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 流産について 
やっと授かった赤ちゃんを失うことはとても辛いことですね。
ここでは流産の種類やケアについてあげてみます。

 流産の種類

○化学的流産(ケミカルアボーション)
妊娠反応が出たにもかかわらず、胎嚢が確認できないまま流産してしまうもの。「今月の月経は、予定よりも遅れて重い」と、妊娠していたことに本人が気付かないケースもあります。
→月経とともに内容物も流れてしまうので、手術は必要ありません。
○進行流産
出血や腹痛などの症状にはじまり、子宮が収縮を開始して赤ちゃんが外へ出つつある、今まさに流産が進行している状態。残念ながら、この進行流産を止める手だてはありません。
→完全流産に移行した場合は、手術を行わないこともありますが、不全流産になった場合は手術を行います。
○完全流産
子宮内にある赤ちゃんや胎嚢が完全に外へ出てしまいます。
→手術の必要はありません。
○不全流産
子宮内にある赤ちゃんや胎嚢が完全には出ずに一部残った状態。
→手術をして子宮の中に残った組織を取り除きます。
○稽留流産
出血や痛みなどの流産の症状がないまま、赤ちゃんの成長が止まり、子宮内に留っていること。自覚症状がないため、流産を受け入れられない人も多く、気持ちの整理がつくまで様子を見る先生もいます。
→いつ出血が始まるかわからない状態なので、流産が確定したら早めに手術を行う必要があります。
○胞状奇胎
胎盤になるはずだった絨毛組織が異常に増殖し、ぶどうの粒のようになってしまう病気。いつまでも細胞が子宮内に留まろうとする性質があり、絨毛ガンなどに移行する可能性もあります。
→掻爬手術を2回繰り返して絨毛組織を完全に取り除く必要があります。さらに、そのあと絨毛ガンに移行していないか、厳重に監視する必要があります。
○子宮外妊娠
受精卵が子宮内以外に着床してしまった状態。多くは卵管で起きます。
→腹腔鏡による手術が一般的です。卵管が破裂したりして、すでに大出血している場合は開腹して卵管を取らなければなりません。
○切迫流産
赤ちゃんは発育しているが、出血や腹痛など、流産の症状がある状態。
→安静にします。


出血や腹痛などがあった場合、ひたすら安静にという指示が出ることもあれば、薬の処方をされる場合もあり、病院によっても対応は様々のようです。自分だけで判断せず、少しでも異変があったら、すぐに病院に連絡して指示を仰ぎましょう。

 流産の手術

○手術が必要な場合
子宮の中に死んだ赤ちゃんや組織(胎盤など)の全部や一部が残っていたり、またそのために出血が続いたりしている場合は手術が必要になります。出血を止めたり感染症を予防するためにも、できるだけ早めの手術が必要になります。ただし、稽留流産は早めに結論を出しすぎると、赤ちゃんが生きていることがあります。そのため、心拍の確認が必ずできる妊娠7〜8週まで待ってから流産かどうかの判断をします。完全流産のように、赤ちゃんや胎盤などの組織が全て子宮の外へ出てしまったら、手術をする必要はありません。

○準備するもの
・下着
・湯のみ
・箸、スプーン
・タオル
・洗面道具
・ティッシュペーパー
・ナプキン
・スリッパ
・その他の日用品
(上記のものは、ひなが手術した病院の案内に書いてあったものです。産科病棟での手術の場合、赤ちゃんの泣き声が聞こえてくるなど、精神的につらいものがあります。本やCD、耳栓などがあると良いかもしれません)

○手術の方法
子宮口が堅く閉じている場合は、前日の夜から入院してラミナリアかラミセルを使って、ゆっくり子宮口を開きます。子宮口が開いている場合は、この処置は不要ですぐに手術ができるので、日帰りの手術が一般的です。子宮口が開いたら全身麻酔を行い、子宮内の組織を掻き出します。

 手術後

○手術後の生活
手術後は安静にし、約一週間後に子宮の中がきれいになっているかなどを内診やエコーで確認します。まだ組織が残っていた場合は、その量が少なければ子宮収縮剤を使って自然に排出されるのを待ちますが、量が多ければ、もう一回手術をすることもあります。

○手術後の異常
手術後、出血の量が異常に多い時は、子宮内に組織が残っていたり、子宮筋が傷ついている可能性があります。また高熱がでた場合は、術後の細菌感染が起こった可能性があります。すぐに病院へ行きましょう。

○気をつけること
病院によっては手術後、2〜3日目から働いて大丈夫と言われることがありますが、無理は禁物です。掻爬によって子宮の中が傷ついているため激しく動くと傷口が広がりますし、また感染や内膜の癒着を起こしたりして不妊の原因にもなりかねません。

○次の妊娠
次の妊娠は月経を1回、できれば2〜3回見てからにしましょう。月経が一度来れば、傷ついた子宮が回復したという合図です。子宮が回復する前に妊娠すると、傷がついているところに受精卵が着床することがあります。そこに胎盤の組織が入り込んでしまうと、出産後、胎盤が出なくなり、子宮ごと摘出しなければならなくなることがあります。


手術後の生活の指導も病院によって様々です。ちなみに、ひなが手術をした病院では手術後の検診までの間は、基本的に寝て過ごす、買物や重いものを持たない、長時間パソコンに向かったりなど長時間座らない、入浴はシャワーのみ、トイレの後はウォシュレットかビデで清潔にする、階段でなくエレベーターを使う、次の妊娠は3回ほど月経を迎えてから、という指示がありました。また、仕事復帰は、仕事の内容により時期を考える必要があるようです。お医者様とよく相談してみましょう。

参考文献:流産 もう、一人で苦しまないで(東京図書)

 
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