![]() |
|
時代は今ストラドル |
|---|
先物取引に初めて参加された方や一度心ならずも投資に失敗した方でも捲土重来が可能な、安全性と有利性に富んだサヤ取り・セット売買をご紹介いたします。
初めて取引される方はどうしても消極的となり、投資自体が「守りが主体のローリスク・ローリターン」でも良い、ともかく堅実であるならとお考えの事と存じます。
その考え方に基づくとともに、より収益を多く望めるローリスク・ミドルリターンの手法の代表にストラドル取引がございます。
これこそ次代の堅実取引の代表とされ、今最も注目されている取引です。
投資はどんなものでもハイリスク・ハイリターンの要素が強く通常相場は上げ下げの利益を狙う片張りが一般的であり、小さな資金でも大きな利益を可能にするハイリスク・ハイリターンの典型がまさに先物相場という事になります。この片張りのリスクを避け地味ではあっても安全で堅実な収益を目指す代表的手法の開発に「サヤ取り・セット売買」がございます。
このローリスクとハイリターンの相容れない投資のテーマに対し、先人達は様々な工夫とチャレンジを繰り返し、その結果今日ではローリスク・ミドルリターンを可能とした最も有力な取引手法が考案されております。その代表的な手法にサヤ取り・セット売買が開発されておりますが、これこそ先物投資を初めてスタートした方や、一度失敗した方でも捲土重来の収益を可能とする代表的な三つの取引手法をご紹介いたします。
サヤ取り・セット売買の種類
ストラドル取引=二つの異銘柄間サヤ取り
異なった二つの銘柄の価格差(サヤ)に注目した投資方法にて、サヤ取りの代表手法。通常は穀物なら穀物、貴金属なら貴金属、石油製品であれば石油製品等の同グループ内の売り銘柄と買い銘柄の同時組み合わせよりスタート。その異銘柄の価格差(サヤ)を収益とする取引。
スプレッド取引と比べ他の銘柄との売・買のセットを組むため出動チャンスはサヤ取りのうち最も多く、収益率も安全性にも優れているのが特徴と言えます。。
スプレッド取引=同一銘柄異限月間サヤ取り
この取引は同一銘柄での限月間の価格誤差を利用した限月間サヤ取りと呼ばれております。先物取引は限月制であり、同一銘柄でも6つの異なった限月があり、その限月間の価格差変動に着目した限月間サヤ取りであるが、同銘柄の異限月を利用するのみにて、売りと買いを組み合わせるセット数も限られ、当然仕掛けのチャンスも収益率もストラドルより劣るのはやむを得ません。ゆえにスプレッドの欠点を補った取引がストラドルという事になります。
アーピトラージ取引=他市場との価格差を狙った市場間サヤ取り。
この取引は異なった市場の価格誤差を狙った市場間サヤ取りにて、同一銘柄または同一グループ銘柄の市場間格差を狙うサヤ取り。
たとえば東京コーンと福岡コーン
東京ガソリンと中部ガソリン
等の売りと買いのセットによるサヤ取りを指し、ストラドルやスプレッドに比べ多少リスクは多くなります。
要はサヤ取りとはセットを仕掛けた売り銘柄・買い銘柄の上下では無く、あくまでセットを組んだ二銘柄の価格差のみが損益となる取引手法にて、片方の利益が片方の損を補い、トータルでその誤差が収益となる事を目指す取引手法と言えます。
サヤ取りをスタートするにあたり、まずサヤの循環運動・開閉運動を理解してください。
一つの銘柄が天井を打ち、長期に渡り下落。その後底値圏に到達、底値100日の底練りを経ていよいよスタートする折、当先のサヤは通常平ザヤとなります。
その折ごくたまに先行き悲観の人気が片寄ったり、不況が長引くと予測される折、平ザヤよりさらに期先が人気で叩かれ、不況の逆ざやを構成する事がございますが、これは極めてめずらしいごく限られたサヤの変化にて、通常は前述した通り平ザヤよりスタートとなります。
その後期先は人気を経て上がり始め、当先のサヤをわずかに拡大し始めます」。満を持していた投資家はこのサヤ変化にて大底確認とみなし人気はさらに集まり、当先のサヤをさらに大きく拡大いたします。
現物の売れ行き不振より当限はその間ほとんど上昇に到らず、先物に比べ当限の割安が目立ち始め、先行きの見通しも徐々に良好となり、現物の売れ行きを反映し当限を含めた期近もゆっくりと上昇を始めます。
当先のサヤはこれにより一時縮小、拡大したサヤは一時的に閉める事となります。
当限が動き始めた事にて現物も捌かれはじめ、納会での受け手難の解消より市場は人気づき期先がさらに上昇するに連れて当限も上昇のスピードを上げてくる事となります。このサヤ詰まりを中段のサヤ詰まりと称します。
その後新たな刺激材料により人気化した期先は再度上昇に転じ、再びサヤを拡大して参ります。この頃になると当限を始めとする期近も品薄懸念より上昇に拍車がかかり拡大した順ザヤは再びサヤを縮小いたします。この折品薄が長期に渡ると見られる折は当限を始め期近限月は急伸、天井近辺での逆ザヤを構成する事もございますが、通常は順ザヤのままにて天井のサヤ詰まり現象となるのが一般的であります。
このサヤ詰まりがいわゆる天井圏のサヤ詰まりとして相場分析の上でも重要な観測指標となっております。
短期間にて総踏み暴騰を演じ天井を構成した相場は、その後ハエがとまっても蚊がとまっても取るに足らないわずかな材料またはごく一部の利食いにより先物より下落。下落は下落を呼び上昇波より下降波へ転換。途上サヤの開閉運動を繰り返しながら順ザヤのまま下落。平ザヤの大底圏でのサヤの縮小まで下落波動は続く事となります。これが一つの銘柄における相場のサヤの循環の基本パターンとなります。
すなわちサヤ取りの基本的な考え方はなんらかの要因で一時的に当先のサヤが異常に拡大または縮小しても、タイムラグを経ていずれ正常値または適正値へ回帰せざるを得ないという必然性に着目した手法であり、二つの値段のまたは二つの異なった銘柄の組み合わせによる価格の誤差を損益とする売買手法と言えます。
| <TOPに戻る> |
サヤの種類 (限月における逆ザヤと順ザヤの認識)。
逆ザヤとは当限が高く先物が安いサヤ構成の事を示し、このサヤ構成が長期に渡り形成される事が想定される折は、先物より中物、中物より期近、期近より当限へ到るほど価格が高くなる価格構成を逆ザヤと云います。逆ザヤの折は納会ごとに当限へ回る限月がその都度高くなる事が予測されます。この現象をサヤの出世運動または嫁舅運動と呼ばれ、サヤ出世を当て込み逆ザヤの銘柄は買玉仕込みが有利とされ、逆ザヤに売り無しの格言も存在するほどです。極まれに先に述べました不況の逆ザヤまたは先行き悲観人気の逆ザヤとも呼びますが、この様な例は極めて少なく、一般的には長期品薄が見込まれる上昇波のおり多く見受けられるサヤ形態です。
順ザヤとは当限が安く先物が高いサヤ構成の事を示し、ほとんどの銘柄がこの順ザヤを形成しております。当限や期近が現在の現物の価格に近いのに比べ、先物は人気を被りやすくその分価格が高いのが通例です。この順ザヤが長期化する事が想定され、特に人気が先に片寄り大きな順ザヤ構成の折は先物より中物、中物より期近、期近より当限の価格がより安くかつ継続的に納会ごとに当限価格が安くなる現象をサヤスベリと云います。よって一般的には予測される大順ザヤの折は売玉仕込みが有利とされております。
また当先なべて誤差の無いサヤ構成は平サヤといい、中物が突出している構成のサヤは天狗ザヤと呼ばれ、その反対に中物がへこんでいる構成をオカメザヤと呼んでおります。
上記サヤの種類をご紹介いたしました。
限月の利用から二銘柄の活用へ
時代は同銘柄限月のスプレッドより二銘柄異限月の多種多様のセットを可能とするストラドル取引が主流となっております。
サヤ取りには現物を買うと同時に先物を同時に売る現物サヤ取りもございますが、先物同士の売りと買いのセットによる決済サヤ取りまたは両外しのサヤ取りがございますが、一般的には後者をサヤ取りと称しております。すなわち売りと買いをセットにした一種のセット売買という事もできます。
先物取引の銘柄は一般的には六限月ございますので、限月間の売りと買いを組み合わせるスプレッド取引もありますが、その選定数は極めて限られているため、現在の主流のサヤ取りは他の銘柄との売りと買いをセットに組むストラドル取引が主流となっております。さらに他の市場での銘柄とセットを積極的に組む研究も盛んになりつつあります。いよいよ市場はストラドル全盛の幕を切って落とそうとしております。このストラドルが次代のサヤ取りの中心となる事でしょう!!
サヤ取りの留意点
サヤ取りは前述しましたように二つの銘柄の拡大と縮小の価格差のみを取る取引手法であり、片方は損、片方は利となる事は売りと買いをセットで建てた以上当然の事にて、そのトータルで利益を得る手法であり、二つの銘柄を同時に両方利益を得る事を目的とはしないのである。あくまでサヤとは値段の誤差と留意してください。
出動チャンス
★サヤが異常に拡大しているか、異常に縮小しているかの時。
★ある程度の取組が必要であり、わずかな玉の仕込みでその価格が突飛高・突飛安するのではサヤ取りにならず。
★一定のリズム・サイクルにてサヤの循環運動を行っている銘柄を選定し、その銘柄のピークまたはボトムを狙って出動。
★順ザヤのサヤスベリを狙う。大順ザヤであればさらに効果的。
★逆ザヤのサヤ出世を狙う。大逆ザヤであればさらに効果的。
★平ザヤから順ザヤに変化し始めた折、買い出動。
★天井圏のサヤ詰まりが顕著の折、期先が下げ始めの折。
★サヤの拡大・縮小のサイクルは五週間プラスマイナス二週間。
★ある時期より突然のサヤの拡大または突然のサヤの縮小の折は、ピークアウトやボトムが近いと判断すべし。
★大順ザヤの折は通常期近の下げ幅は先物よりその下落幅は大きいという特徴をふまえて出動。
★大逆ザヤの折は期近になるにつれその上昇幅は大きくなる事をふまえて出動。
★逆ザヤの拡大の要因となる品薄や玉締めが明らかになった折、すかさず出動。
★逆ザヤ期のサヤ取りは限月間のサヤが最も縮小している限月にメインの買玉を入れ出動。その折当限より二番限・三番限の出来高の多い限月を選定し出動。
★サヤの拡大を目指すのか、サヤの縮小を目指すサヤ取りをするのか、狙いを当初より鮮明に設定し出動。見込みの違った折は直ちにカット。
★下落トレンドの折はサヤ縮小を狙う。
★上昇トレンドの折はサヤ拡大を狙う。
★サヤ取りでもナンピン利乗せは可能である。ナンピン・利乗せは有力な投資手法であり、サヤ取りと合わせその安全性を確立しながらより収益を目指す。
★売り買いの時間差を利用し価格をより有利に設定。
★メインの銘柄に比重をかける。
★ローリスク・ミドルリターンを常に想定し、ストラドルのチャンスをより多く掴む。
★自らの利益のパターンを確立する。サヤは循環し繰り返す事を念頭に置く。
★得意技・得意のパターンの修得。
★サヤの動きは予測せず、出たものを素直に受け入れる。
★サヤの周期的・季節的動きを理解する。コーンの天候期・需要期のサイクル、ゴムの落葉期のサイクル、コーヒー樹木の乾燥期、ガソリン・灯油の需要期と不需要期の誤差等、そのシーズンシーズンの特徴を掴み、サヤ変化の方向性・規則性を確認・利用。
★逆ザヤの拡大スタートとトレンド上昇が一致した時出動。
★順ザヤの拡大とトレンド下降が一致した折出動。
★上昇トレンドに入った銘柄を買い、下降トレンドに入った銘柄を売るサヤ取りが最も有効にて、その折銘柄の倍率を合わせる。
★各銘柄のトレンドの長期サイクル・短期サイクルの平均的期間を把握し出動する。
リスクの考え方
☆投資資金枠をあらかじめ設定する。またゆとりを残して仕掛ける事。
☆分析は単純なほど良い。むずかしくあれこれ考えずサヤ取りの基本はサヤの動きのみに集中すべきである。
☆カットラインすなわちロスカットの目安は一割まで。
☆サヤ取りの神髄はあくまで二銘柄の価格の誤差、すなわちサヤであり、銘柄別の上下に対しナーバスになる必要は無い。
☆サヤは一定のリズム・サイクルにて変化してゆき循環する。拡大のピークと縮小のボトムをサヤ線にて確認する。
☆アピトラージ(異市場間取引)はストラドル・スプレッドに比べ市場市場の特質もあり、ややリスクが多くなる事はやむを得ず。しかし価格差が大きい時は果敢に仕掛ける価値はある。
☆当限は変動が大きく、玉の仕込みは期近までとする。
☆期近に建てた玉が当限へ回った折は早めにセットを解消する。
☆当限へ回った玉は最長でも納会三日前にはセットを解消する。
☆逆ザヤにおいても当限の受け手難が予測される折は一度サヤ取りを解消する。
☆サヤ取りの手仕舞いはサヤピーク時より逆方向2日目までとする。
☆サヤ取りの手仕舞いはサヤボトムより三日目までに手仕舞いする。