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漫遊記・キュラソー(04.10)



"ブリトニーのぶっとび結婚"
のタイトルが踊る

今回の旅のスタートはNY。夜に着いて翌日乗り継ぎだけの一泊。

ホテルに入り手早くメキシカンな夕食を済ませ、マガジンスタンドで暇つぶしを探す。芸能誌は殆どブリトニーの結婚話が表紙で素晴らしい。対抗してるのはJLOくらい。両者共さすがだ。

部屋へ帰って、テレムンドを付けて大統領選の話を見ていたが、いよいよ大詰めなので解説もヒスパニック関連の視点というよりアメリカ一般の視点だ。

 

眠くなってきたのでラジオに切り替えて寝る。サルサの強い局は選ばず、ドミニカン。

アレックス・ブエノの切ないというか情けないというか、スローなバチャータが心地よい。"Que Nadie Opine Nada"。どこかで買って帰ろう・・・とか思っている内に、眠りに落ちてゆく・・。

付けっぱなしのラジオからのメレンゲで起される。エル・プロディヒオの何とかいう曲は「さあ、今日も朝からがんばりましょう!」という感じで目が覚める。


Alex Bueno "20 An~os Despues"

今日はいつもの便でサンファンに行き、キュラソーに乗り換え。例によって雑然としたアメリカン47番ゲートだが、休みのシーズンではないので子供連れの里帰り客が少ない。少し静かで穏やかなのが大変さびしい。時期を少しずらした米人観光客風が多いようだ。ベストセラーの"THE DA VINCI CODE"を読んでいる人も多い。


Dan Brown著
けっこう面白い

サンファン着。プエルトリカンが少なく、拍手がないのでは?と大変心配したが杞憂だった。

一緒に拍手をしていると、隣の席のグリンゴな会社員の兄ちゃん(プエルトリコは初めてだというコネティカットの住人。機中ではひたすら"New Yorker"と"Economist"を読んでいたので話し弾まず)が「?」な顔をしていた。



ビクトル、お役目ごくろうさん

14番ゲートに到着してカリブ向け1番まで移動。

1番ゲートは羽田の30-40番みたいに端っこの1階にあるので遠い。ゲートの手前でいつもの通り、ビクトル・マヌエルの微笑が迎えてくれる。

バスターミナルの様なこの1番ゲートは夕方が忙しい。様々な国、都市から来たカリブへの乗り継ぎの最終便が集中するからだ。

トリニダッド向けにはインド系ビジネスマン、セント・トーマス向けには米人観光客、セント・ビンセント向けにはアフロ系家族と待合客にも島の特徴が出る。

そしてキュラソー向けに乗合になるのはパピアメント語でおしゃべり爆発の老人会ご一行である。じいさんよりばあさんが元気なのは万国共通だ。


夜のキュラソー空港に無事到着。

客が迎えにきている。早速打合をしたいという。やれやれ。ホテルに着くと、聞こえてきたぞバンドの音。ドミニカっぽいサウンド。

部屋に荷物を置き、モバイルPCを持ってプールサイドのオープンエアのレストランに向かう。 こんな無粋なもの無しに星空を眺めたいところだが、お仕事、お仕事。

◆◆◆

「で、この製品の供給は目処が立つのであるか」

「いや、生産キャパがまったく追いつかず(あ、この曲はチチ・ペラルータじゃないか、いやー、なつかしい)、1月生産でも難しい(うーん、タンボールのタイミングが絶妙だ)と思いますね。」

「しかしそれでは折角のチャンスを逃すし、この価格も問題だ」

「価格の方は何とか(次はファン・ルイス・ゲーラだ。同じ傾向の曲を続けるのはよくないのではないか)しましょう。但し、こちらの製品の条件を(あ、途中でアレンジを変えた。)こういう事にして(クンビア風だな)いただければ(ベースがナイス!)こちらの(キーボードがバジェナートなアコーデオンの音色で)方は検討(おお、これはいい演奏!)でき(いや、これはいいじゃないかぁ!)ますが・・・・(うーん最高)

「・・・あの、何か問題でも?」

◆◆◆

このような大変ハードな商談になるとは思わなかった。キュラソーは侮りがたい。

この後も、決済条件の詰めではマーク&JLOの"No me Ames"を、マーケティング・サポートの条件交渉時にはいきなりエルビス・クレスポの新譜よりと、かなり手強い攻め、思わずこちらからの条件提示が何度も甘くなりそうになるが、ぐっとこらえる。


 

打合せが終わったときは、あまりのハード・ネゴにより左脳がボロボロになったが、右脳が活性化したため、そのままお客と宴会へ突入。

地元産のオレンジ・キュラソーのカクテル、ベネズエラ産のラムのカクテルとまたまた攻撃を受け、バンドの音と波の音に、右脳もだんだん麻痺して行くのであった。

 


Juan Luis Guerra
"Para Ti"


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