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バンコ・ポプラールのクリスマス企画盤 "En mi pais"

恒例のバンコ・ポプラールによるクリスマス企画盤の季節となりました。まずTV放送は来週末の 12/5。 これを見るといよいよクリスマス・シーズン真っ只中だなあ、と言う感じになるプエルトリコ (つまり、仕事がスローダウンする・・・・)

13回目の今年のタイトルは"En mi pais" そのまま訳せば「In My Country」という事だけど "Mi pais"は「祖国=Patria」なんて重い感じじゃなくて「あたしンち」くらいの感 じ? クリスマスに島の外から遊びに来た友達を交えてパーティー!というノリか。

その友人たちはと言うと:

メキシコからアレハンドロ・フェルナンデスフリエータ・ベネガスシン・バンデーラリラ・ドウンズ

ペルーはタニア・リベルタ

コロンビアソラヤ 、ダリオ・"チェリート"デ・カストロ

お隣ドミニカ共和国からはミリー・ケサダ大姉

パナマからルベン・ブラデス

キューバ系カチャーオ

ベネズエラオスカル・デ・レオン

スペインからはライート

ホスト側のプエルトリコホセ・フェリシアーノビクトル・マヌエルラ・インディアダニー・リベラエ ドニータ・ナサリオトミー・トレスルセシータ・ベニテスネストール・トレス、マペジェ、キケ・ドメネチ、

皆リラックスしたムードのプエルトリコのクリスマスのムードが楽しめ ると思います。


11/23プエルトリコにて発売

Alejandro Fernandez
"Corazon Abierto
"

Tania Libertad
"Costa Negra"

Julieta Venegas
"Si"

Sin Bandera
"De Viaje"

Lila Downs
Una Sangre"

Soraya
"Soraya"

Milly Quezada
"Serie Azur Tropical"

Ruben Blades
"Una Decada"

Oscar D'Leon
"Asi Soy"

曲によってプロデュース&アレンジが違うのももう一つの楽しみ。各々の得意技も聴 き物。

まずプエルトリコ勢は ルイス・ペリーコ・オルティスがホセ・フェリシアーノの「Canto a Borinquen」やル セシータの「Cantemos」を担当。歌心と切れのいいアレンジの個性はサルサではない この2曲をどう料理するか?

一方、サルサ!とくれば定番ラモン・サンチェスのアレンジ。ビクトル・マヌエルの「No hay cama pa' tanta gente」

プエルトリコのギター、トレス、クアトロまで弦楽器の重鎮、マキシモ・トレス師も。

それからMDOやジャキ・ベラスケスなどのアレンジ/プロデュースの他ソロでも活躍のトミー・トレスもいます。

また元々ギタリストでサンタロサ、グルーポマニア、エルビス・クレスポ、ルセシータ、マイケル・ステュアート、ジセルなどなどプエルトリコ製の数々の作品に参加のイト・セラーノも1曲。


Tommy Torres

Victor Manuelle
"Travesia"

Jose Feliciano
"A Mexico con Amor"

Ednita Nazario
"Sin Limite"

Danny Rivera
Amada Amante"

La India
"Mi Alma y Corazon"

一方、プエルトリコ以外のプロデューサーでは、フリエータ・ベネガスとのデュエットやエドニータを ファン・ビセンテ・サンブラノ。ポップスでは今、旬と言っていいでしょう。売れっ子ですね。

コロンビア出身でこれまた売れっ子プロデューサーのキケ・サンタンデールともバンドを組んでいたことがあったとか。その後、ジャズ/ラテンのフルート奏者ネストール・トレスとやって行く一方で、エミリオ・エステファンのチームで頭角を現し、数々のアレンジ、プロデュースをこなしているといった人。一番最近ではコロンビアのロック・バンド"バシーロス"のプロデュース(一部でプレーも)やっていて、これもなかなか良いのです。

JLOの『On the 6』、リッキーの『Livin' a vida loca』、カルロス・ビベスの 『Amor de mi Tierra』、アレハンドロ・フェルナンデスの『Entre tus brazos』、 ジセルの『Contra la Marea』・・・と 彼がBomba en Navidadをどうアレンジするのか、かなりポップだろうか、それともカチャオや旧知のネストール・トレスが入っていて、ラテン・ジャズっぽいのか、と色々想像するのも楽しい。


Jennifer Lopez
"On the 6"

 

メキシコ組はアレハンドロ・フェルナンデスの最新作のプロデュースを担当し、またシン・バンデーラをしっかり支えるアウレオ・バケイロ。アレハンドロの新譜、なかなか良いから、こちらも期待。

同じくアレハンドロ・フェルナンデスの最新作のプロデュースを担当の他、ダビッド・ビスバル、オルガ・タニョン、ディエゴ・トレス、ロス・トリオ、カロリナ・ラオとの仕事となかなか忙しい、キケ・サンタンデール系人脈のミルトン・サルセド

サント・ドミンゴからは、メレンゲならこの人、マヌエル・テハーダ

と、なかなかバラエティーに富んだ組み合わせ。録音もプエルトリコ、メキシコ、ニューヨーク、マイアミ、サント・ドミンゴと実は各々の友人のホームグラウンドで行っていたりする。


なんて事をチェックして行くと、この"En Mi Pais"というタイトルが表しているのは、なかなかシンプルな話では無いようにも思える。

プエルトリコは島に人口約3.8百人を抱えるが、実は島の外にそれより多くの"プエルトリコ系"の人口を抱えている。ニューヨークには3百万人、次いでニュージャージー、イリノイ、フィラデルフィア、フロリダ、カリフォルニア・・・。そしてアメリカ以外にもメキシコ、ドミニカ共和国、コロンビア、ベネズエラ・・・と。そして、各々の場所で既に数世代の歴史を持っている。

「プエルトリコ/ボリンケン」に忠誠を誓いアイデンティティーを確認する事の多い島の外のプエルトリカンにも、島以外でのその場所での生活も間違い無く自分の一部であり"Mi Pais"である現実がある。そして、実はそれは島に住んでいようと同じであるという現実だ。

"グローバル化"などと陳腐化した語彙で語らずとも、今の世界は自分の足元、地元と世界の良いとこ悪いとこの影響との折り合いをつけるのが日常となっている。アメリカの一部だが、アメリカとはいえないプエルトリコ。そんな環境で暮らす彼らは、この手の折り合いをつける事に関しては、われら日本人などより相当したたかだ。

では、それにどう折り合いをつけるのか、という時、この"En Mi Pais"という作品では自分のルーツ以外を排除するような手は使わず、友人を招き友人達の魅力を・才能を共に楽しんで、なお且つボリクアでありつづける、というベースでの"En Mi Pais"をさりげなく見せている。

ここが音楽の良いところであるのだけれど、それは自分のルーツやアイデンティティーを常に意識している事がベースにあって、初めて友人と何かを作り上げる事が出来るのかとも思う。



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