅れたな。
  ワイは十神が一人、闇の神ジョーカーや!!」
春妃・光一:「え―――??ジョ〜カ〜?にくまんやタマネギでなく?」
J:「何やそのイヤそうな反応はッ!」
―バサ!
光一:「わっ…降りてきたっっ」
春妃:「アイツ…さっき会社にいた奴だな…」(ついてきたのか…)
光一:「にくまん!神でなきゃ倒せないんだろ?!行け!!」
J:「それが出来れば苦労せんわッ!」(だれがにくまんじゃーい!)
J:「十神は媒体がなければ力が使えへん…。力を使うには十神と同調する体…すなわち「神器」が必要や…。なぁ…そっちのクールな兄さん…」
光一:「はい?」
J:「お前ちゃうわーッ!!」(どこがクールや!!)
春妃:「あ、俺か。」
J:(遅――っ!)
春妃:「悪いけど俺はその「神器」とやらになる気は、全くない」
J:「なんやと!喰われてまうで?!」
光一:「そうだぞ春妃!!なれなれ!なっちまえ!」
春妃:「面倒は嫌いだ」
神獣:「グルルル」
―神獣、にじり寄る。
光一:「命にかかわるんだぞ!!」
春妃:「別に…、神の力とかにも興味ないし」
光一:「あー…そうかよ…」
―光一かばん投げ捨てる。
光一:「もうてめぇには頼らねェ。神の力なんてなくてもあんな犬コロぶっ殺してやる。」
J:「死ぬで!!やめとき!!」
光一:「うるせェッ!」
光一:「誰かが傷つくの…黙って見てられっかよ…」
神獣:「ガアッ!!」
―光一、神獣と追いかけっこ。
J:「死んでまうで…ホンマに…。ええんか?」
春妃:「ホントに…、わかりにくい奴…」
春妃:「早くしろ」
J:「へ?」
春妃:「「神器」になってやる。早くしろ…」
J:「……よっしゃ!!まかしときッ」
我は汝…汝は我…
十神ジョーカーの名のもとに…
今…闇の神器甦らん
フュージョン!!
―春妃の左腕が輝く。
光一:「はぁッ…はぁ…」
光一:(やっぱ…早いよなぁアイツの方が…)
―神獣、背後の塀に出現。
神獣:「グル…」
光一:「やば…ッ」
―神獣斬られる。
神獣:「キャイン!」
光一:「春…妃…?」
春妃:「誰かが傷つくの…黙って見てられなかったもんで…」
神獣:「グルル…」
神獣:「ガルルッ!」
―春妃に襲いかかる。
春妃:「ダーク…セイバー…」
神獣:「ギャウンッ」
―神獣を無事倒す。
春妃:「危なかったなオトナ。素晴らしく冷静な判断だな。まさか突っ走るなんて!」(トゲトゲちくちく)
春妃:「おかげで無事に神器とかいう面倒なモノにもなれたコトだし?なぁ?野菜いため」(トゲちく)
野菜いため:「オン!!(そうだねハルヒ!)」
光一:(わー怒ってるー)
春妃:「俺はこれから平凡でない一生を送ることになるんだな。あぁ嬉しい。」(どすどす)
野菜いため:「オン!(そうだなハルヒ!)
光一:「は、春妃っ…」
光一:「っと…その…。わ…悪かったよ…。
   あ…あ、有り難う……」
光一:「あ、あのなぁッ俺がお礼言ったり謝ったりすんのって、自分で言うのも何だけど…滅多にないんだぜ?!貴重だぞ?!貴重!!プレミアだぞ?!」(わかってんだろうなこのクソガキ!!)
春妃:「クス。」
春妃:「あぁ…そうだな…」
春妃:「なに固まってる。」
光一:「いや…笑うんだぁ…お前…。びっくり…」

「ふぅん…あれが闇の神器か。」
「残る神器は光のみ…。おもしろくなりそうだ…」