VOL.29 葬儀を考える、献体

  死者に「戒名」を授ける慣習は、インドにも中国にも韓国にも、他の東南アジアの仏教国にもないといいます。戒名(法名)はあくまで僧侶、出家者に授けられる名前で、そもそも江戸幕府が寺に戸籍係の役割を担わせた“寺請制”により、はじめて一般庶民(死者)にも戒名を授けるようになったのだといいます。
  寺請制が廃止された後も、信仰による寄進がさして期待できなくなった寺の重要な収入源として、「戒名」は生き延びてきたのです。厳密には「戒名料」というものは存在せず、あくまで「お布施」だというのですが、何か釈然としません。この問題をはじめとし、ここには店主がふと気になって集め始めた“葬儀”に関する本を挙げていきます。
 (注)価格は当店の販売価格。郵送の場合は、冊数にかかわらず一回380円。古書につき売れ切れの節は、ご容赦ください。ご注文は「Vol.29/書名」のように。

  書 名 著 者 出版社 刊年 価格
備考
1a お寺の事情 リチャード
・アンダーソン
毎日新聞社 2000 1000円 葬儀問題に限らないのだが、米国の民俗学者が日本の寺に1990〜1994年の四年間住み込んだ日常生活誌。軽いタッチで、笑えるエピソードの連続。日本人の友人が癌で亡くなった際には、日本とアメリカの告知の違いに驚くシーンも。
1b 世界の葬式 松濤弘道 新潮社 1991 600円 著者は大正大学卒で、住職でもある比較宗教学の教授。1972年6月、インド・ニューデリー近郊に日航機が墜落、21名の日本人が死亡したが、著者は遺族とともに現地で慰霊の任に当たった。この経験を踏まえ、世界各国の葬送慣習、葬儀社や墓地の実態を調べた本。「新潮選書」の一冊。
1c 火葬の文化 鯖田豊之 新潮社 1990 売りきれ これも「新潮選書」の一冊。著者は京都府立医科大学名誉教授、西洋史が専門。戦後日本の火葬、ヨーロッパでも土葬をしのぐ火葬を検証する本。火葬終了後に遺族が焼骨を拾い、納骨するというのは日本独特の風習で、外国人には残酷にも見えるというが。
1d 日本の葬式 井ノ口章次 筑摩書房 1977 700円 “筑摩叢書”の一冊。もともと昭和四十年に書かれた、国学院出身の民俗学者による葬送習俗の研究。当店在庫は1990年の第十刷。
1e 歴史紀行
死の風景
立川昭二 朝日新聞社 1982 売りきれ 医学史家が、ヨーロッパの“黒死病の記念碑”、人骨で作られた“骸骨寺”、世界最古の“解剖室”、世界最古の病院“神の宿”を訪ねる。“朝日選書”の一冊。
1f 死後の環境 新谷尚紀編 昭和堂 1999 1200円 “講座 人間と環境”の一冊。編者は民俗学博物館の教授で、宗教学者、医療社会学者、考古学者、脳神経外科医など10名が執筆。明治・大正期の葬儀、相互扶助から葬祭業者の登場、沖縄の墓と祖先祭祀など、具体的な事例が豊富な本。
1g 葬送文化論 葬送文化研究会編 古今書院 1993 売りきれ 葬送に関わる実務者の情報交換の場としてスタートし、やがて各自の関心をもとに研究会となった例会の参加者たちが共同執筆した論集。図版多数、読みやすく、基本文献としてもしっかりしたもの。
1h 葬儀の歴史<増訂版> 芳賀登 雄山閣 1996 1400円 史学叢書“雄山閣ブックス”の一冊。元筑波大学名誉教授による専門書。火葬の起源、塔婆の歴史、葬儀と供養の変遷、いわくつきの墓碑、公営墓地の発生と変化などを辿る。当店在庫はややかび臭い(T_T)。読まれた形跡はない。
1i 葬式
あの世への民俗
須藤功 青弓社 1996 売りきれ 民俗写真家によるフォトドキュメント。隔月誌「葬儀」に足掛け6年にわたって連載した「葬祭みんぞく学」をまとめた本。新潟県山古志村で雪下ろし中に亡くなった男性の葬儀の様子から始まる。立棺、引導場の四方門、額紙をつけた親族、野辺送り、振る舞い料理など貴重な写真が数多く掲載されている。元の定価\2,060。
1j 脳と墓 養老孟司
齋藤磐根
弘文堂 1992 800円 叢書「死の文化」の一冊。ヒトは死体を見て何を考えたのか?ヒトはなぜ埋葬するのか?さまざまな埋葬法の意味は?
2a 墓と葬送の
現在
森謙二 東京堂出版 2000 売りきれ 著者は明治大学法学部卒、茨城キリスト教大学文学部文化交流学科教授。1997年に発足した厚生省の「これからの墓地等の在り方を考える懇談会」に委員として参加しながら、社会学的な立場から“現代の墓地問題”に迫った本。あとがきで、あちこちに「喧嘩を売った」と反省しているが。
2b お骨のゆくえ 横田睦 平凡社 2000 売りきれ “平凡社新書”の1冊。著者は東工大卒、自治体の葬祭施設計画の策定に参画。火葬場の技術、公園墓地、納骨堂の現在を語る。
2c お墓と家族 槇村久子 朱鷺書房 1996 800円 千葉大と京都大学で園芸学を学んだ著者の、博士論文「近代日本墓地の成立と現代的展開」による。ライフスタイルの変化や都市化の影響を論ずる。
2d サイバー
ストーン
松島如戒 毎日
コミュニケーションズ
1997 800円 “すがも平和霊園”を建立した著者による、“インターネット上の墓”のすすめ。事業のPR本とも言えるが、例えば故人のDNAを残したいのならば遺骨よりも遺髪を残すべきとか、なるほどと思える指摘も多い。
2e 改訂版
岩手の仏事
岩手日報社出版部 岩手日報社 1986 800円 岩手県内の各宗派のお寺に取材した実用書ではあるが、民俗学的な記録としても貴重な本。
3 霊柩車の誕生 新版 井上章一 朝日新聞社 1990 500円 葬儀・告別式の会場から遺体を運ぶ“宮型霊柩車”。あの独特な意匠の車は、いつ誰が考案したものか?かつて盛んだった“葬列”は、なぜ行なわれなくなったのか?京都大学工学部建築学科卒で、「霊柩車の井上」と呼ばれた著者が“霊柩車”の生い立ちを追った労作。「朝日選書」の一冊。
4 死をみつめる仕事 猪瀬直樹 新潮社 1987 売り切れ 職業として“死”にかかわる職業の人々へのインタビュー。“死に化粧師”から“火葬場建築家”、“獣医学部出身の解剖医”、“霊柩車工房の二代目”などなど、ちょっとだけクセのある人々。これは文庫にもなった。
5a 納棺夫日記 青木新門 桂書房
文春文庫
1993
1996
500円
200円
富山市の出版社によるロングセラー。著者は葬儀社に勤めるや「死者の湯灌をし、白衣を着せ、髪や顔を整え、数珠を持たせ、納棺する」仕事を担当することになる。地方の名家の長男で、叔父には「納棺夫になり下がった」となじられ、妻に「穢らわしい」と泣かれながら、死をみつめ、いのちについて考える。う〜む、文学青年の葬儀屋さん。
5b 死体ばかり
見ていた。
めぐみ 廣済堂出版 2002 売り切れ ちょっとキワモノだが(^_^;)、1978年生まれのフリーライターが高校在学中から、葬儀屋でバイトした体験記。わざわざタイに行き、レスキュー隊に同行、遺体を見に行ったりしている。一種の自己発見のプロセスかな?女子美の付属高校卒という履歴には納得。
5c 泣いた!笑った
「お葬式」日記
月刊フューネラル
ビジネス編集部
総合ユニコム 2003 700円 葬儀業界のビジネス誌に連載された「リレーエッセイ 現場スタッフの泣き笑い日記」をまとめ、いくつか原稿を足した本。就職難で(という言い方も古いか(^_^;)…、若者が葬儀社に入社しているのだが、「納棺夫日記」との落差!
5d お葬式ビジネス、花ざかり 月刊フューネラル
ビジネス編集部
総合ユニコム 2003 売り
切れ
これも葬儀業界のビジネス誌に連載された、“葬儀社の動向”“異業種参入の動向”“周辺業界”“新サービス”“葬儀のプロを育成するスクール”などなど。けっこう面白い(^。^)。
5e 葬儀屋ケンちゃん 新井健一 文芸社 2003 700円 1958年生まれ、アパレル業界で働いていた著者は、病の両親と借金と幼稚園児を抱えて失業、小さな葬儀会社に入社する。その入社面接から、研修、はじめての葬儀。
5f エンバーミング 公益社
葬祭研究所
現代書林 2005 600円 「遺体衛生保全、新しい葬送の技術」「悲しみを越え、心に残る思い出を」の副題。巻末には、米国で資格を取った日本人エンバーマー四人とジャーナリスト碑文谷氏との座談会を収録。
6a 死体は商品!! 有川一芳 データハウス 1992 600円 データハウスの本なので、蛍光ライトを浴びて踊る骸骨が表紙のギヨッとする本。内容はセンセーショナルではあるものの、シリアス。著者は葬儀屋に生まれ育ち、20年以上も葬儀屋を職業としてきた。その葬儀社社長が胃がんとなり、亡くなる直前までに“遺言”として上梓した、重い内容の本。
6b くたばれ
葬儀屋
松崎博和 データハウス 1992 売り
切れ
有川氏にインタビューし、「死体は商品!!」をまとめたライターが、葬儀を終えた遺族や葬儀社、僧侶らに聞いた裏話。たとえば、檀家の少ない寺を離れ、東京で暮らす住職の話。葬儀社から紹介してもらった葬儀でお経を上げ、お布施で生活しているのだが、葬儀社へのバックマージンが2割から最高5割という。
6c ご愁傷さまです(^-^) 情優志 文芸社 2006 700円 昭和40年生まれの葬儀屋さんによる、内幕小説。副題「俺たちは三途の川のツアーコンダクター」。
9a 葬儀屋さん 八尋一郎 葦書房 1992 500円 新聞記者として20余年勤務し、退職後に葬儀業界に入った著者によるエッセイ集。上記の尾潟氏と同じ西日本典礼勤務だが、年齢と、前職のゆえか、こちらは「葬儀入門」というより「よもやま話」。
9b もしも、のときあわてない
『お葬式』の値段
高木涼 ごま書房 2000 600円 著者は40年間、のべ五万件の葬儀を手がけてきたという匿名の葬祭業者。現実にかかる費用をはじき出した実用書。
9c お葬式狂騒曲 丸山綾子 新風舎 2004 売り切れ 58歳で、神奈川県中部にある(^_^;)、葬儀の仕出し料理屋で配膳スタッフとして働くことになった女性の観察記。葬儀の際の親族争い、阿鼻叫喚の泥仕合にも立ち会う。
9d 葬儀屋さんの胸の内 尾出安久 朝日ソノラマ 2001 700円 大卒後、平凡なサラリーマンから葬祭ディレクターとなった著者が出会った、さまざまな葬儀。
11a 葬(はふり)のマナー 横山潔 チクマ秀版社 1992 500円 大正11年生まれの、全国葬祭業共同組合連合会・消費者相談室長による葬儀マナーの本。立場からして、現行の葬儀を前提とした本だが、実用書としては便利。
11b 大往生しよう 小林一哉 静岡新聞社 1988 700円 静岡新聞に連載された「葬の手続き−県内事情」をまとめたもので、あくまで静岡限定だが、コラムをたくさん集めた体裁で、情報量は多く、読んでいて面白い(^_^;)。自宅に墓は立てられるかという話題も。遺骨は難しいが、遺灰ならいいのだという。
11c 「葬式に坊主は不要」
と釈迦は言った
北川紘洋 はまの出版 1998 売り切れ 「お葬式に僧侶は関わるな」というのが釈迦の教えだった。儒教の影響によって始まった葬儀に、いかに僧侶が関わっていったかを追ったフリーライターの本。
12a 僕の考えた
死の準備
木村晋介 法研 1996 売り切れ “キムラ式遺言状”で知られる木村弁護士による「自分らしい遺言、死に方、お葬式」。巻末のノートが便利。
12b 「お葬式」の
学び方
碑文谷創 講談社 1994 700円 著者は1990年、隔月刊の“葬儀”を考える専門誌「SOGI」を創刊。葬儀に関するコメンテーターとしても活躍、いわば葬儀評論家。後半で、葬儀場の“宮型霊柩車”乗り入れ禁止問題を取り上げている。地元のイメージが悪くなるとの理由で、従来型のいかにも霊柩車というタイプは使うなという主張があるという。
12c あしたはワタシの
お葬式
まついなつき NHK出版 2002 500円 自身の出産体験を綴った「笑う出産」で知られるイラスト・ライター(^_^)が、身近な“死”をきっかけに葬儀をめぐる人々に取材し、考える。
13a 死よ! 朝日1テーママガジン 朝日新聞社 1993 600円 「だれも言わなかった死とお葬式の楽しみ方」と副題にある。遺言の書き方から、“葬式仏教”の実態、墓の現実、変わったところでは「葬儀業界紙の広告に見る、葬儀がどう商業化されたかの歴史」など。
13b わたしの
お葬式
毎日ムック 毎日新聞社 1995 売り切れ 有名人のお葬式から、“散灰”“音楽葬”“献体”、新しいスタイルの葬儀社、などなど。
13c わたしの葬儀 山本ふみこ 晶文社出版 2003 700円 1958年生まれ、婦人之友社で雑誌「明日の友」などに携わったのち、編集者として独立。副題「『旅立ち』をめぐる21のヒント」。
13d マイ・ラスト・セレモニー 林えり子 集英社
インターナショナル
2003 900円 著者は1940年生まれの作家で、「この人たちの結婚−明治・大正名流婚」など、ユニークな著書あり。この本には“新しいお葬式さがし”と副題があり、コンパクトな本だが、葬儀のポケット小百科といえるほどの情報が盛りこまれている。さすが元編集者。
14a 大往生の
値段
二村祐輔 近代文藝社 1995 600円 18年間葬儀屋さんに勤めた著者による、料金から見る葬儀。この方の意見では「単に儀礼的に焼香に来た会葬者に通夜ぶるまいは無用」「葬儀に出される花輪は、もう時代遅れだし宗教的意味も皆無」「僧侶の送迎にハイヤーを使う必要はない」という。
14b 大往生の
値段 改訂版
二村祐輔 近代文藝社 2002 売り切れ 上記の改訂版とはいうものの、何個所かの金額の訂正程度。
14c お葬式の
お値段
小谷みどり PHP研究所 1998 売り切れ 著者は1969年生まれ、奈良女子大大学院卒の、シンクタンク研究員。世界の葬儀や、葬儀と告別式の違い、火葬料金の違い、葬儀業者の前身、無縁墓の急増など、さまざまなエピソードを追う。
14d もしも、のときあわてない
「お葬式」の値段
木涼 ごま書房 2000 600円 40年間、のべ5万件の葬儀を手がけてきたという某大手葬祭業者(^_^;)の経営者が語る「葬儀の値段」。葬儀費用は、式場費用のだいたい10倍かかるという。30万円の式場であれば、総額300万円が予想される。
14e 葬式の値段には
ウラがある
黒木昭雄 草思社 2003 700円 著者は元警視庁巡査部長だけに、この本も“遺体解剖を手伝う葬儀社員”のエピソードから始まる。類書の多い内容だが、さすが草思社一味違う(^_^)。
14f それでもお葬式をするための100の知恵 朝日新聞出版編 朝日新聞出版 2008 600円 オールカラー、120ページほどの実用書だが、見積もりから遺影、返礼品、料理の代金までコンパクトにまとめている。
16a お墓がない! 大森寿美男 扶桑社 1998 500円 岩下志麻が主演した映画「お墓がない!」の原作。名門に生まれ、大女優として豪邸も手にした主人公は、ガンで余命半年と宣告され、身寄りがいないために「お墓」が買えないことに気づく。
16b お日柄もよく
ご愁傷さま
三宅直子 近代映画社 1996 600円 脚本家による、映画「お日柄もよくご愁傷さま」の小説。人生において、もし結婚式と葬儀が重なってしまったら…。これは女性ライターだから書けた本。
17a あなたの墓に
未来はあるか
阿部清一 近代文藝社 1995 500円 NEC勤務で海外滞在が長く、退職後は日本語講師などをしている方が、たまたま霊園の清掃ボランティアをし、「墓」そのものや仏事、墓参の人々と出会い、「墓」について考えた本。
17b 欧米メモリアル事情 長江曜子 石文社 1991 売りきれ 加藤組という墓石業の三代目として生まれた著者は、イタリア・フランス・スイス・イギリス・フィンランド・スウェーデン・ノルウェー・アメリカと、ひたすら霊園・墓地めぐりをする。明治大学大学院卒で、文化人類学的角度から墓に迫る。なかなかの本。
17c 21世紀のお墓は
こう変わる
長江曜子 朝日
ソノラマ
1998 800円 加藤組代表取締役にして聖徳大学短期大学部助教授の著者が、海外墓地事情と対比しながら、日本の墓地の未来を考える。
17d これからのお墓と霊園 主婦と生活社編 主婦と生活社 1996 600円 ユニークな墓碑や、有名人の墓碑をカラー写真で紹介する本。一般書店では“実用書”コーナーに置かれそうな本。
17e おもい入れの
お墓づくり
吉田剛 言叢社 2000 600円 墓石会社の社長で全国優良石材店の会会長による(^_^;)、“ニューデザインお墓読本”。奇抜なお墓のカラー写真満載!
17f Q&A 21世紀の
お墓と葬儀
斉藤弘子
長江曜子
明石書店 2001 800円 ライターと墓石業の女社長による、“少子高齢・非婚化社会の相談ガイド”。
18a 手づくり葬式 中條孝子 関西書院 1991 700円 55歳で亡くなった夫の葬儀を、著者は葬儀屋に依頼せずに(!)行なおうとする。例えば遺体をマイカーで運んでいいのか、棺おけの手作りは許されるのか、連れ合いが手作りの“戒名”をつけてなぜ悪いのか?すべてが手探りの挑戦が始まる。
18b ひとりひとりの
小川英爾 大東出版社 2000 800円 著者は日蓮宗角田山妙光寺の住職。嫁いだひとり娘が実家の墓を守れない、未婚の姉と離婚した妹が入れる墓がないという問題から“永代供養墓”を始める。墓のあり方を考えることは、寺のあり方を考えることでもある。
18c 自分葬 新しい葬儀を考える会 ごま書房 1994 売り
切れ
「自分らしいお葬式を出したい人のために」との副題。自分葬の出し方、葬儀料金の内訳、葬儀社の新しい流れ、埋葬と墓の種類、葬儀業界の問題点。
18d お墓、
どうしますか?
現代お墓
研究会
ダイアモンド社 2000 800円 ダイアモンド社OBの葬儀に参加した有志が始めた勉強会が“研究会”に発展した。“合祀墓の時代がやってきた”との副題。“家”ではなく、“個人”のメモリアルとしての墓が求められている。
19a やっぱりお墓に
はいりますか
安田睦彦 マガジンハウス 1995 売り
切れ
朝日新聞退社後、「葬送の自由をすすめる会」を結成した著者による、「自然葬」実践までの記録。海や山に遺灰を撒いて欲しいという“自然葬”の考え方と、「墓がなければ人間は死ねないのか」という問題。
19b 墓なんか
いらない
安田睦彦 悠飛社 1991 売りきれ 表紙のデザインには驚くが、「愛すればこそ自然葬」「遺灰は、海・山に撒こう!」と、はっきりした主張の本。
19c <墓>からの自由 葬送の自由
をすすめる会
社会評論社 1991 800円 安田氏をはじめ、葬送の自由をすすめる会のメンバー8人が、それぞれの自然葬に対する考えを主張する。同会の考え方がよくわかる。
19d 桜の花咲く頃 奥山敏子 芳賀書店 1999 800円 ふたりで「葬送の自由をすすめる会」に入っていた夫が、胃がんの転移で清瀬のホスピスに入院の後、亡くなった。妻は戸惑いながらも自然葬で夫を送る。
19e 死んでも
お墓に入りたくない
あなたのための
法律Q&A
葬送の
自由を
すすめる会
社会評論社 1992 600円 タイトルに笑ってしまう(^.^)が、これは葬送の自由をすすめる会が三人の弁護士(梶山正三・薦田哲・宮田桂子氏)と協力してまとめた、「自然葬についての本邦初の法律問答集」。少し古い本だが、便利。
19f お墓に入りたくない人 入れない人のために 徳留佳之 はまの出版 2006 800円 副題「散骨・樹木葬・手元供養ほか『お墓』以外の全ガイド」。著者は1956年まれのフリーライター。散骨を望んだ有名人のリストなども収録。
19g 葬送の自由と
自然葬
山折哲雄
安田睦彦
凱風社 2000 800円 “葬送の自由をすすめる会”が結成されて10年を記念した本。法律の問題、自然葬のための遺言の書き方、実際に自然葬を行った方々の体験など。
19h どうせ死ぬなら
上手に死のう
田中喜美子
集英社 1996 600円 投稿誌「わいふ」の編集長が、遺言書・葬儀・お墓・身辺整理などについてまとめた本。
19i 花の下でねむりたい 祥雲寺/樹木葬墓地委員会 エンディングセンター 2001 400円 “樹木葬ガイド”。お寺のブックレットのようですが、参考文献などもあり、便利な本。
20a 超葬儀 平龍生
佐東京子
太田出版 1995 売り
切れ
定価1400円ですが、どこかで見つけたら役に立つ本。つまり34人の人々が行なった個性的な葬儀を、マニュアルとしても利用できるようにまとめたもの。名物ママを常連の男達が送った“宴会型葬儀”から、水の江瀧子の“生前葬”、身寄りのない女性の墓所“女の碑の会”などなど。
20b 最期まで
自分らしく
井上治代 毎日新聞社 2000 800円 葬儀について数多くの著書のあるノンフィクションライターが、毎日新聞に連載した連載をまとめた本。ご自身の母のを出発点に、葬送アドバイザーの育成や「遺言ノート」の執筆を勧めている。
20c 素敵な死にじたく 井上治代 KKベスト
セラーズ
1995 600円 「いつか夫も子供も去っていく……その後の生き方アドバイス」との副題。結婚し子供を産み、育て、親を看取り、最後に自分を看取ってくれるのは?という疑問から始まる。
20d 現代お墓事情 井上治代 創元社 1990 600円 著者は1950年生まれ。永代供養墓の取材から、「後継ぎ」と「家」の問題、葬送に自由はあるか、アメリカではどうなのかと、多角的にお墓の問題を考える。
20f あの世への
大準備
半田亜季子 扶桑社 2003 600円 落ち着きのない夫と、16歳の息子をもつ著者が、血液検査で“前がん”状態と診断され、自分の葬儀や墓についてリサーチをはじめる。そこで知る“業界の常識”はあまりに非常識なものだった!
21a 没後のマニュアル 比留間正明 テレビ朝日 1996 700円 「自分の没後に備えて何を準備しておけばいいのか?」という視点で編まれた本。201ページに「葬儀準備チェックリスト」があり、特に珍しいものではないが便利。葬儀に関して生前に注文をつけておくとすれば、このぐらいは最低限必要と思われる。
21b 遺言を
のこしなさい
清水勇男 講談社 2000 800円 “講談社ニューハードカバー”シリーズの一冊。著者は元東京地検特捜部検事。現在は蒲田公証人役場の公証人。
21c 妻が夫に
書かせる遺言状
戸田智弘 主婦の友社 1998 700円 ルポライターがまとめた遺産相続の現実。タイトルには「さもないと妻には何も残りません」という副題があり、「すぐ書ける遺言状」が付録としてついている(^_^;)。
21d NHK特集
遺言
NHK取材班
井上隆司
日本放送
出版協会
1987 600円 86年に放送された「NHK特集 遺言・財産は誰に残すのか」のチーフ・プロデューサーがまとめた本。「家族にとって財産とは何か」の副題。
22a 戒名無用 島田裕巳 メディア
ワークス
1999 800円 東大卒の宗教学者による戒名問題を考える本。店主が冒頭に書いた“戒名”の知識は、これによる。店主が“戒名”に反感を持つのは、かつて某出版社がお寺向けに「戒名大辞典」を発行、売れに売れたという話を聞いたことがあるからだが。
22b 戒名 島田裕巳 法蔵館 1991 売り
切れ
社会学者橋爪大三郎氏との雑談から「戒名」の調査を始めたという著者は、伊丹十三監督の映画「お葬式」を端緒に、社会学・歴史学・宗教学などなど多方面から「戒名」の実態に迫る。
22c 生前戒名の
すすめ
松原日治 くまざさ社 2000 800円 群馬県境町にある無宗派のお寺、平等山福祉寺の住職である著者が、戒名のあり方を問う。昭和10年生まれ、アマチュア無線愛好家で、メールアドレスを“快名”というお坊さん。
23 悪い坊主 田村恵照 データハウス 1992 600円 檀家400軒の住職という著者が語る僧侶の裏話。年収500万円を一念発起して3倍、1500万円に増やしたというエピソードが面白い。先ずお布施をたくさん出しそうな檀家を30軒ピックアップし、命日に読経しに行くなど、こまめな営業努力が実を結ぶ。
24 ご臨終です 大林智詳 小学館 1995 600円 毎日新聞記者を経て、CBSソニーグループに勤務、後に真言宗の住職となった著者が綴った14篇の物語。あくまでフィクションといい、出来過ぎの部分もあるが、ハイテク時代のお寺の様子を伝えてくれる。お寺が檀家管理のためパソコンを導入したのは、ずいぶん昔のことになる。
25a お坊さんと
いっしょ
別冊宝島 宝島社 1995 売り切れ 「お坊さんの袈裟はどこで売っているのか?」、そんな疑問に答えてくれる本。寺院向けの通販カタログに載る摩訶不思議なグッズ、西本願寺周辺に密集する仏具店ワンダーランドなどなど、信心がなくても覗いてみたくなる。シリアスなところでは寺の後継ぎたちの座談会が。
25b 当世死に方事情 別冊宝島 JICC出版局 1988 売り
切れ
古い本で、本文用紙も変色しかかっている(^_^;)。米本和広さんの“葬儀屋の進化論”、永井明さん“死を告げる言葉”、その他“ザ・業界快人伝”、“火葬炉をテクノロジーした男”など、読み応え十分。
25c 弔いの日々 丸山登 東洋館出版社 1996 700円 明治生まれの母親が亡くなってから、三回忌までをどのように弔ったのかを詳細に記したドキュメンタリー。著者は1947年生まれのサラリーマン。
26a 一体献上 本田美智子 文芸社 2001 500円 白菊会会員となり献体登録をし、死後に献体をし、遺骨となって帰宅した父。そんな父の気持ちを娘の立場から追う。
26b 献体顛末記 華乃本晃 新風舎 1997 600円 肺がんで亡くなった妻は、夫に「死後は、自分の体を献体したい」と言い残していた。反対する親族、実際は献体とはどのように執り行われるのか。小説の形で綴った本。