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モフォンゴのカリブ漫遊記 02.11

プエルトリコ (4) ビエラ・ディスコス

旅の楽しみは自分が異邦人である緊張感の心地よさ。そして地元の空気と触れる瞬間。ホーム・グラウンドのサン・ファンでもその魅力に引きつけられてしまうのがサントウルセ

パラーダ15(キンセ)からパラーダ23(ベインテトレス)あたりまでは昔のダウンタウンの中心で、ミラマールに向かってポンセ・デ・レオンをだらっと上っていくと昔はショッピングの中心だったデパート、エスキーナ・ファモサがある。その角を左に曲がった路地はプエルトリコ音楽にはなくてはならない場所、カジェ・セラだ。

コンボ・レコードディスコ・ヒットと言ったプエルトリコに無くてはならぬレーベルや音盤卸商、音楽事務所が今でも連なる


ビエラの親父さんの店は泣ける品揃え。大手のチェーン店じゃ手に入らない島の音が手に入る。無愛想でとっつきにくいが、今までどれだけ教えてもらったことか。

昔は間口があまり広くない店だったが、目当ての音を探すファンでごったがえしていた。今はかなり広いが、相変わらず朝から人かやって来て話したり親父にCDのありかを訊いている。店員のDIANAちゃんもなかなかかわいいのも魅力。奥さんのDIANAもいつも気さくで素晴らしい。

客のサルサ談義、ボレロ談義を聞いているだけで楽しい。「あっちのほうがいいぞ」「ありゃ駄目だ」「昔はこうだった」「今のこれはなかなかみどころがある」・・・。いやー勉強になるなあ。



Vol.1。パンデレータに
アコーデオンという
伝統の組み合わせを
伝授される子供達

今回は時間があったので親父と世間話。もうどこのCD屋でもクリスマス/ナビダー用の品揃えが店頭を飾ってるが、親父の持ってきたのは「エン・プレーナ・ナビダ」というCD。おっ、いいネ、親父さん、

"アサパオとレチョンのメドレー”なんて泣けますねぇ。クリスマス・パーティーに欠かせないですもんね、アサパオ(雑炊)とレチョン(豚の丸焼)。腹へって来ちゃったよ。アレンジはミルトン・セセントンというのもいいね。

"ナシミエントのメドレー”はクト・ソトのアレンジか。ナシミエントって、キリストの誕生の事なんです。エル・トポの"Donde Vas Maria"(マリアはどこ行った)とかリッチー・レイとボビー・クルースの"San Jose"とかがメドレーに入ってんのね。


Vol.2。右端がチャーリー君

 

"アレグレとバイラブレのメドレー"はラモン・サンチェスのアレンジ。踊るにはやはりラモンの手堅い編曲だよね。えっと、プロデュースはリッチー・ビエラ?って親父さんこれって息子さんじゃないの?

子供のリッチーとチャーリーが親父に捧げてくれたんだって。いいねえ。親父うれしそう。こうやって当地の音楽は受け継がれて行くのだなあ。


親父は愛想なしで、商売もしぶといのだけれどお茶目な一面もある。

親父「モフォ、これが来てるんだけどな」

って持って来たのは大阪はSweet CocoからのFAX。納品の督促。

親父「来週火曜に入荷予定なんだが、お前これに返事書いといてくんない?」

モ「は?」

親父「丁寧に日本語でお詫びしとくんだぞ」

と言い残し、お客の相手をしに行ってしまった。しゃあないなあ。まあいっか。「拝啓、貴社益々・・・」


そうこう盛り上がっているうちに、ふらっと店に現れたのは"マエストロ・アフィンケ”ウイリー・ロサリオ。知り合いと話が始まる。

若い客が最新のライブ盤の曲のことを質問し、師匠が答える。年配の客が若い客に、昔の盤を教える・・楽しいね。師匠と話すのは3年ぶりくらいだけど、その3年前のライブでの事を覚えていてくれた。日本に来てくださいよって言ったら。「まあな」だって。是非来てもらいたいものです。




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