岩手

 岩手にはこれまで4回足を運んだことがあります。行く度にいい出会いがあって、また行きたいなぁ〜と思わせてくれる土地です。一番最初に行ったのは平泉で、もう10年も前のこと。芭蕉の「奥の細道」を辿るということで、日光(栃木)、松島(宮城)…と北上して、最後は立石寺(山形)まで行きました。
 平泉ではレンタサイクルを使ってあちこち回りました。まずは、『夏草や兵どもが夢の跡』という句で有名な「高館義経堂」へ。このお堂は丘の上に建てられているので、北上川を一望にすることができます。「奥の細道」の文面通りの景色が広がっていて、ちょっと感動モノでした。
 続いて藤原3代の内の初代清衡が建立し『五月雨の降りのこしてや光堂』と詠まれた「中尊寺金色堂」、2代基衡が造営した「毛越寺」と回りました。日光東照宮に行ったときも思ったのですが、古いお寺の周りには必ず立派な樹木が立ち並んでいて、そこにいるだけで何とはなしに神秘的なものを感じます。毛越寺で初めて食べた“ずんだ餅”は美味しかった…。

 2度目のテーマは「宮沢賢治」。花巻周辺をタクシーで回りました。
 まずは右の写真。花巻空港近くの花巻農業高校敷地内にある「羅須地人協会」へ。賢治が教職を辞した後、自炊独居の農耕生活を送ったこの建物。中には賢治が弾いたであろうオルガンがありました。ここで『セロ弾きのゴーシュ』なんかが生まれたのかなぁ〜?
 入り口の黒板に書かれた「下ノ畑ニ居リマス、賢治」の「下ノ」の意味は、もとこの家があった場所を訪れてみて初めて納得。つまり、この家は元々畑を見下ろす丘の上に建っていたのです。
 もちろん、「宮沢賢治記念館」や「イーハトーブ館」も回りました。賢治さえ好きなら1日中楽しめて見所たっぷりの場所です。休憩にはタクシーの運転手さんオススメで花巻駅前のカフェ「林風舎」へ。賢治の親族の経営で、グッズも揃ってます。

 3度目の目的は小岩井ロックファームというライヴイベントに行くことでした。で、ライヴの方は充分満喫したのですが、残念ながら小岩井農場は体験できず。でも、レアチーズケーキは美味しかった!
 ライヴの翌日は一路「遠野」へ。ここは民俗学者である柳田国男の『遠野物語』の舞台です。茅葺き屋根の曲り家や、今にもカッパが出てきそうなカッパ淵を回って民話の里〜という雰囲気を楽しんだ後、語り部のおばあちゃんによる民話を拝聴しました。最初は方言で何を言ってるのか聴き取れなかったのですが、その内耳が慣れてきました。可愛らしいんだけれど、芯の強そうなおばあちゃんでした。

 4度目もまた当初の目的はライヴでした。秋田・盛岡を回る山口洋・歌の宅配便。初日は秋田だったのですが、飛行機を往復割引でとるために、まずは花巻空港へ。で、レンタカーで秋田に行く前に寄ったのが玉山村(旧渋民村)にある「石川啄木記念館」です。敷地内には、啄木が学び、また教師として働いていた「渋民尋常高等小学校」の校舎もあります。左がその写真です。
 旅の2日目には、岩手4度目にして初めて盛岡の街を散策。『不来方のお城の草に寝転びて空にすわれし十五の心』と啄木の詠んだ「不来方城」へ。また、盛岡冷麺は噂に違わず癖になる美味しさでした。

PENGUIN HOUSE
ぺんぎんのあしあと