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聖路加看護大学 大学院 国際看護学ゼミにて、PCM紹介セミナーを開催しました。

平成18年6月23日(金)、夕方6時30分から9時30分までというナイトセッションです。

ゼミの担当教授、講師、院生さん、総勢8名の参加者の皆さんは大変熱心。

青年海外協力隊やJICA専門家の経験者もおられ、これまでの半日セミナーにはない、国際協力の現状に切り込んだ議論が展開されました。

 

PCM Tokyo グループからは、大迫と久野の2人が派遣されました。

 

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おごそかなたたずまいの聖路加看護大学。

しばらく玄関で担当の院生さんを待ちましたが、ここではないことに気がついて、大あわて。

セミナーは別の建物、2号館で開催されました。

 

教室の入り口には立派な看板が。

感激です。

 

さっそくセミナー開始です。

まずは大迫から、PCMの概要説明。

 

熱心に聞き入る、参加者の皆さん。

このあと、PCM Tokyo恒例の、チョコレートの交換による自己紹介をしましたが、写真を取り忘れました。

 

続いて、久野から、理論と演習の説明です。

 

演習事例を読み込む皆さん。

今日の演習テーマは、「子宮けい癌早期発見プロジェクト」。

国際看護学やリプロダクティブヘルスを研究される皆さんにぴったりのテーマです。

 

最初の演習は関係者分析です。

プロジェクトに関係する人々の問題点やニーズなどを書き出します。

 

関係者分析の発表です。

 

次は問題分析です。

ターゲットグループが抱える問題を、原因−結果の因果関係で整理し、系図の形にまとめます。

 

問題分析の発表です。

 

2グループに分かれて作業をしてもらいました。

問題分析の発表、その2。

 

ふらふらする、大迫。

 

どっしりする、久野。

 

目的系図の発表です。

目的分析は、問題が解決された将来の望ましい状態と、それを実現するための手段を、目的−手段の関係で系図の形に整理する作業です。

 

目的系図の発表、その2。

 

3つ目の演習はプロジェクトの選択です。

目的系図上で、プロジェクトの候補となりうる枝葉を囲み、それらを相互に比較をして、プロジェクトを選びます。

 

ここまでで時間となりました。

PDMの作成は演習をしません。概要を久野が説明して終わりです。

最後の質疑応答は、プロジェクト実施組織の体制の問題や、モニタリング評価の意義などが議論され、なかなか手応えのあるものでした。

 

築地名物の佃煮を、おみやげにいただきました。

安政三年創業、伝統の味です。

感激!

ありがとうございました!

 


 

アンケートの結果です。(有効回答8名)

Q1. 今回のセミナーの内容に

 1. 非常に満足した。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 名

 2. 満足した。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   3 名

 3. あまり満足しなかった。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   0 名

 4. 全然満足しなかった。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   0 名

コメント

・ PCMの概要が理解できた。

・ 時間が足りなかった。 

・ 楽しかったです。現在使われている手法が学べてよかったです。

・ とても面白かった。PCMという手法を学ぶことが初めてだったのでとても良かった。

・ まだ実際に国際の場で働いたことがありませんが、PCMについて初めて学び、自分がこれから国際の場で働く上でのプロジェクトの進め方について学ぶことができて貴重でした。とてもおもしろかったです。 

・ 大変わかり易く、今後も学習を続けてみたいと思いました。

 

Q2. PCM手法は自分の仕事に

 1. 使えそうだ。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8 名

 2. あまり使えなさそうだ。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  0 名

コメント

・ 明確、および他チームメンバーたちと共有できる。 

・ 疑問点が晴れたので。 

・ マネジメントに必要。考え方がクリア。 

 

Q3. PCMの本格的な研修を

 1. 受けたい。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7 名

 2. 受けたくない(興味ない)。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・   1 名

コメント

・ 対象者の方たちの意見と主体性を期待できるように思います。 

・ プロジェクトを進めていくのに興味あります。

とても奥深そうなので。

・ もっと研修を受けて、より実践で使えるような能力を身につけたいです。 

・ もう受講済み(「受けたくない」の理由)。 

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質 問

・質問 : PCMのモデレーターはどのくらいの研修を受けた方たちがなるのでしょうか。

・回答 : PCMモデレーターの認定制度というものは存在しませんので、誰でもPCMのモデレーターになれます。今回の受講者の皆さんが、海外や国内の現場でPCMワークショップを開催して、そのモデレーター/ファシリテーターをやることは自由ですし、その時その人はPCMモデレーターです。一方、FASID(国際開発高等教育機構)のPCMモデレーター認定資格が有名ですが、これは「FASIDのPCM研修の講師の資格」であって、広義のPCMモデレーターの資格ではありません。また、モデレーターとか資格とかいう話ではなく、PCMの全体像を理解するということであれば、計画立案とモニタリング評価の、ふたつの研修を受ける必要があるでしょう。

・質問 : 世界の国々の国際機関やNGOはPCMを使っているのか。使っていないのであれば、どのようなものを使っているのか。

・回答 : すべてのプロジェクトを統一的にPCMで計画実施すると決めてしまっているのは、世界でもJICAくらいではないでしょうか。他の機関は、PCMを使ったり、別の手法を使ったり、臨機応変にやっているようです。正直なところ、臨機応変にやる方が正しいと思います。PCMが向いている状況と、そうでない状況がありますから。PCM以外のプロジェクト立案手法というと、PRA/PLA、SWOT、KJ法などがあります。計画実行に関するマネジメント手法では、PMBOK(ピンボック)、P2M(ピーツーエム)などがあります。

・質問 : やはり中心問題の立て方がむずかしと思う。それによってプロジェクトの方向性、方法論が決まってしまう。何度も場を重ねるしかないのでしょうか?

・回答 : おっしゃるとおり、中心問題によってプロジェクトの方向性や方法論が決まってくるので、重要です。しかし、あまり難しく考えないで、プロジェクトのそもそものテーマをとりあえず中心問題にしてみて、まず直接原因を考えてください。直接原因がその後の分析の範囲を決定しますから、直接原因が分析するべき領域を十分にカバーしていると判断されれば、そのまま作業を続ければよいでしょう。直接原因が十分でないと判断される場合は、中心問題を一段レベルの高いものに設定し直して、再度、直接原因を考えます。時間に余裕があれば、最初から少し高めの中心問題をお勧めします。セミナーでも説明しましたが、少し広めに現状を分析しておけば、後でプロジェクトの範囲を広げることになったときや、「プロジェクトでやらないこと」を明示したい場合に、分析を再度やり直さなくて済みます。

・質問 : PDMを評価・修正する際にどのような手順を踏んで行なっていくのか、どの段階から修正するのか分かりませんでした。

・回答 : PDMの評価・修正は日々のモニタリングの結果として行なわれるものですから、実質的には毎日評価・修正されていると言うべきでしょう。ただし、PDMはプロジェクトの契約文書に相当しますから、一部の人間が勝手に変更することはできません。日々のモニタリングのなかで修正箇所を確認しておいて、機会を見て、プロジェクト関係者が集まるときに協議し、変更の承認を受けます。契約変更に相当しますので、慎重を期す必要があります。JICAの例でいうと、運営指導や中間評価といった調査団が来たときが、変更をオーソライズできる機会ということになります。

 

今回はPCMを用いた国際協力の現場経験者の方も多く、突っ込んだ議論ができました。

おかげさまで、我々も大変、勉強になりました。

今後もさらに勉強を続けていきたいという声も多かったようです。

今後も、PCM Tokyoが応援しますので、ぜひ勉強を続けてください。

参加者の皆様、どうもありがとうございました。 佃煮、おいしかったです!

2006年6月25日

大迫正弘 (有限会社ネフカ) & 久野叔彦 (株式会社三祐コンサルタンツ)


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