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漫遊記・プエルトリコ(1)捕獲CD・DVD (04.10) サルサ・ボンバ&プレーナ、ヒバロ、メレンゲ
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今回の捕獲CDです。(Part 1) |
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RICKY GONZALES "OASIS"(Rumba Jams) とにかくニューヨーク。NYで仕事してないとこういう音にならない。そしてこれがほんとに初リーダー作?と思わせる出来。 リッキー・ゴンサレス、というとLOS SONEROS DEL BARRIOやホセ・アルベルト"エル・カナリオ"などの作品の他、NYを中心とした色々なライブ・ギグが浮かぶけど、若くしてその広い人脈から本作品にもたくさんのゲストが参加。そして曲もNYのクラブが飲みこむ音の多様さが目一杯詰めこまれている。しかしそれが拡散しないのが彼の力量のすごさだ。 |
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RIGO Y SU OBRA MAESTRA "Y Seguimos Bailando" (O&M Records) 昨年夏"Conquistando Al Bailador"で突如「おお、いいじゃない。でも誰?」と評判になった、リゴベルト・ロドリゲスの新譜。本作もプエルトリコのロマンティカな音でフロアを必ず踊らせます!という感じ。 このリゴ、プエルトリコはベガ・アルタ生まれで、バヤモン育ち。18才の時に初めてオルケスタを組んだ後、4年の兵役を挟んで、また音楽活動をスタート。93年にこの”OBRA MAESTRA"を結成、96年に1枚CDを出しています。仕事は島内もあるけど本土の北カリフォルニア(オークランドとか、サクラメントとか)などを中心に頑張って回っていたという、現場で踊らせるグルーブとプエルトリコのサボールばっちりのオルケスタ。 ホセ・ルーゴやサンタ・ロサのブラスを起用して抜かりない音の上に、ホセ・カサノバとエディ・メレンデスの歌がお見事に乗っている。こういうオルケスタが地元の"HABANA CLUBや”ZUMBADOR"、フィエスタ・パトロナレスでしっかり演奏している限り、プエルトリコのサルサは安泰です。 |
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ROBERTO LUGO "Mi Bandera" (Rolu Music) "SALSA 120%"8月号で山口さんが紹介されていた盤、日本で買い損ねていたのを捕獲しました。ジャケ見て分かるでしょう。エル・モロ砦で旗を横に置いて、同じデザインのマラカスを持つという、ベタな主張! 80年代のルイス・"ペリーコ"・オルティスの名盤のあのスタイルは健在です。一曲目のタイトル曲(作曲はルゴ)は島の歴史からビエケスまで歌いこみ、エドウィン・コロン・サヤスのクアトロが盛り上げ最後はボンバ風味のフェイドアウトまで、実に正しいプエルトリコです。さすがニノ・セガラのアレンジ。 ブラスに4本のトロンボーンをそろえ、テレ・サウンド・スタジオでセガラとパポ・サンチェスが録音・MIXした音に間違いはありません。 |
当然CDにもバンデーラ。 |
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TITO GOMEZ "Comenzando en Cero" (MP) このタイトル、ただ泣けます。「一から出直す」どころか「ゼロから出直す」という、あの事件に決着が付いた彼の人生への決意。 サントゥルセのCD店に入った時、目の前に出現したのはティト・ゴメス。(右の写真) いやもちろん本人ではなく、等身大のダンボールのスタンド。しかし思わず駈け寄り「また頑張ってくださいね。応援します」としばらく見つめていたら、店のセニョーラに「モフォンギート、何やってんの?」と言われた。 本作はルイス・マリンやペドロ・ペレス、プエルトリコのブラス隊がMPサウンドでしっかり固める中、サント・ドミンゴのルイス・バルガスやバチャータ隊がカラーを出している。その上にティトの気持ちの入った歌が、時に元気に、時にしんみりと心に染みる。 アルバムの献辞に家族など加えて「愛するフアナ・ディアスの皆へ」とあった。ポンセの東にあるこじんまりとした町、故郷フアナ・ディアス。壁の向こうにいた時の思いも伝わってくる様です。 |
![]() 「 ゼロからの出直し」 |
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NG2 "Comienzos" (Sony Discos) これは漫遊前に入手していたのだけれど、一緒に紹介してしまいます。 今のプエルトリコの若手を代表するユニットの一つ。NG LA BANDAではない。プエルトリコの若手サルサ・チームなのです。ノルベルト・ベレスとヘラルド・リバスの2人のあんちゃんのイニシアルでNG2。もちろんNueva Generacionの意味も含む。 でも、この2人、アイドル系で売り出しの為の即席サルセーロではないのだ。 ヘラルド君は22才、バヤモン生まれ。生まれたときからサルサ漬けな環境で育ち、子供サルサ・バンド"ヘラルディート&ロス・ロコロス"でリード・ボーカルを取り、それを指導してくれたのはラファエル・イティエール以下エル・グラン・コンボの面々やヒルベルト・サンタ・ロサ、アンディー・モンタニェスなどなど。 ヘラルディート・リバス?と聞いてピンとくる人はかなりのプエルトリコ・サルサおたくかも。そう、エル・グラン・コンボのボーカル、ジェリー・リバスの息子なのでした。 一方のノルベルトもエリアス・ロペスのオルケスタからロス・ロコロスで鍛えられたというしぶとい経歴。ヘラルドのアイドルがサンタ・ロサならノルベルトはビクトル・マヌエルという具合。 デビューアルバム"Comienzo"は80年代なサウンドをベースに今の音が被さってかなり良い。 ビクトル・マヌエルがプロデュース。サンタ・ロサやジェリー・リバスもコロでバックアップ。お勧めです。 |
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N'KLABE "Salsa Contra Viento y Marea" (NU Records) このエン・クラーベも今の若手を代表する音でうれしい。イントロに続く一曲目のスタートはコーラスとアコースティック・ギターの響き。新鮮で若い。 そしてこちらもパポ・ルカが参加するポンセーニャの名作"Cancion"があったりとベテランのサポートもしっかり。 一方"Con Respeto"という曲ではグラン・コンボ、ポンセーニャ、ペリーコ、オリベンシア、セレクタ、ロサリオ、ロエナ、リッチー&ボビー、コルテーホ、ニーチェ、ガレー、ディメンション・ラティーナへの賛辞を折りこむ。この曲では実際にルイス・ペリーコ・オルテスやジェリー・リバス(トレス!)も参加し、気合いの入ったソロを聞かせてくれたりする。ディエゴ・ガレーも色々バックアップ。 今のお約束のレゲトンではWisin &YandelからWisinを呼んでプレーナ風味の不思議なコンビネーションの曲をやったり、リミックスをトライしたりもあります。 プエルトリコになくてはならないエッセンスをしっかり取りこみ、その上で今の音、(特にコーラスと生ギター)感覚を乗せる。こちらもお奨めです。 |
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VIENTO DE AGUA UNPLUGGED "Materia Prima" (Smithonian) 1枚目でボンバとプレーナを実に新鮮な切り口で聞かせてくれた、ニューヨークで活躍するビエント・デ・アグア。2枚目はスミソニアンの製作で全編アコースティック・サウンド。 今のNYのプレーナの最重要人物と言えばティト・マトス。その彼がプロデュースするこのグループのサウンドはぶっとくスリリングで期待通りだ。ファン・グティエレス、サミー・タンコ、そして僕の恩人、セペーダ一家の重鎮ロベルト・セペーダがメンバーにいるのだから悪いわけがない。 ロベルトの歌う故ラファエル・セペーダ翁の曲ジュバのリズムの"Del Oye"。オヨエムラのリズムの"Sire-Sire"、ヘスス・セペーダの作品でグラシマのリズムの"Mayela"、グエンベとオランデの"Cucu"などバリールの乾いて重いリズムの好きなボンバ・ファンにはこたえられない録音。 もちろん、プレーナも最高です。ラファエル翁作の"Maringracia"の怒涛のプレーナからブラジル風味に切り替わるとこなんか非常にナイス。 スミソニアンってこう言うのを作ってくれるからすごいね。 |
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DOEL "Rompe la Rutina" (DG) 80-90年代のロマンティカ・サウンド満載のアルバム。ドエルのボーカルがふらつくのが、エディー・サンティアゴを思い起こさせてくれ、また歌の合間に決めフレーズを放つニュアンスからは、フランキーがきっと好きなんだろうな、なんて思わせてくれる。 やっぱりこういうサウンドはいいなあ。アレンジはクト・ソトやエフライン・ダビラなど。ラフ・ワーナーやキム・デ・ロス・サントスなどとやってたティンバレスのエドウィン・クレメントも参加してます。 キム・デ・ロス・サントスがまた聴きたくなった。 |
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VICTOR MANUAEL REYES "Depende de Ella" (El Barrio) このビクトル・マヌエル・レジェスはバカルディーのドロバドール・コンクールでも優勝した、個人的には近年のヒバロの歌い手ではトップと位置付けている人。エドウィン・コロン・サヤスと組んだり、サナブリア一家とやったりする場でも常にその声は力強く、デシマの技の切れは鋭く、見事としか言い様のない。 その彼の初ソロは"あの娘と結婚するぞー"とクアトロのヒバロな音にかぶせてスピード感たっぷりに歌う一曲目"Depende de Ella"でスタート。ビクトルの高いヒバロ声なれど音圧の強い個性がたっぷり。 この作品を聴いて連想したのはカルロス・ビベスのバジェナート。クアトロの歌を縫っていく音が、アコーデオンと置き換われば、匂いがとても似ている。バジェナートのValleはプエルトリコのMontan~aとが重なる。それにアレンジも意欲的な所が共通している。 こう言う方向にヒバロがトライしてくれるのは、これからがとても楽しみだ。 |
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PAOLI MEJIAS "Mi Tambor" (Paoli Mejias) パオリ・メヒアを初めて生で聴いたのはエディー・パルミエリのオルケスタだった。かなり骨太の印象だったのを覚えている。次の機会はディープ・ルンバのユニット。これは実に繊細なプレーだった。そんな彼のレンジの広さがこの作品ではたっぷり楽しめる。コンガ、ボンゴ、ティンバレス、バリール、パンデレータ、バタ、チェケレ・・・楽器だけでなく曲のバラエティーが広いのだ。 ジェリー・メディナとホスエ・ロサドが歌い、ヤン・カルロス(p)、ラモン・バスケス(b)、ティト・デ・ガルシア(timb)などの今のプエルトリコ・ジャズ勢とニューヨークのエクトル・"ティト"・マトス(ds,前述の"Viento de Agua"!)などがヤンの不思議なアレンジで突っ走る1曲目。 ダビッド・サンチェス(ts)と彼のユニットでおなじみのメンツによるジャズ寄りの2/3曲目。ルイス・ペルドモ(p.ベネズエラ出身)やパット・メセニー、ダニーロ・ペレスなどともやっているアントニオ・サンチェス(ds.メキシコ出身)も快調。 ミゲル・セノン(as.サンファン出身)、アルデマール・ヴァレンティン(b.ポンセ出身)、アントニオ・エスカパ(ds.アト・レイ出身)などニューヨークで活躍する島出身のジャズ・ミュージシャンのプレーもとてもいい。特に4曲目の"Oye Como Va"のアレンジはナイス。 6曲目のプレーナ+ジャズ、7曲目のルンバな音にプエルトリコなラテン・ジャズ+ジェリー・メディナとウイッチー・カマチョのコーラスがかぶるのも気持ちいい。 クリシェでないラテン+ジャズを探す彼の色々なユニットは聴き所たっぷりだ。 |
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DAVID "PIRO" RODRIGUEZ "Eye Open" (PRRI) 上記のパオリ・メヒアスにも参加、様々なサルサのバックに、ジャズにと活躍するトランペッター、ダビッド・"ピロ"・ロドリゲスのデビュー作。ラテン・ジャズや"フュージョン"サウンドで固めたこの作品は彼の志向がうかがわれます。70年代後半から80年代初頭のサウンドを通ったな、って感じ。チャック・マンジョーネとかスパイロ・ジャイラなんて音を思い出したり。ウエザーの"バードランド"もやってる。 バックはエンデル・ドゥエニョ(ds)、カチェーテ・マルドナド(conga)というハードなイメージの二人にソニー・ミュージック・デ・プエルトリコの重鎮ホセ・ガスメイがベースに、とこってりしたリズム隊が実にさわやかにサウンドを作る。ベースは他にベテラン、サル・クエバスとウンベルト・ラミレスなどと活動するオスカル・カルタヤ、マリオ・リベラ(ts)、マーク・キニョーネス(timb)などなど。 でもこの作品の一番の魅力はピロの、とにかく何も考えないでスカッと吹いてるトランペットですね。これでこそトランペッター。 |
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ELVIS CRESPO "Saboreako" (Ole Music) あー、やっぱりメレンゲだよなー、エルビス・クレスポはいいよ! そんあ風に思わせてくれるしょっぱな1曲目"Hora Enamorada"。そして、泣きが入る2曲目"7 Dias"。ああ、これだよ、エルビス。これが聴きたくてこのCDを買ったんだよ。 そして"Pegate"、"Toca"などのお約束の哀愁の曲とカリプソ風味メレンゲの"Soleo"などのバラエティーに富んだサント・ドミンゴ録音とキケ・サンタンデールのプロデュースの"Gozame"のようなマイアミ録音もあり。 プエルトリコのメレンゲがちょっと元気がなくなっている今、改めてエルビス・クレスポの素晴らしさを念押ししたいと思います。 |
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BOBBY VALENTINE "En VIvo desde Bellas Artes" (Bronco) 1991年、プエルトリコのサントゥルセにあるコンサート・ホール、Centro de Bellas Artes"でのコンサートを収録したもの。ボビー・バレンティンゆかりの歌い手達が勢ぞろいで、ボビーのヒット曲を歌う。 ジョニー・バスケス、ラムゼイ・リオス、ジョバニ・ルーゴ、ルイジ・テクシドール、マルセリーノ・モラレス、ラフ・ワーナー、ルイシート・カリオン、フランキー・エルナンデス、ビセンティコ・バルデス、そしてマルビン・サンティアゴ! 個人的にはジョニー・バスケスとマルビン・サンティアゴが最高です。"エル・ヒバロ・イ・ラ・ナツラレーサ"、"ソイ・ボリクア"・・・泣けます。ああ、マルビン、合掌・・・。 |
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"Mayor Concierto de Los Soneros" (Tierrrazo) フラン・フェレールのTerrazoから以前ビデオで出ていたもののDVD化です。1979年、プエルトリコでの公演とインタビューの映像。 イスマエル・リベラ、イスマエル・ミランダ、エクトル・ラボー、ピート・"エル・コンデ"・ロドリゲス、チェオ・フェリシアーノ、ルベン・ブラデス、バン・レスターらが歌い、ティテ・クレ・アロンソのインタビューもある。 皆油の乗りきった素晴らしいステージです。ルベン・ブラデスが若くて可愛い。あれは人気出るよなあ。
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