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『自己流・惑星写真奥義!!』
惑星と聞くと皆さんは何を思い浮かべますか?
常に厚い雲に覆われた金星・赤茶けた大地の火星・大きな縞模様の木星・
美しい輪を持つ土星など、太陽系には色々な惑星があります。
同じ惑星でもその時によって色々と変化していく表情を写真に写してみましょう。
基本的な惑星写真の撮り方は97年春号で説明しましたので、
今回は私が使っている機材を例にどんな写真が撮れるのかをご紹介します。
まず最低限必要な物は、天体望遠鏡とオプション(直焦リング・カメラアダプター・
アイピース・カメラマウント)と一眼レフカメラです。
私の場合は更にバローレンズとフォトエクステンダー(2個)を使い、
図のように組み合わせています。
(オプションパーツ等の名前はメーカーによって多少違います)

各部品を簡単に説明すると、直焦リングとカメラアダプターとカメラマウントは望遠鏡と
カメラを接続するためのものです。バローレンズとアイピースは倍率を上げるためのレンズです。
フォトエクステンダーは焦点距離を伸ばして倍率を上げるものですが、
ここではバローレンズがカメラアダプターからはみ出した部分を隠すために使っています。
(今回の実験で使ったレンズは、3倍のバローレンズとOr4mm・ Or6mmのアイピースです)

まず、バローレンズやフォトエクステンダーを使わずに
Or6mmだけで木星を撮ってみましょう。
ちょっと露出オーバーなので縞模様は見えませんが
真ん中の丸いのが木星です。
(余談ですが木星のすぐ左に2つのガリレオ衛星が写ってます)

次に、Or6mmにフォトエクステンダーを2個加えて
撮ってみます。
今度は縞模様もはっきり見えて木星らしく写っています。
大きさも直径が約2倍になっているのが分かります。

では、Or6mmに3倍のバローレンズと
フォトエクステンダー2個を加えて試してみます。
木星が更に一回り大きくなっているのが分かりますね。
直径の方も一枚目より約2.3倍になっています。
これでも十分良い写真だとは思いますが、
もう少し拡大してみましょう。

今度はOr4mmに3倍のバローレンズと
フォトエクステンダー2個を使って撮影します。
どうでしょうか?全体的にぼやけているのですが
満足のいく大きさになったと思います。
ちょっとした工夫でこのように大きく拡大することが可能なので皆さん
も試してみてはいかがでしょうか?
今回撮影に使用した望遠鏡は13cmの反射式望遠鏡なので
もっと口径の大きな望遠鏡だと惑星も大きく写せます。
また、アイピースの方もXP3.8mmやHi−Or2.8mm等を使うと更に倍率を上げることが出来ます。
私が撮影していて気づいたことなのですが、倍率を上げれば上げるほどピントを
合わせるのが難しくなりますし、全体的に暗くなるので露出時間が長くなってきます。
特にバローレンズのようにレンズを重ねて使うとそれだけで全体的に
暗くなってしまうのでアイピースのゴミや汚れが写りやすくなります。
このような問題は、機材の相性等が関係してくるので何度も写真を撮って慣れてゆくしかないと思います。
失敗写真を見て色々と研究してみてください、そのうちに分かってくるはずです。
と、言うことで色々と書いたのですが、自己満足で終わってしまいそうで心配です。
本当に天体写真ってのは奥が深いですね。私のやり方はほんの一例にすぎないので自分なりの方法を
探してみてください、写楽で皆さんの写真を見るのを楽しみにしています。
《撮影しておきたい今年の惑星》
7月中旬 水星の東方最大離角前後
8月上旬〜10月中旬 天王星の衝から留
9月中旬〜11月中旬 木星の衝から留
10月下旬〜12月下旬 土星の衝から留

(発行された当時の原稿をそのまま載せていますので、現在では古い情報も有りますがご了承下さい) |