私の名馬
アブクマポーロ
思い出の名馬を語る上で、抜きには語れない馬がアブクマポーロです。
南関東公営船橋競馬所属のこの馬の生涯成績は32戦23勝と極めて優秀なのですが、
その戦績以上に優秀なことはただの一度も私にハズレ馬券を買わせなかった
史上唯一の馬ということなのです。
そう、私が買った時は必ず来ました。馬単で買えば一着で、馬連複で買えば二着にきました。
そして馬券を買うことが出来なかった時は連を外したのです。
中央、地方の当時のダート界最強馬であったと私は確信しているのですが、その最強馬が、
私が馬券を買わないと負けてしまうのですから、ファン心理をくすぐることこの上ありません。
しかも馬券を買えば必ず来てくれました。
このポーロ、パドックではそれほど気合いの入っているようには見えなかったのですが、
石崎騎手が乗るとだんだんと気合いを入れて別馬のように変わったのを覚えています。
そしてレースでは、好位置でコーナーを周り、
騎手のGOサインともに他馬をぶっちぎってしまう横綱相撲なレースぶりでした。
とにかく本当に強かったですね。
中央のフェブラリーステークスになぜ出て来てくれなかったのか、非常に残念でなりません。
この時の勝ち馬メイセイオペラは、アブクマポーロのライバルとされ
交流グレードレース等で名勝負を演じておりレース振りを見る限りは、ポーロの方が強かったというのが、
衆目の一致するところではなかったでしょうか。
しかし地方馬による中央のGI初勝利という栄冠に輝いたのは、メイセイオペラでした。
この時にポーロが出走していてくれたら、そして負けたのなら悔いは残りませんでした。
どうして出て来てくれなかったのか、残念でなりません。
地方馬による中央のGI初勝利という一点をもって、メイセイオペラは歴史に名を残すと思います。
しかしアブクマポーロの名は時の侵食と共に忘れ去られて、
一部のファンの記憶にだけ残っていくのであろうと思うと、非常に残念でならないのです。
多分、生涯アブクマポーロのような馬には巡り合えないのではないかなと思いつつ、
彼の子供たちに夢を託したいと思います。