
JR高崎駅前にいる。
都内の部屋を出てから約2時間弱、ちょっとした小旅行気分だ。
俺は坂東太郎、獣医学部に通う24歳。競馬歴8年(但しダビスタオンリー)
隣では菊花が目を大きくして初めて訪れた光景を興奮気味に見ている。
彼女は青峰菊花、22歳。菊花という名前は菊花賞当日に生まれたことに由来する。
彼女の父は大変競馬好きだそうで、小さい時から菊花は父親に連れられて競馬場に通って
いたらしい。
その影響か菊花は無類の馬好きになった。
馬を見る目なら、その辺のトラックマンや競馬解説者に負けない
というのが彼女の口癖だ。
菊花の父は近所の動物病院の先生でもある。
昔からネコや犬を飼っていた我が家では、菊花のお父さんには随分とお世話に
なったものだ。日頃、診察をしている先生の姿からは、競馬場で馬券を握り締めて
おられる姿はまったく想像できない。
「ねぇねぇ、駅前から無料のバスが出ているんだよね?」
菊花はキョロキョロしながら言ったが早いか
「あそこ!あそこからだよ!太郎ちゃん太郎ちゃん、早く早くっ」
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菊花は見つけたバス停へと 向かって走り出した。 正直、菊花の元気には脱帽する。 元気印の女のコそんな言葉が 誰よりも似合うのではないだろうか。 |
「おいおい、そんなに走るなよ・・・・」
昨夜徹夜でレポートを仕上げた身としては、ちょっとした小走りでも辛かったりする。
俺は・・・・・
1.菊花に負けないように走る
2.コンビニでおやつを買おうと提案する