抜粋 はじめに
筆者は、十数年前、海外へ移住した。 ―そこには、「違う善悪」が存在した。
しかし、本書は彼我の違いではなく、「善悪そのもの」について論じるものだ。 異文化体験は、その重要性を筆者に教えてくれた。
数千年という歴史の中で、人類は善のために悪と戦い、命を落とし、命を奪い続けている。本書のテーマは古く、世界では、いまだ新しい。 さらに言えば、幾億の人々の血を吸って、恐ろしく重い…
もし、あなたが善悪に関して真面目な方なら、本書を読み進める中で、怒り・恐怖など不快な感情を抱くかもしれない。 それは大変に自然なことだ。
そんなときはどうか無理をせず、 本書を眠らせていただきたい。