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ヒバロ(JIBARO)の音楽

ヒバロ系統の音楽も当地の文化の中で重要な位置を占めています。

ヒバロとはスペインからの植民してきた貧しい農民たちが サン・ファンから離れた島の山間部を含む地方で農業を営みましたが、それらの子孫の 系統の人々及び文化をさします。バランキータ (Barranquita)、 ナランヒート (Narranjito)、 オロコビス (Orocovis)、アイボニート(Aibonito)、シドラ(Cidra)などの山間の町は今でも ほっとするような田舎で人々はとても素朴です。

島の東部・アグアディージャ (Aguadilla)出身の 偉大な作曲家ラファエル・エルナンデス (Rafael Hernandez)や最近ではサルサのトニー・ベガが 自ら自分はヒバリート(ヒバロ)だと語り、オルケスタ・セレクタが「自分はヒバロだ(Jibaro Soy)」と 歌うように、ヒバロ(ヒバリート、ヒバリータ)というのはプエルトリコの人々の素朴で おだやかな面をよく表わす大事なアイデンティティーだと思います。

名前 おすすめ作品 こんな人
チュイート・デ・バヤモン
Chuito de Bayamon
"Fiesta en el Batey" ANSCD 1276
故人。代表的なヒバロ歌いです。あるサルサの歌い手の声を「ヒバロ声」なんて表現する事がありますが、ヒバロの歌の搾り出すような高めの声は 独特の哀愁を漂わせます。初めて聴くと、「うわー、泥臭い昔の民謡!演歌だー」なんて感じる人もいると思いますが、このエッセンスがサルサの 誕生時に「プエルトリコからの哀愁感」を加えたのです。ファニア・オールスターズのヨーモ・トーロのクアトロだけが 「ヒバロ感覚」を加えたのではありません。プエルトリコの歌い手、演奏者にはどこかにこの音が残っているのでしょう。
ラミート
Ramito
"El Cantor de la Montan~a" ANSCD 1277
チュイートと同様故人。この人はチュイートと比べると鋭角な感じがしてそこが魅力です。 私はボブ・ディランの初期を連想してしまいます。マイアミにあるリッキー・マーチンのレストランに行ったとき、 DLGとこのラミートが続けてかかり、とんがり具合の共通性にひっくりかえったのを思い出します。
マソ・リベラ
Maso Rivera
"Maso Instrumental" DHCD1772 ラミートなどと活躍したクアトロの名手。現在のクアトロ奏者の ペドロ・グスマンやエドウィン・コロン・サヤスから若手のキケ・ドメネチまでが尊敬する人。惜しくも近年なくなってしまいました。
トニー・クロアット
Tony Croatto

プエルトリコ人ではありませんが(ベネズエラ人)、当地に来て魅力に取り付かれ いまでは、ヒバロからヌエバ・カンシオンの分野での第一人者。故人。
アンドレス・ヒメネス
Andres Jimenez "El Jibaro"

"エル・ヒバロ"の愛称の通り、ヒバロの民衆の歌を歌い続ける人。 プエルトリコ独立派の一人でもある。
エドゥイン・コロン・サヤス
Edwin Colon Zayaz
"Descarga" EBC 006
1994年に初来日、また2003年に赤木りえさんのライブに参加のため来日してるので、ご存知の人も多いかも。クアトロで 当地の音楽から島外のフォルクローレ、はたまたサルサどころかブルースまでやってしまう柔軟性のある個性。しかし なんでも屋ではない。足は常にカンペシーノ(田舎)の音楽に置いて、今の感覚を折り込ませている。
ペドロ・グスマンPedro Guzman Cuatro Rumbero II
自身のグループ、"ヒバロ・ジャズ"でクアトロやヒバロの音ををジャズに取り込む音を作り上げる。デスカルガ・ボリクアにも参加。飛行機が嫌いなので来日は望み薄。
プロディヒオProdigio Claudio Master of the Cuatro Saaaalsa Gorda
ペドロ、エドウインと並ぶ現在のクアトロ3人衆の一人。サンタロサ、セレクタ、エル・・グラン・コンボなどサルサとの共演も多い。2006年、赤木りえさんのライブの為、初来日。
カンディード・レィジェス
Candid Reyes

1964年生まれのグィロ奏者。当地の伝統的グィロはキューバ系の ぶっといやつ(Guiro Cubano)ではなく、もちろんメレンゲに使うメタルでもなく、細くて切り込みのみぞの細かい"ヒバロ・グィロ""グィチャーロ"。 そのシンプルなグィロ一本でクアトロのアドリブと競演したりしてグィロの可能性をとことん追及している人。面白い!ペドロ・グスマンのヒバロ・ジャズの一員。
フランキー・ペレス
Frankie Perez

グィロ奏者。ボレロやサルサではおなじみのギター、クアトロ、トレス奏者の マキシモ・トレスの息子です。この人もそのシンプルなグィロ一本で勝負。なにせ当地には「プエルトリコ・グィロ・オーケストラ」 (Orquesta Guiro de Puerto Rico)というのがあるくらい、この分野はすごい。彼もそのメンバーでした。

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