こちらでは、一部でご好評を頂いております、文才も何も無い管理人が創作したお話をご紹介したいと思います。
『つまらん!』等と言う苦情は一切受け付けておりませんので、ご了承の上、お読み下さい(爆)。
なお、『楽しかった!』というお褒めはいつでも受け付けておりますので、メール頂けると幸いです<勝手
それでは。。。
うぇるかむ!めるへんの世界へ!
お姫様伝説 2006.04.06
昔々、まだまだお城の王様が国々を治められていた頃、ある国にそれはそれはお美しいお姫様がいらっしゃいました。
お姫様はとても活動的かつ、感受性の優れたお方で、周りの皆から愛されておりました。
ある日、お城の祭典が行われました。町中の人々が集まって、皆で大騒ぎ。それは楽しいお祭りでした。
『皆楽しんでいるようですね?』『はっ、これも一重に今回の祭事を王様にご提案なさった姫のおかげかと
存じ上げます』『いえ。私は提案をしただけに過ぎませぬ。民がこうして自ずからたのしんでいるのです』
バルコニーに向かい静かに歩きながらお姫様はご謙遜なされました。しかし、お付の者は、お姫様が影で
色々と気を回しているのに気づいていました。『さすがは姫様、ご自分の努力を微塵にも感じさせない』
お付の者は一人感心して微笑みながら、バルコニーに立つお姫様を温かな目で見送っていました。
『おい!お姫様だぞ!あそこのバルコニーだ!』『うわー!やはりいつ見てもお綺麗な方だなぁ』『お姫様ー!
ありがとうございまーす!』町中の人が今日のお祭りを実現させてくれたのがお姫様だと言う事を知っていました。
辺り一面あっという間に感謝の渦が巻き起こりました。
そんな中、口をぽかーんと開けてお姫様を見ていた若者が居ました。『なんてお綺麗な人なんだろう!何とかして
あのお方に近づく事は出来ないだろうか!』若者は遠くの町からこの町へ移り住んだばかりで、お姫様を見るのが
初めてだったのです。『でも、僕はただの平民。お姫様に近づく事なんて出来る訳無いな』若者は自分の考えを
すぐさまかき消しました。『忘れよう』
しかし、若者の中で、お姫様への思いは日に日に強く確実味を帯びたものへと変わっていきました。実るはずの
無い恋。届くはずの無い気持ち。そんなものが若者の心をかき乱しました。『だめだ!一概の平民である自分が
こんな事を考えてはいけない!』その通りでした。お姫様と平民の若者。立場が違いすぎました。そんな話を真実だ
と聞いてくれる人は居ませんでした。
そんな折、お祭り騒ぎが好きなお姫様が、また何かを始めたようです。町中に張り紙がされて、人だかりが出来ています。
『一芸大会開催』その張り紙にはそう書いてありました。開催場所はお城の庭。丁度先日お祭りが開かれた場所です。
若者は実は乗馬が得意でした。前の町では曲乗りで、王様からお褒めを賜った事もあるほどです。それよりも何よりも、
この大会に参加すれば、また、お姫様を見る事ができる!そう思った若者は迷わず大会に参加する事にしました。
種目はもちろん馬の曲乗りです。
『今回の一芸大会の参加者の集まり具合はどうですか?』『はっ、姫様のお考え通り、色々な特技を持った者達が参加を
申し出ております』『それは当日が楽しみですね。優勝者には私が優勝のメダルをかけて差し上げましょう』
『そ、その様な事は!』『いえ、いいのです。私達の為に民が芸を披露してくれるのですから、その位はしても
罰は当たらないでしょう(笑)』『はっ!確かに…』お姫様は自分の意見を持っています。お付の者はそれに従うしか
ありませんでした。
そして一芸大会の当日。若者は朝からそわそわしていました。『また、あのお美しいお姫様に逢えるかもしれない!
頑張って楽しませて差し上げなくては』ドン!いきなり後ろから力強い手が若者の背中を叩きました。『おい!今から
そんなに緊張してどうする?気楽に望んで、俺達の国を守ってくれている王様達を楽しませて差し上げようじゃないか!』
知り合いの男はそう言うとガハハハと豪快に笑いながら去って行きました。『ははは…。そうだな。緊張してても始まらない。
みんなに楽しんでもらう事だけを考えよう』若者も吹っ切れたようです。
ドーン!ドーン!祝砲がうたれ、いよいよ大会が始まりました。剣術、武術、手品…次々と参加者が見事な技を披露しその度に
大きな拍手が起こります。そして、とうとう若者の出番がやってきました。『よしっ!』両の頬を叩き気合を入れ、手綱を
しっかりと握りなおします。『ハッ!』掛け声と同時に白馬が走り出します。若者は懸命に技を繰り出します。
そして演技を終えました。拍手がありません。『何か重大な失敗をしてしまったか?』そう若者が思った瞬間、
大拍手が巻き起こりました!バルコニーを見上げると、お姫様、お妃様、そして王様までもが椅子から立ち上がって
拍手をしています。慌てて若者は、王様に向かい礼をしました。こうして、若者の演技は皆に大きな感銘を与えたのです。
その後も演技は続きました。力自慢、剣舞、どれも甲乙つけがたい見事な技の応酬です。そして、全ての演技が終わり、いよいよ
今年の一芸大会優勝者の発表の刻となりました。観客も参加者も固唾を飲んで王様の発する名前を聞き逃すまいと耳をそばだてます。
しーんと静まり返った会場に、王様のバスの聞いた声が響き渡りました。『今年も、皆、とても見事な演技であった。甲乙つけ難い中で、
見事今年の優勝を勝ち取ったのは』ゴクリ!皆が固唾をのんでその瞬間を待ちます。『今年の優勝者は、見事な馬術を披露した…』
ワー!!会場が一斉に沸き上がりました。優勝したのはあの若者だったのです。『その方、前へ』『はっ!』周りから次々と祝福の
言葉をかけられながら、若者が群集から吐き出される様に押し出されました。たららを踏みながら体勢を立て直し前を見ると…。
そこにはなんと、あの憧れのお姫様がにこやかに立っているではありませんか!
『優勝、おめでとうございます。見事な馬術でした』『あ、ありがたきお言葉!』『さぁ、もっと前へ。そんなに離れていては優勝メダル
をかけて差し上げられませぬ』『は、はっ!』若者の頭の中は、緊張と喜びで真っ白でした。そして、お姫様の手によって優勝メダルが
若者の首にかけられました。ワー!!群集が湧き上がります。王様も、お妃様もニコニコしながら拍手して下さっています。
唐突にお姫様が口を開きました。『今年の優勝したこの方の演技は、本当に見事でした。そこで褒美を一つとらせようと思います』そして
若者の方を見て『何か望むものを一つ申してみよ』とおっしゃりました。若者は咄嗟に言葉を失いました。まさかそんなものまで頂ける
とは思いも寄らなかったからです。
少し考えて、若者は口を開きました。『私は…、私は、お姫様とお付き合いがしたい!』辺りがしーんと静まり返りました。さすがの
お姫様もちょっと驚かれたようです。そこへ王様の言葉が響き渡りました。『この無礼者が!はっはっは!良い度胸をしておる!お主の
度量がどの程度か、わしも気になるところだ。どうだ?城に入って、我が兵士の馬術の教師をやってみぬか?姫とはいつでも逢うが
よろしかろう!』『お、お父様!そんな!』お姫様は顔が真っ赤です。若者はその場に方ひざを着き『王様、ありがたきお言葉。私、
謹んでそのお話、賜りたく存じます』そして端正な顔を上げると、お姫様に向き直り、『姫様。どうかこの様な出過ぎた申し出をご理解
下さい。私は始めて姫様を見てから、ずっと姫様の事ばかりを考えておりました。どうぞお許しを頂きたく存じ上げます』と述べました。
お姫様もこうなってしまってはもう逃げられません。何と言っても、お姫様が、アドリブで褒美の話を持ち出したのですから!
『わかりました。そなたのお気持ちもとても嬉しいです。ただ、私はそなたの何も知らない。そなたの事についてもっともっと私に
教えてくださるか?』そう言って頬を赤らめるお姫様。ワァー!!大観衆が一斉に声を上げます。その声は、口々にお姫様と、
若者の未来を祝う声でした。
こうして、若者は、お姫様といつでも逢う事ができるようになり、また、元々あった才覚を表し、王様、お妃様からも絶大な信頼を得る
ようになりました。
この二人がどうなるのか?それは、また次の機会に…
Happy End …
Love is Forever…
お姫様伝説U 2006.04.08
チュンチュン、チチチ…
小鳥のさえずりが、若者の目覚ましの合図です。『う〜ん』両手を伸ばし、若者は目を覚ましました。朝食前に
中庭で軽く体操をしていると、お姫様が上の窓から手を振っています。『おはよう〜♪』『あ、姫様!おはようございます!
今日も天気がいいですね』『そうね!とても気持ちが良いですわ』お姫様も窓辺でうーんと伸びをしています。『ところで、
今日の約束、忘れていないでしょうね?』『はい、もちろんです。馬にも姫様を乗せるのだから、粗相はダメだぞと言い聞かせて
あります(笑)』今日は、若者にとって、待ち焦がれた日です。あのお美しいお姫様に、乗馬をお教えする約束をした日なのですから!
ここだけのお話ですが、若者の部屋には、沢山のてるてる坊主が吊るしてあります。若者の言葉を満足げに聞いて、お姫様はお城の
中へ消えてゆきました。『さてと、馬具の点検でもして朝食にするか』若者も馬屋の方へと向かいます。今日、お姫様が騎乗される
白馬の馬具を点検します。異常はどこにも見当たりませんでした。こうして若者は、昨夜から幾度と無く点検を繰り返しているのです。
朝食を終えた若者は、白馬を連れて、お城の広い中庭にやってきました。程無くして、お姫様も現れます。今日はいつものドレスと違い、
颯爽とした騎乗スタイルです。豊かなブロンズの髪を後ろで無造作にまとめているところが、なんとも行動派のお姫様らしくお似合いです。
『これは、待たせてしまいましたね』『いえ、私も今参ったところです』二人の距離は、初めて会話をした時から、日に日に縮まっています。
今はもう、友達と言ってもいい位です。もちろん、若者は自分の立場をわきまえています。どちらかと言うと、お姫様が、お気軽に接している
と言った風です。
『さぁ、ではそろそろ始めましょうか』『そうですね。よろしくお願いします。先生(笑)』『姫様、先生はよしてください(汗)。照れて
しまいます』『あら?教えてくださる方に先生と言っていけない事がありまして?』う〜む、と若者は言葉に詰まってしまいました。
『さぁ!とにかく始めましょう!』『あら!ごまかしましたね』『そんな事はございませんよ(汗)』こうして乗馬の練習が始まりました。
さすがは活動的なお姫様。どんどんコツを掴んでおられるご様子です。そうしている間に、あっという間にお昼になってしまいました。
町の協会の鐘の音がお昼を告げています。
『あら?もうお昼?やっとコツがつかめて参りましたのに』ちょっと不満げなお姫様をまぁまぁと諭しながら若者は『姫様の上達がとても
早いので、私の役目が終わってしまいます。丁度お昼ですし今日はこの位にしておきましょう』と言いました。するとお姫様は急にいたずらっぽく
笑い『今日は、素敵なものを用意致しましたのよ』と言います。『何だか、お分かりになって?』『さぁ?なんでしょう?とんと見当がつきませぬ』
『うふふ。ではこちらへいらして』お姫様は嬉しそうに木陰の向こうへ向かいます。若者も慌ててそれに従いました。
案内された場所にはなんとも立派な食事の準備がされていました。『さぁ!お座りになって』『わ、私がですか?』『他に誰かいらして?』
『い、いえ。しかし、姫様とお食事の席を共にするなどとは勿体のうございます』『良いのですよ。今日は特別です。きちんとお父様、お母様にも
承諾は得ていますので』うふふといたずらっぽく笑ってお姫様は目で若者を促します。若者も覚悟を決めたようです(笑)。『では、失礼致します』
楽しい昼食の始まりでした。若者は、今まで見てきた町の様子を楽しく話します。どのお話もお城にいらっしゃるお姫様にとっては新鮮で楽しい
ものでした。楽しい時間はあっという間に過ぎ去り、そろそろ日が傾き始めました。『あら、もうそんな時間』『これは失礼致しました!つい話しに
夢中になってしまいました。申し訳ありません』『いえ、とても楽しいひと時でしたわ。どうもありがとう』『もったいなきお言葉!』
こうして乗馬の練習?は無事に終わりました。お姫様も、若者も、今日はぐっすり眠れる事でしょう。お二人とも楽しい時間を過ごされたのですから。
数日後、若者は王様からお呼び出しを受けました。慌てて参上すると、にこやかなお顔の王様とお妃様がお待ちでした。『只今参上致しました』片ひざ
をつき頭を垂れる若者。『まぁ、そう硬くならなくともよいぞ。楽にせよ』王様のその言葉でとりあえず顔を上げる若者。『急に呼びたててすまなかった。
実は姫の事で話しがあってな』『はっ!どのようなことでしょうか?』若者は必死で平静を装っていましたが、緊張でひざが震えていました。『いやなに、
最近そちのおかげで、姫もとても明るくなってな。どうやら姫はそちの事をいたく気に入っている様子なのだ。そこで、そちが良ければ、縁談を進めようか
と話しておったのだが、そちのきもちはいかがかな?』若者は自分の耳を疑いながらもかろうじて『勿体無きお話につかまします。謹んでお受けいたしとう
ございます』と答えました。王様、お妃様とも、その返事を聞いて満面の笑みを浮かべられました。『姫を宜しくたのむぞ』『ははっ!』若者は深々と頭を
下げました。
こうして、縁談はとんとん拍子に進んでいきました。同時にお姫様と若者の間も急速に距離が縮まり、まさに一心同体になろうと言う矢先、とんでもない話
が舞い込んできたのです。『隣国が攻め入ってきて、国境で戦闘が始まった』若者は、お姫様の制止を振り切って、戦場に赴く事になりました。それは、
兵士としてなさねばならない使命でした。王様もお妃様も、若者が戦地へ赴く事に対して、何も申しませんでした。これは、兵士である若者が決断する事。
若者の意思を尊重したのでした。『必ず戻る!』お姫様にそう言い残して若者は戦地へ旅立ちました。お姫様は、急に元気を無くされ、部屋にこもりがち
になりました。考える事は若者の事。どうか無事に戻りますように。それだけを祈り続けて時を過ごしました。
戦地に赴いた若者は、あまりの惨状に言葉を失っていました。あたりに転がる敵味方の兵士の亡骸。その数は先頭の激しさを物語るものでした。『生きて
帰る!』若者は、改めてその気持ちを強く胸に刻み込みました。そうして、あの戦闘が始まったのです。
乗馬の得意な若者は騎兵として、次々に敵兵を倒していきました。その戦いの様相は、あたかも闘神が乗り移ったかのようでした。『俺は生きて帰る!』
若者の心はただその一つの強い意思で固められていました。しかし、限界が訪れました。兵士の数で上回る敵兵。その真っ只中に飛び込む若者。剣が火花を
散らし、血しぶきが地面を赤く染めます。敵の騎兵に気を取られたほんの一瞬でした。若者を敵兵の槍が貫きました。『くっ!』激痛がわき腹から全身を
駆け巡ります。『生きて、生きて帰る!俺は姫様にもう一度逢うのだ!』手負いの状態で、若者は敵兵と戦います。何時間経ったでしょうか?『引けー!』
敵の方からそんな声が聞こえてきました。戦いは終わりました。何とか国境の防衛に成功したのです。若者は、その事を王様へ報告する為に『治療を!』
という仲間の声を振り切って馬を走らせました。流れ出る血が下半身を朱に染めます。時々気を失いそうになりながらも、若者は馬を走らせました。
『おーい!兵士が戻ってきたぞー!』門番が大声で叫んでいます。お姫様はその声にハッとお顔をお上げになりました。あのお方が帰ってきた!根拠も何も
ありませんでした。ただ、直感が戻ってきたのが若者だと告げたのです。お姫様は走りました。お城の入り口に向かって、懸命に。そこへ転がり込むように
入ってきた兵士。血まみれで顔は真っ青です。しかし、その顔には見覚えがありました。紛れも無い、あの若者です。『おぉ!よくぞ戻ってこられました』
『姫様…』『何も言わなくても結構です。だれか!早く傷の手当を!』『姫様…王様へ…お伝え下さい…敵兵は…引きました…と』『よいのです!あなたが
帰ってこられただけで、私は充分です。よく、この様な体で…』お姫様の両目からはとめどなく涙が溢れ出ています。『傷の手当は!医者はおらぬのか!』…
若者の負った傷は、思いの他深手でした。よくもまぁ、このような傷を負いながら戦いを続け、無事に戻って来られたものだと、医者もかんしんしていました。
お姫様は、殆ど寝る間も惜しんで若者の手当てを続けました。『生きて…生きて帰るんだ…姫様の元へ』うなされているのか若者が寝言を言っています。
傷に薬草をすり込み、7日間若者は生死の境をさまよいました。そして8日目の朝、若者が目を開けました。横を向くと、ベットに寄りかかるようにして眠って
いるお姫様が。顔色から相当な無理をしてきた事が伺えます。若者は、全てを悟りました。自分が生きているのはお姫様の懸命な看病があってこそ。
傷を負ったわき腹に鈍い痛みを感じながら、若者はお姫様を起こさないようにベットから起き上がりました。小窓をあけると、すがすがしい空気が流れ込んで
きます。その空気の流れに気づいたのか、お姫様が目を覚まされました。『あぁ!神様!ありがとうございます!』お姫様のお顔は留まるところを知らない涙で
ぐしょぐしょでした。『心配をおかけしました。只今戻って参りました』若者がそう言うと、お姫様はたまらず若者の胸に飛び込んでいかれました。若者も
痛みを忘れ、お姫様をしっかりと抱きしめました。そして…長いキス…二人が一つになった瞬間でした。
若者の意識が回復したと言う知らせはすぐに王様、お妃様の耳に入れられました。王様は、他の兵士から聞いた若者の働きを称え、勲章を用意されました。
しかし、若者はまだ傷を負った身。すぐに式典に出られる状態ではありません。まずは若者の傷の回復を待つ事となりました。
そして1ヵ月後。若者はようやく出歩ける程度まで回復しました。その影で、お姫様の献身のお世話があった事は言うまでもありません。式典はおごそかに
行われました。誰しもが、若者の戦場での働きを知っていたのです。勲章授与。その瞬間会場から割れんばかりの大拍手が巻き起こりました。若者は王様に
一礼した後皆の方へ向き一礼をし、口を開きました。『今日は皆様、お集まり頂きましてありがとうございます。この様な立派な勲章を授かりとても光栄に
思っています。ところで、皆様にもう一つ、お知らせしたい事があります。私と姫様…いえ、姫はこの度、結婚の誓いを立てました。』ワー!もう会場が
壊れるのではないかと言うほどの歓声と拍手の渦。
こうして、若者とお姫様は、今日の挙式を迎えることが出来たのです。町中がお祭り騒ぎです。もちろん企画はお姫様!若者は正式な王位の継承者となり、
将来この国を背負う事になりました。一介の町人が王になったこの国は、後々に至るまで、庶民の気持ちを汲み取る王様が治める国として栄えました。
そして、国民の自慢は、王様とお妃様の仲の良さ。こんなに仲のいい夫婦はそう居ないだろうという位の仲の良さでした。こうして、伝説に残るほどに…
如何でしたか?素敵なラブストーリーとまではいきませんでしたが、初めて書いたストーリーものとしてはまぁまぁかな?とちょっぴり自慢(笑)こんな話の中の
様な素敵な恋愛を、私もしています。あいにく一方通行ですが(笑)。でも、恋をすることで人は成長し、愛を知ることで人は思いやりを手に入れます。私は何を
どの位手に入れているのでしょうか?それは、神のみぞ知る…ですかね?(笑)
お姫様伝説V 2006.04.30
『医者だぁ!医者を呼べ!』普段からピリピリした雰囲気の城内の乗馬練習場で一段と緊迫した声が響きました。騎馬兵の一人が、馬から落ちて怪我をしたのです。
見たところでは、足を骨折したようです。このお城で、騎馬兵の訓練に当たっている若者は、必死で応急処置をしています。『くそっ!だからあれ程普段から自分の
馬具は必ず自分で確認しろと言っていたのに!』
馬具の普段の手入れは、まだまだ経験の浅い騎馬兵の卵達の大切な仕事です。しかし、若者は騎馬兵達を指導するに当たって、最後の確認、乗馬する前の確認は各自が
責任を持って必ず行う様にと指導してきました。しかし、現にこの騎馬兵の手綱は切れてしまい、それでバランスを崩した兵士は駆ける馬から落下して地面に叩き
つけられてしまったのです。
『くそっ!』若者は心の中で思いました。訓練前の兵士が点検を怠った事ではなく、その事を確実にやらせる事が出来なかった自分に対しての舌打ちでした。どうして、
一言訓練前に馬具の点検をしたかどうかの確認が出来なかったのか?その事が悔やまれて仕方ありませんでした…
時はむかしむかし。まだまだ王様が国々を治めている時代。ひょんなきっかけで、町人から王宮に召抱えられる事になった若者が居ました。若者は王様の娘であるお姫様が
大好きでした。そしてまた、お姫様も若者の事を…。幸せな日々が続いていました。そんな日々の中で起きてしまった事故。全くノータッチだったとは言え、乗馬技術を
教える立場だった若者の非は否めません。
翌日、王様から若者に呼び出しがかかりました。『その方、なぜこの場に居るのか承知だろうな?』『はい』若者は更に頭を下げると『昨日の事故の件でございましょう。
誠に申し訳ありませんでした。私の指導力の不足でした』と弁解をせず謝罪しました。『うむ。自分で何をしでかしたかわかっているようだな。ところで、この者について
だが…』王様が向き直った先には、ブルブルと震えているあの騎馬兵の卵の一人が立っていました。『あの日の乗馬前の点検は、この者の仕事だった事に間違いはあるまい
な?』若者はちょっとの間考えた後に『はい。間違いありません』と答えました。そして付け加えました。『王様。今回の事故は防ぐ事が出来たものでした。私が訓練の
前に各自に必ず馬具の点検を実行させていれば、この様な自己は起こらなかったはず。罰するのであれば、この私を罰して下さい。あの青年は悪くありません』
しばしの沈黙がありました。その後、『わっはっはっは!』と大きな王様の笑い声が緊迫した王間に響き渡りました。そして騎馬兵の卵の青年を振り返ると、『その方、
下がるがよろしい』と申されました。青年はほっとした様に一礼を深々とすると部屋から出て行きました。王間には、王様と若者の2人が残りました。『さてと…』王様が
お口を開かれました。『お主がその様に答える事位、こちらも分かっておったわい。では、そちに処罰を言い渡す。1ヵ月の国外追放じゃ。但し条件がある。姫を連れて行け。
あれもそろそろ周辺諸国を見て見識を広げる頃なんでな。まぁ、早い話が姫の身辺警護を命ずる。責任は重いぞよ?姫に何か有った折には、命は無いと思え』王様は笑顔を
浮かべていましたが、目は真っ直ぐ若者を捕らえて離しませんでした。
若者もその視線をキッと捕らえると、『確かに承りました』と深く礼を致しました。『まぁ、そう硬くならずともよい。姫には旅人のかっこをさせてやる。お主もそれに
準じた服装で供をするがよい』『はい、確かに賜りました』『うむ、それでは下がるがよろしい。『はっ』一礼して王間を出ようとした若者に王様から声がかかりました。
『そうそう、この旅はあくまでも隠密と言う事なのでそのつもりでな。乗馬を姫に教えてくれた事、礼を言うぞ。それから、お主、休まずに騎馬兵達の訓練に従事しておる
そうではないか?姫が“いつも居ない”とふくれておったぞ』王様はそう言ってわははと笑うと『これを機に、姫とゆっくり旅を楽しむのも良かろう。なに、ああ見えても、
なかなか肝の据わった娘じゃ。足手まといになる事はあるまい』『足手まといなんてとんでもございません。姫様にはしっかりと諸国をご覧になって頂きましょう』そう
言うと今日はじめての笑みを若者は浮かべました。『うむ。任せたぞ』『確かに』
かくしてお姫様と若者は隠密で旅に出る事になりました。まずは、とにかく必要な荷物を集めなければいけません。さすがにお姫様が町に行って服を買うわけには行かな
かったので、仕立て屋を城へ呼んで、洋服を数着仕立てさせました。靴も同様です。食料や薬草など必要な物は若者が手配しまとめました。他国から来て、戦場へもいった
経験のある若者は、最小限の荷物をコンパクトにまとめ上げていきます。
『どう?こんな感じでいいのかしら?』仕立て上がった洋服を着て靴を履き替えたお姫様が、楽しそうに若者のところを訪ねてきました。おかしい位に似合っていたので
若者は『ぷっ!』っと思わず噴出してしまいました。『あら?失礼ね。レディの服装を見て笑うなんて』ちょっとお姫様はむくれて見せます。『いや、違うんですよ。
あまりにもお似合いになっていたものですから。これならわが国の城下町に行っても気づかれる事は無いでしょう』若者は微笑んでそう答えました。『あら!そう?そんなに
似合ってるかしら?るんるんるん♪』珍しいものに対して好奇心旺盛のお姫様は大喜びのご様子です。
『あ、そうそう、お父様から伝言があったのよ』『王様から?』『ええ、旅の間は、姫の事を一人の町娘として見てですって。言葉遣いもそれに合わせろとの事よ』『え"!』
『何よ、その顔は』『ですが幾らなんでも言葉遣いまでは…』『でも下手に話をするとかえって怪しいわよ』『まぁ、最もなのですが…』煮え切らない表情の若者の背中を
お姫様がバン!と叩きます。『ぐはっ!』『あら、ちょっと強すぎたかしら?大丈夫?』『大丈夫です。ちょっと驚いただけです』『言葉遣いの件、頼むわよ』『はい。
かしこまりました』『ほらぁ、言った先からこれだもん』はぁ〜とため息をつくお姫様。『いえ、まだ旅は始まっていませんから』『では、王女として命ずる。今後旅が終わる
まで私とは普通に話すこと。いいわね』と言うといたずらっぽく笑います。この笑顔がなんとも言えずかわいらしく、思わず若者は赤面して顔を伏せると『かしこまりました』
と答えました。『いいわ。では、準備の方はお願いね?』『わ、わかった』こ、これは予想以上に難しいぞ!若者は心の中で考えました。
あまりの事に呆然として、お姫様が鼻歌交じりに部屋を去っていくのにも気づかない程でした。『あれ?姫?姫ー?』お姫様が帰って暫くたってからやっと我に帰った若者は
慌てて部屋中を探します。『居ない…(涙)』
やれやれ、こんな調子で大丈夫なのでしょうか?この2人の珍道中はまた別のお話で。
to be continued...
Lovery princess & Strong young man will go to trip!
to be continued?
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