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旅するって、きっと自分と対話する時間を得るためのものなんじゃ無いかと思う。 移動しているうちに、何もすることが無くなってきて、時間を持て余すように電車の車窓から流れる風景を見ているうちに、様々なことが頭に浮かんでは消えて、また浮かぶ。そのうちに、自分が生きていることなどというテーマまで登場し、自分が自分へ対話する時間が始まっていく。 昔、米子から岡山に向かう伯備線に乗った。夏のはじまりだったか、秋を迎える直前だったか、いい季節だったことだけ憶えている。特急列車の指定券を買って、夕暮れが迫る時間帯に米子を出ると、まもなく車掌がやってきて改札。「どうぞ、前の座席をこちらに向けて、足を伸ばして乗ってください」と言われ、「えっ、どなたか乗ってくるでしょ?」と聞くと、そんな心配はいりませんから、という答え。 確かにその車両にはまばらに数人しか乗っていない。お言葉に甘えることにして、足を伸ばしながらぼんやりと車窓の風景を眺めていた。そのうちに日野川が隣を走り、ふと見ると川漁師がまばらに川で何やら取っている姿が見えてきた。どこかで見たような、懐かしい風景が流れる。 そして、夕暮れがやってきて、濃い藍色に空が一瞬包み込まれると、濃いオレンジ色の丸い街灯がいくつも連なっている街があり、ふとそこで降りたくなったりしても、通り過ぎて過去に置き去りにしていく。 窓の外の風景はすっかり暗闇となり、代わりに窓に映る自分の顔を眺めるともなく見つめ、いつの間にか自分との対話の時間となっていく・・・・ 旅に出たくなった。行き先も、目的も決めることない旅へ。
BEAMSの設楽社長のインタビューを見た 設楽社長は1951年生まれだから、ぼくより7歳年上となる。かっこよさのスタートは横須賀キャンプだったという。そこにあったアメリカに対する憧れが、その後の彼を作り出したのだ。芝生のある庭、子供がバスケットボールをそこでやっている。白いジーンズなど見たこともなかったから、その驚き。 情報が無かった時代だからこそ、テレビで放送されるアメリカのホームドラマや映画が先生だった。どうやったら、あれに近づけるかをマネしながら追求していた。それはぼくらの時代もあまり変わらない。 しかしながらぼくの時代は先行する設楽さんや、SHIPSの三浦社長の様な人々が輸入してくれたものがあったし、Popeyeもあったから、もう夢中になった。設楽さんのコメントに「アメリカでニケというスニーカーが流行っているらしいよ、といわれアメリカまで買いに行った。今ではNIKEと書けば誰でもわかるけど・・・」というくらいの時。 成功した絶頂期に幹部30名が辞めてユナイテッド・アローズを作ったときなど、かなりのショックだったことや、経営に対する考え方を変えたことなどが語られている。 現在、BEAMSはちょっとマンネリ化と若者向き過ぎる感じがあって、買わなくなってきた。気のせいなのか、ぼくの趣向が変わったのか、なかなかこれというものが見つからないうちに、足が遠のいてきている。これから先、700人の社員をかかえる大企業になって来て、どういうショップになるのか、興味がわいている。設楽社長も話していた、いつまでもショップでいたいのに、ブランドと認識されてしまう辛さがあるというコメント、何やらわかる気がする。
友人のDAIGAさんが写真展を開催中。 Nature of Spirit/精神の本性と題した展示。中野での写真展を仕事終わった後で拝見、その後にオープニング・パーティ。 http://www.photomage.net/gallery/daiga/daiga_j.html 写真家の芳賀日出男さんがいらっしゃって、デジタル・プリントに関しての話題で盛り上がった。 http://plaza.harmonix.ne.jp/~haga/home.html 芳賀さんはかなりのお年であり、ずっと日本の中でのお祭り写真の第一人者である。もちろんかなりの年月をアナログ写真で通した人なのだが、EPSONのPM5500で出力したモノクローム作例を見たとたんにポケットからルーペを取り出し、しっかりと見入っていた。「アンセルアダムスが昔試みた、冒険心の様なものが、最近のデジタルにはあるねぇ・・・」という様なことをおしゃっていた。いやいや、それよりも芳賀さんの冒険心の方がずっとずっとすごいわと思った。 その後に写真家の伊奈英次さんと大橋愛さんが合流。 http://eye-ohashi.com/top/index.html http://www005.upp.so-net.ne.jp/eiji-ina/ 写真を通じての話題は面白く、盛り上がった。最近、自分でも作家じゃ無くなったなぁ・・・と遠くなってしまった写真に対する愛情を感じたりしていた。 なんだかみんなにインスパイアされた夜。ちょっと写真、真剣にまとめる気になってきた。
村上龍さんの主催するJMMの中で、一番の読みやすさとわかりやすさ、そして説得力を持つ一人が、冷泉さんではないだろうか。 そんなJMMのコラムの中で、村上龍さんとのちょっとした会話からうまれた「空気」の存在。日々、濃くなっているという日本での「空気」について、いつもの様に説得力を持ちながらわかりやすく論理立てしてくれている本。 いつもなるほどと納得させられてしまうのは、いったいどんなところのうまさなんだろう?
安西さんと言えば、村上春樹さんとペアでとらえられがちである。ぼくもそういう感覚を持っている。 村上さんの世界感の中で、ひつじ男と朝日堂は、彼の幅の様な、いわゆる豊かさの部分を体感するもので、その一部としての大切な役割を担っている人なんだというのが、安西さんに対する印象だった。 ところがこの本を読みすすめていくと、完全に別な顔が見えてくる。文章もなかなかのもので、絵描き特有というのだろうか、豊かな表現力を持っていると感心した。 ひとり、ちょっとしたきっかけからの旅は素敵だ。計画などなく、地元の事前の知識をあえて蓄えず、そこに行きたいというちょっとのきっかけだけがあれば「旅」は成立するはずだ。「旅」は自分との対話の場であり、時間であるはずだから。 そんなことをあらためて思い起こさせ、「旅」心を奮い立たせる力を持つ本に出会った感じ。
7月1日から一斉にバーゲンシーズンがスタートした様子。 都会にいると電車の中吊り広告だけで世の中の動きが大方わかる気がする。中吊りの広告に、バーゲンの文字が揺れている。 今年はバーゲン期間を例年より短くするのだそうだ。景気の本格的回復と、それらを牽引してきた女性達が、量よりも質を求めてきた傾向が数年前からあり、ラグジュアリー・ブランドや話題を集めるセレクトショップなどを中心に、売れ筋商品も大量に生産せず、コントロールすることで希少価値を産み出し、バーゲンやアウトレットまで待っては手に入らなくなりますよ、という戦略にシフトしていって、その効果と景気回復がシンクロしたというところらしい。 一方で、ユナイテッド・アローズなどの株価が下がっている。去年爆発的な夏の流行を産んだクールビズ効果が、みんなひとまず去年買ってしまったことで薄れていることや、去年ほど暑くないだろうという長期天気予報があったことらしい。 さて、まだぼくは今年のバーゲンで買い物をしていない。スーツでも買わなければと思っているものの、仕事関連の服をあまり買う気になれない。むしろ、あまり着ないはずのプライベートの洋服に手が行く。仕事に対する拒否反応の一部だと思っているが、うまく折り合いを付けなければと思いつつ・・・
「夜のピクニック」という恩田陸の本を以前読んだ。 平積みしてあって、発売されてすぐの頃だったと思うのだけれど、この青春時代の青っぽい小説への興味というよりも、作者が同い年だということを知って、同じ年齢の新鋭小説家ってどんなものを書いているのだろうという興味から買って読んだものだ。 まぁ、50歳近い大人の男が読む本では無いだろう。しかしながら、娘達の年代では、何か感じるところがあるのではないだろうかと、長女あゆみんへ手渡した気がする。あゆみんが読んだかどうかは不明だけど。 それは今度映画になるという。しかも驚いたのは、なんと地元も地元、すぐ近くでロケをしていたではないか。驚いた! 物語自体は、高校の伝統行事として24時間夜を徹して80kmを歩くという中で、様々な人間のそれぞれが持つ秘密などが話されていくというもの。 このロケ地となった「歩行祭」のコースは、偕楽園の大手橋から千箱、備前堀の横を歩き、那珂川の土手や平磯のたんぼ道、那珂町西部工業団地など。 備前堀はぼくが小学生、中学生の時にひたすら毎日走ったり、自転車を漕いで通った道。那珂川の土手は、昔家族で住んでいたところからすぐ見えるところ。平磯もよく通る道ではないか。 ロードショーは今年の秋。別な意味で楽しみな映画になった。 メイキング映像もあるHPが出来ています。 http://www.yorupic.com/
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