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プエルトリコの旗

とにかく、プエルトリコは自分の旗が大好きです。なにかあると、とにかく旗を振る。ライブがあればロックだろうと、サルサだろうとレゲトンだろうと会場には旗がたなびく。集会があれば、旗を振って盛り上がる。旗をモチーフにしたグッズもめちゃ多い。なんでしょうね、これ。



Marc Anthony

"Orugullo de ser Pueertorriquen~o"(プエルトリコ人であることを誇りに思う)なんて言って旗に身を包むマーク・アンソニーのように、プエルトリコという国の一部であり、プエルトリコに包まれている満足感というか幸せ度がとても高いのが感じられます。

あれはマークが"うっとり"なのと同時に、それを見ている観客がもう"うっとり"の極限に達してしまう、非常にセンチメンタル度の高い不思議な力です。恋愛のエクスタシーみたいな感じでしょうか。


Hector Lavoe

さて、皆様にこのようなシアワセを与え続けているこの旗はどうしてできたのか?

プエルトリコ とキューバの旗が色違いのデザインになってる事はよく知られてますが、この2つの国の歴史に関係があります。



上は1872年の"キューバ革命"紙。下は1868年の"革命"紙。
「キューバとプエルトリコ」との副題がついている。
どちらもニューヨークでの発行。

プエルトリコやキューバがコロンブスに見つかってしまった後、2つの島はスペイン領になる訳ですが、フランス革命の影響、本国の弱体化や島の経済の発展などもろもろから独立の機運が高まります。

19世紀ころからそんな動きは活発化するのですが、2つの島の独立派は連携プレーで活動をしていました。

例えば左の例のように、独立派はキューバとプエルトリコ共同で機関紙を出していたりしました。

キューバ革命党(Partido Revolucionario Cubano)はプエルトリコ部門(Seccion de Puerto Rico)を持っていたりしています。

                               


こんな政治活動もそうですが、キューバとプエルトリコは今よりずっと行き来があり、一体感があったのだと思います。

19世紀初頭に(ダンサ)・アバネラが生まれ、すぐにプエルトリコにも到達し、大流行、そして19世紀後半にはこれがプエルトリコの"ダンサ"へと形を変えていくような事もありました。

Lola Rodriguez de Tio「キューバとプエルトリコは1羽の鳥の両翼」と言ったのもそんな色々な一体感から来ているのだと思います。

Lola Rodiguez de Tio (1843-1924)

プエルトリコのサン・ヘルマンに生まれキューバで亡くなった、詩人。プエルトリコとキューバで愛国の詩をいくつも残しており、プエルトリコの国歌"La Borinquen~a" の詞も彼女の作。


キューバの旗は1849年、NYで独立派のナルシソ・ロペスのアイディアをベースにミゲル・テウルベ・トロンのデザインで生まれました。

の横縞は当時の3つに分かれていたキューバの地域、Occidente、Central、Orienteを表し、

白の横じまは愛国者の純粋さと正義を

い三角形は独立運動で流された血を

白い星は自由共和国、独立、主権、キューバの統一を表しているそうです。


Narciso Lopez

一方、プエルトリコ旗の方は、NYを中心に活動していたフリオ・ヘンナが率いるキューバ革命党プエルトリコ部門が1895年12月22日の集会で独立闘争のシンボルとして、同胞キューバと同じデザインで色を変えて国旗とすることを決め作られました。デザインの意味は

の横縞は独立闘争で流された血を

白の横じまは独立を勝ち取った後の勝利と平和を

い三角形はプエルトリコの海と青い空を

白い星はプエルトリコそのものを表している

ということです。


Julio J. Hanna


Los Van Van 1997年のプエルトリコ公演

と、まあ由来からするとどちらも独立闘争への情熱に裏打ちされた歴史を持ってますが、その後の物語では違った道を歩んだ訳ですね。

キューバ国内のコンサートではプエルトリコみたいに旗でいっぱいになるんだろうか?ハバナに行った時のコンサートではそうでもなかったけど、プエルトリコに来たロス・バン・バンのコンサートではけっこう旗振ってた人も多かったぞ。でもあれはプエトリコ系キューバ人で旗好きなDNAが入ってたのかも?

ちなみに日本はどうでしょうかね。日の昇る国、太陽を表しているNuestra bandera。デザイン的にはシンプル、かつ余白が語りかけるような静寂を感じて結構好きなんですが。

今度ロス・バン・バンが来日する時、日本のオルケスタがジョイントするなら、キューバと日本の国旗を両方持っていきましょう。



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