トレース機能を使ったレイヤー

 HPソフトには、前に説明したようにトレーシングペイパーを使ったトレーシング機能がありますが、さらに、この機能を利用して簡易レイヤーができます。トレーシングペーパーを使って下絵を読み込むと、キャンバス画面に下絵が薄く映ります。この薄く映った下絵とメインの絵を合成しようとするものです。

 まず、2枚の台紙のサイズを同じにし、メインの絵を描きます。描き方は今までと同じですが、背景は付けません。次に、サブの絵を描きます。サブの絵には背景を描きます。描きあがりましたら、各々名前をつけて保存しておきます。
 今度は、メインの絵をキャンバス画面に出します。出しましたら、メニューバーのトレーシングペイパーボタンをクリックし、トレースモードにします。小さな「TracingPaper」ウインドーでサブの絵を読み込みます。キャンバス画面に出したメインの絵に薄く下絵が映ります。「TracingPaper」ウインドーで、下絵の濃度を指定します。必要があれば、キャンバス画面に出したメインの濃度も同様に指定します。
 濃度を調節し終わったら、TracingPaper」ウインドーの「下絵と合成」ボタンをクリックします。合成方法の問合せ画面が出ますので、合成1をクリックします。合成1から4までありますが、合成1が最も自然に合成されます。下絵を外し、名前をつけて保存します。

  トレーシングによる合成と通常のレイヤーとの違いは、下絵を薄くぼかして合成することによって前面の絵を誇張したり、あるいは反対に、下絵をシルクのように見せて生かしたりすることです。どちらを生かすかは、絵によると思います。このような技法によって絵を2重に見せたり、奥行きを出したりできます。また、このような技法を使うと、メルヘン風やユートピア風の絵が描けます。色も、この技法に合わせて透き通るようなきれいな色を使うようになります。もう写実の世界を離れて、頭の中の造作の世界になります。

トレース機能を使ったレイヤーの例
 題して「すずらんの灯火」を描く 描き方例
 まず、2枚の絵を用意します。

メインの絵 サブの絵
 

手 順 1. メインの絵をキャンバス画面に出します。出しましたら、メニューバーのトレーシングペイパーボタンをクリックし、トレースモードにします。小さな「TracingPaper」ウインドーで、キャンバス画面の絵の濃度を右一杯100に指定します。次に、サブの絵を読み込みます。キャンバス画面に出したメインの絵に薄く下絵が映ります。「TracingPaper」ウインドーで、下絵の濃度を指定します。「下絵と合成」ボタンをクリックします。合成方法の問合せ画面が出ますので、合成1をクリックします。こんな感じになります。これで良ければ、名前をつけて保存します。

手 順 2. 今度は、メインのキャンバス画面の絵とサブの下絵を入れ替えします。TracingPaper」ウインドーで、「入替」ボタンをクリックします。メインとサブの絵が入れ替わりました。「TracingPaper」ウインドーで、それぞれの濃度を指定し、合成します。こんな感じになります。これで良ければ、名前をつけて保存します。