Mofongo's 100% PUERTO RICO - Borinquen te llama -

98/3/31

★★★★第15回サルサ国民の日 ★★★★

★★★★ ESTUDIO JUAN RAMON LUBRIEL, BAYAMON PR★★★★

今年で15回を迎える恒例のDIA NACIONAL DE LA SALSAは昨年末急死した ファニア・レコードの大立者「ジェリー・マスッチに捧げる」コンサートと なり、ファニア・オールスターズ面々に加え、プエルトリコからはソノーラ ・ポンセーニャ、ヒルベルト・サンタロサ、ドミンゴ・キニョーネスの出演 と豪華。会場のバヤモン・フアン・ラモンルブリエル球場は満員のファンで 埋め尽くされた。昼の11:00過ぎに行ったのですが、毎度の事ながら、駐車 場でコンガ、キント、ボンゴと並べてひたすらデスカルガの人たちもおり、 私もついクラベなんぞに入れて貰えるというリラックスしたムード。キンテ ーロのおっさんの見事な「惑わしフレーズ」に聴き惚れて、何度もはずす私 ですが、皆で「ズン!」と最後のフレーズを決めて、後は(^_^)(^_^)。

さて会場の方は30代以上の観客が多いが、プエルトリコ国旗をバンダナ 代わりに巻き、ピアスとナイキとタトウーでかためた今風のにいちゃん達も かなりいるし、ほとんど水着な多分高校生くらいのお嬢さん達のグループも ここそこにいて、大変素晴らしい。い、いや、お嬢さんだけの事を言ってい るのではなく、若い世代も大勢楽しみに来ているのが嬉しいと言うことです。

一番手のドミンゴ・キニョネスはヒット曲を甘さを押さえて歌い回し硬派の サルサ・ファンも引きつける。次いで伝統のプレーナ・フィーリングの曲で 観客を完全に自分のものにすると、すかさず先日急逝したサンティートス・ コロンのメドレー"TUS OJOS-MIRAMEMAS-AYCARINO"で泣かせるというツボを 心得たステージ。そして最後の曲のモントゥーノではラップのアクセントで 若いファンの大喝采を受けると同時に見事な即興で年輩のファンもうならせる。 いやー、ドミンゴ・キニョネスは乗ってます。伝統と今の両方の語法を無理 なく使えるし、説得力があります。又別に書き込もうかと思うのですが、 アンドリュー・ロイド・ウエーバーのロック・ミュージカルの名作「ジーザス ・クライスト・スーパースター」が最近当地で上演され、ソールド・アウトの 人気でしたが、彼も出演。これまた良かった!そして来月は当地一番の会場 BELLAS ARTESでの公演ともう大忙し。

2番手ロベルト・ロエナとアポロサウンドのフロントはハビエル・マレーロ、 ルイシート・カリオン、テンポ・アロマールのまたまた今乗りに乗った組み 合わせ。ヒット曲の後、突然イスマエル・リベラ・JRが登場。ティテ・クレ ・アロンソの名曲"LAS CARAS LINDAS DE MI GENTENEGRA"を父親譲りのフィー リングたっぷり歌う。なにせ、顔もそっくりですから、自分が一瞬何処にいる のか、と思ってしまう。客は大喜び。そしてそこへアンディー・モンタニェス JR、ペジン・ロドリゲスJRも加わりロエナと共にイスマエルのナンバーや グラン・コンボの名曲"EL CABALLO PELOTERO"!ロエナ好みの'お楽しみ企画' なのではあります。しかしジュニア・トリオ(といっても皆おっさんですが) を頭の中で親父達の若かった姿に置き換えて見ると、親父達の音が、今もって この島の空気に漂っていることがよく分かります。気持ち良い。

3番手のヒルベルト・サンタ・ロサは最近のヒット"QUE SE LO LLEVE EL RIO" でリラックスしてスタート。"PERIGLO"、"NO QUIERO NA'REGALAO"と続くが、 音作りと編曲の構成が明らかにハードに仕立てられている。今日の客層--腰の 座ったサルサを見抜くファンを明らかに意識している。2人のキーボードの内、 ホセ・ルーゴは電子音を強調した音色で過激なフレーズをちりばめる。しかし 全体が安っぽくならないのはサンタ・ロサの個性だろう。お得意のモントゥー ノはファニアのスターへの賛歌がちりばめられた。

4番目はソノーラ・ポンセーニャ。キケ・ルッカは最近右手を骨折したようで、 ステージでのアクションは限られていたのが残念だが、パポ・ルッカや他のメ ンバーを大いにあおり喝采を受ける。選曲はやはり"SALSA GORDA"-骨太のサルサ とでも言うんでしょうか、力強く、即興とぶつかり合いから次々にイメージを 繰り出すタイプ。ディスコで踊り手の為に演奏する時の彼らの音と明らかに異 なる。「ルンバ!」と叫んぶと同時にコンガ、ボンゴ、ティンバレスがリズムを 繰り出し、ソネーロとトランペットが、掛け合う一瞬は圧巻だ。この手の演奏の 良し悪しにはっきり意志を示す地元の観客は非常に正直で、反応も早い。パポの 強烈なフレーズにコンガが見事な応酬を続けたときは割れるような拍手が巻き起 こる。これこれ、これが応えられないのですよ。次にベネズエラ公演を終えて 駆け付けたアンディー・モンタニェスが、ファニアの"BRAVO"より"AQUI EL QUE BAILA GANA"で会場を沸かせ、同じく骨太な歌を聴かせる。そして、いよいよ ファニアの登場。

MCは4年前の公演と同様、アニバル・バスケス。一人一人、紹介を受けステ ージに出て来る。おなじみのメンバーですから、書くこともないけど一応。 コロはウイッチー・カマチョ、ジェリー・メディナ、ピート・ロドリゲスJR、 イト・トレス、ファンシート・トレス、エクトール・ボンベリート・サルス エラのトランペット、ファンシートに「トニー・ベガ!」と声がかかり会場が どっとわく。なるほどちょっと似てますね。トニート・バスケス、ジミー・ボッ シュがトロンボーン、ティンバレスのニッキー・マレロはラメいりの派手なブル ゾンで登場、大きな拍手。この人はほんと素晴らしい変人。ボンゴとカンパーナ の ロベルト・ロエナ、クアトロはヨーモ・トーロ、コンガのレイ・バレート、ピア ノはパポ・ルカとラリー・ハーロウ、ベースはボビー・バレンティン、フロント はアダルベルト・サンティアゴ、イスマエル・キンターナ、イスマエル・ミラン ダ、ピート・エル・コンデ・ロドリゲス、チェオ・フェリシアーノ、そして元締 めはジョニー・パチェーコ。

1曲目"DESCARGAFANIA"でスタート。フロント・ステージはサンティートス・ コロンが欠けてしまったが、久しぶりの勢ぞろいで会場から御ひいきのソネーロ に声がかかる。リズムと音はあくまでも重厚でドライブする。

"QUITATE LA MASCARA"(ADALBERTO SANTIAGO)、 "PUERTORICO/ADORACION" (ISMAEL QUINTANA)、 "BORINQUEN TIENE MONTUNO"(ISMAEL MIRANDA)、 "ASI SE COMPONE UN SON"(PETE "EL CONDE" RODRIGUEZ)、 "ELRATON/ANACAONA" (CHEOFELICIANO)と曲が続き各人の個性をたっぷり堪能する。 随所にちりばめられるソリストの熱いプレイも観客を熱狂させてゆく。夜10時 をとうに越えた満員の会場は、最近聴けない"SALSA GORDA"をしっかり受け止め る。今風の兄ちゃん達もコンガ・ソロに吸い込まれている。決してナツメロで聴 いているのでははないと思う。"REDGARTER"や"CHEETAH"でのライブとは当然の事 ながら明らかに音が違う。「今の音」の一つとして、このサルサはここに生きて いるのだと思う。曲は"QUITATE TU"へと雪崩込みステージと会場が一体化する。 そして最後は"MI GENTE"だ。スタジアム全体から沸き起こる歌声に包まれ "MI GENTE"の中にいる幸運をしみじみ感じた夜であります。

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