ERIK SATIE

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「官僚的なソナチネ」 エリック・サティ

Sonatine Bureaucratique / Erik Satie

※タイトルをクリックすると再生されます

官僚的なソナチネ(全編)
[ time 3:56 / size 16KB ]
I. 4/4 Allegro
[ time 1:04 / size 5KB]
II. 9/8 Andante
[ time 1:27 / size 3KB ]
III. 3/8 Vivace
[ time 1:28 / size 8KB ]

作品について

「官僚的なソナチネ」
1917年作曲
Juliette Meerovitchへ、愛情を込めて

ピアノを練習する人が一度は弾くだろうクレメンティのソナチネのパロディ。
曲の出だしを聴くと、すぐに「ソナチネ ハ長調 Op.36」を思い浮かべるだろう。
サティはクレメンティのモチーフを引用したり、クレメンティ風のスタイルを模倣しながら、コラージュしていく。
それでいてサティの持ち味のひとつである、線的でシンプルな音に仕上がっている。

譜面の行間にはサティ独特のテキストが書き込まれている。
この作品ではそれがとても文学的に仕上がっていて、「しがない役人(官僚?)の1日」がショート・ショート風にスケッチされている。

テキストと音楽が妙にマッチしていて、楽しい作品だ。曲はソナチネの3つの楽章に当たる3つのパートからなるが、連続して演奏される。
ここでは文章とのマッチングを楽しんでいただくため、パート毎のMIDIも用意しておく。


I. 4/4 Allegro (快速に)

さあ、出かけよう
彼は朝食をつめこんで、陽気にオフィスへと出かけていく
満足げに、彼は頭を振る
彼は、可愛くて、とてもエレガントな女性に恋をしている。
それに彼は、自分のペン軸やグリーンのリュストン地の袖口、中国風の縁なし帽も気に入っている
彼は大またで歩く
階段へ突進し、後ろ向きに駆け上る
なんて突風!
自分の肘掛け椅子に座った彼は幸せだし、そう見えるのだ。


II. 9/8 Andante (歩くような速さで)

彼は自分の出世についてじっくり考えてみる
出世はしなくても、多分昇給はするだろう
次の借用期間までには引越しをしようと思う
一軒、目をつけているアパートがあるのだ
出世か、昇給しさえすれば引っ越せるのだが!

出世についての 新たな夢想


III. 3/8 Vivace (活発に)

彼は、バス・ブルターニュ地方の聾唖の男の家で覚えたペルーの古い歌を歌う
隣家のピアノがクレメンティを奏でている
なんて悲しい曲だろう
彼は思い切ってワルツを踊る(ピアノじゃなくって、彼が)
それでもとても悲しい
ピアノは再び演奏を始める
我らが友は、やさしく自問する
するとまたペルーの冷たい歌が頭の中に浮かぶのだ
ピアノはつづく

ああ、なんということだ!退社しなければならない。この素敵なオフィスから…
「元気を出して! さあ、帰るとしよう。」 彼は言った。

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