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| BCAA(びーしーえーえー) |
| ブランチド・チェイン・アミノ・アシッドの頭文字。日本語では,分岐鎖アミノ酸という。 |
| 人の体を作るアミノ酸は20種類あるが,このうち体内で合成できないアミノ酸を必須アミノ酸と呼び成人では8種類ある。この必須アミノ酸のうちバリン,ロイシン,イソロイシンの3醜類をその分子構造から,分岐鎖アミノ酸と呼ぶ。 |
| これらは他のアミノ酸と違って,肝臓においてあまり代謝されず,筋肉に運ばれてから代謝される。筋たんぱくの35%をしめるので,筋肉作りにも,筋肉運動のエネルギー源としても中心的に働くアミノ酸である。 |
| BCAAは,アメリカではサプリメントとして1980年代後半から販売されていた。しかし,不思議だったのは,瞬発系競技であるボディビルの専門ショップと持久的要素の強いサイクルショップのみで販売されていたことである。 どうやら旧東ドイツあたりのサプリメント情報によって,2つの相反する売り場が出来たらしい。その真偽のほどは,1990年代になってから欧米のスポーツ科学者達によって実証され始めた。 |
| 第1の効果は,「筋蛋白の分解を防ぐ」。トレーニング前にBCAAを投与すると,血液と筋肉のBCAA濃度が高まり,これが筋運動のエネルギー源となることにより,トレーニング中の筋蛋白の分解およびエネルギー化を抑制することを示した。ボディビルや瞬発系の競技の選手はウエイトトレーニング中に自分の筋肉が分解してエネルギーとして燃えてしまうよりは一度つけた筋肉は維持しつつさらに増やしたいと思うので,BCAAを利用する価値があると思われる。 |
| 第2の効果は,「持久力の向上」。1991年ブロムストランドらはフルマラソンのタイムが同等の人達を104名集め,55名にはBCAAと糖質を与え,49名には水分だけを与えた。その結果,BCAAと糖質を与えた方が平均タイムが3%(9分)短縮した。BCAAがレース後半のエネルギーとなることにより,筋肉中のグリコーゲン消費を節約し結果的に持久力を高めたと説明されている。 |
| 第3の効果は,中枢性疲労の原因物質であるセロトニンの脳内濃度の上昇を抑え,「集中力・やる気を維持する」ことである。1991年ニューショルムらが報告した。セロトニンは不眠症の薬として有名だが運動中はセロトニンが作られて眠気を催すのはマイナスである。これら第2第3の効果が,自転車,マラソン,トライアスロンといった持久的競技にも応用できる点である。つまり,BCAAは瞬発系競技,持久系競技ともに効果を期待する事が出来そうだ。 |
| 総合アミノ酸と何処が違うか 実際にBCAAのサプリメントを使用とした時混乱しがちなのは,総合タイプとの使い分けである。総合タイプは,疲労回復を早める目的で作られているので運動後と就寝前に摂取する事が勧められる。 BCAAは”運動中に作用する”ことに意味があるので運動前あるいは運動と運動の間に摂取する事が望ましい。 |