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フジフューチャーズ株式会社 投資相談室チーフ・コモディティ・アドバイザー
秦 和之 (はた かずゆき)


 相場において勝利を収める重要な要素に、日々出現する情報・材料を総合的に捉え、さらに情報の取捨選択と同時に的確な分析を下す事ができるかどうか、その判断基準にかかってくる。
 ともすると、一般の方々は仕手情報や商社情報を好んで入手したがりますが、大事な事は商社情報や仕手要因の手口では無く、最新の情報を正しく分析し、それが現実の相場にどの程度の影響とインパクトを与えるかを冷静に分析する事です。
 

(1)まして商社でも常勝はあり得ず。


 まして商社でも常勝はあり得ず。敗退に到る事がままある。古くは毛糸市場において一介の仕手に破れた某商社、二度と再び毛糸市場に参入する事はその後無し。
 最近ではゴム市場の買方某商社、高値現受けして安値で売却では、勝利とは言えず。さらには大豆市場にて、玉締め高納会にての現受け。GM大豆混入では、販路は製油メーカーに限られる。
 要は、高値現受けせざるを得ない環境に追い込まれ、次に安く定期市場へ還流する事となる。商社も現物処理において、苦戦する事となる。
 さらには当方前々より指摘していた、石油製品市場での某商社。世界需給無視し、逆ザヤ無視。商社であると云うおごりが大敗を招くと指摘していたが、ついに買い玉を建てるに到り、事実上敗退。
 これらの商社に、チョウチン(自分で相場の見通しを立てず、人の売買をまねて売買する事。通常仕手、または商社の売買をまねて商いをする人達をチョウチン筋、または情報張りと云う)を付けていた一般大衆は、当然の様に大敗に到る。

(2)ふるい落としが常套手段

 
 ふるい落としが常套手段。チョウチンが付きすぎ、相場が重くなれば意図的に相場を下落させるのが常套手段。チョウチンが付きすぎ、相場が重くなれば相場を一気に下落させ、多大なダメージまたは大損をさせる事によってのふるい落とし、相場を身軽にし、その上で本来の上昇を再度計る事を目的とする。(売りの場合は逆)
 商社情報をありがたがってチョウチンを付ける事により、損をしなくても済むべく損、しかもその折再起不能の大損に到る事が多い。
 

(3)典型的な日計り銘柄


 典型的な日計り銘柄。本来日計りの収益は、当たったとしても知れてるもの。それをわざわざ商社・仕手情報に飛びつき、高値買いを行い、一転当日商社の利食いによる反落は、とまどうのみにて決済出来ず。日計りのはずが因果玉となり、大敗に到る。

 この様に、商社情報、仕手情報に飛びつき、振り回されれば、敗退するは自明の理。よってプロや相場を知る練達者は、商社情報、仕手情報は百害あって一利無し。見向きもしないどころか逆に切って捨て去る。
 いかに情報を正確に掴んでいても、ふるい落としでは目もあてられない。
 最近では、ガソリン、灯油の日計り銘柄にて、すでに多くの方々が商社情報にて痛い目を経験しているハズ。ゆえに彼らの動向ではなく、相場本来の情報、材料を正しく分析する事のみが、勝利への近道になることはお解り頂けたと存じます。