ERIK SATIE

HOME > MUSIC > サティ:シネマ

「シネマ−バレエ“本日休演”の交響的幕間」 エリック・サティ

Cinéma - Entr'acte Symphonique de "Relâche" / Erik Satie

※タイトルをクリックすると再生されます

全曲通して聴く
[ time 9:18 / size 51KB ]
煙突群、破裂しようとする風船
Cheminées; ballons qui explosent, [ time 0:43 / size 5KB]
ボクシングのグローブと火の付いたマッチ
Gans de boxe et allumettes [ time 0:55 / size 6KB ]
屋根の上の通風孔、チェスゲーム、風船
Prises d'air, jeux d'échecs, et ballons sur les toits [ time 0:48 / size 4KB ]
ダンサー、そして水の中の表情
La Danseuse; et figures dans l'eau [ time 0:53 / size 3KB ]
ハンター、そして 葬式のはじまり − 葬送行進曲
Chasseur; et début de l'enterrement - Marche funèbre [ time 2:05 / size 10KB ]
スローモーションの行列シーン
Cortége au ralenti [ time 1:16 / size 8KB ]
追跡
La poursuite [ time 2:22 / size 12KB ]
裂けたスクリーン、そして「エンド」
Ecran crevé et fin [ time 0:36 / size 5KB ]

作品について

「シネマ−バレエ“本日休演”の交響的幕間」
1924年作曲

「シネマ」は、サティ最後の作品となる、刹那主義的バレエ「本日休演」の幕間に上映される無声映画の伴奏音楽である。
原曲はオーケストラ曲。MIDIで演奏しているものはサティ自身によるピアノ独奏版で、このほかにダリウス・ミヨー編曲のピアノ連弾版(1926年出版)もある。
映画のシナリオはバレエ台本と同じく、ダダの詩人で画家のピカビアが書いた。
ストーリー性のない、ナンセンスな映画となっている。
演出は当時まだ無名だったルネ・クレールが担当。音楽担当のサティ、台本担当のピカビアも画面に登場するほか、当時のダダのメンバーたちも総出演している。例えば屋根の上のチェスゲームのシーンで対戦しているのがマン・レイとデュシャンだったり、棺おけの中から飛び出す死人がジャン・ボルランだったり…。

サティは映画音楽を作るにあたり、イメージを説明したりする表現を一切廃した“家具の音楽”の思想で作曲している。
特徴的なリズム構造をもった単純なフレーズを繰り返す音楽には、ドラマティックな展開はない。
葬送のシーンではショパンのソナタ2番の、あの「葬送行進曲」のモティーフを用いているが、そこでも同じモティーフを8小節単位で微妙に変化させて繰り返すだけで、音楽的展開を持たない、単なる「葬送」を表す記号的なフレーズにしている。

ルネ・クレール監督の回想によると、サティは映像の各シーンごとに細かく時間を計り、映画のシングル・ショットのひとつ分の長さにうまく合う時間単位の枠として、8小節という単位を用いてフレーズを作曲したらしい。
音楽はフレーズごとに分断されるため、音楽的な流れの分かりづらい作品ではあるが、随所に遊び心のある音楽である。
是非一度、映画の伴奏音楽として聴いてみたい。
本来は全体を通して演奏されるものだが、各シーン毎(譜面上に書かれたシーン名ごと)のMIDIも用意してみた。どのシーンにどんなフレーズが使われいるのかが分かり易いと思う。

page top


| HOME | WEBLOG | MUSIC | PHOTO | LINKS | PROFILE |

Since 03/29/2003 Kompf