このたび、菜穂美がスタッフをしている@nifty映画フォーラムと、『Gods
and Monsters』公開推進委員会の
協力により、ついに、『Gods and Monsters』の劇場公開が実現しました。しかも銀座テアトルシネマという、
考えられる限り最高の劇場で、お正月といういい時期の公開となりました。関係者の方々の御尽力に深く
感謝すると共に、ぜひともみなさまの応援・ご協力をお願いいたします。
なにぶん、私も、推進委員会の皆さんも、映画興行・宣伝についてはほとんどズブの素人です。至らない
点も多分にあるかと思いますが、頑張ってこの映画を盛り上げて行きたいと思います。ネットの映画ファン
の力を世の中に見せていく時が来ました。HPをお持ちの方で、この運動に共感して下さる方、ご連絡を
下さい。応援リンクを張ります。
http://www.nifty.com/fmovie/GM/ です。
当サイト同様、ご愛顧のほどお願いいたします。
公式サイト用のバナーもできました(むらさきねこさん作)

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以下のバナーをお使い下さい。『Gods and Monsters』公開推進委員会の竹内美夏さん特製バナーで、
委員会のページ(素晴らしい内容です)にリンクします。


このページをご覧になったマスコミの方、ミニコミの方、HP運営者の方々、取材に応じます。
私までご連絡を下さい。よろしくお願いいたします。
映画『Gods and Monsters』について
菜穂美によるレビュー
リンク(多謝!)
読者による感想のお部屋
Gods and Monsters日記
初めて私がこの映画の存在を知ったのは、昨年のアカデミー賞の授賞式だった。しかしながら、そのときには
脚色賞を受賞し主演男優賞にノミネートされたのは、聞き慣れないタイトルのこの作品であったということを知
っただけであった。
それから1年近く経った後。たまたま買ったキネマ旬報の1999年2月下旬、総決算号に載った記事に目が止
まった。オスカーを取った作品なのに、劇場公開されないなんてことがあるんだ。その記事には、熱心なファンの
働きかけで、この作品がたった一日だけ劇場にかかるということが書いてあった。ふーん、すごいね。頑張って
いるね。ちょっと観てみたいな。友人が運営しているインターネットの掲示板に、この試写のチケットを買ったと
書いてある。でも、けっこう売れているみたいで、もしかしたらもう売り切れてしまったのかもしれない。私は困った
ことにチケットぴあとかに行って「もう売り切れです」なんていわれるのがとてもイヤで、みすみす行きたいコンサ
ートのチケットを買い逃すなんてことが多かった。それに金曜日の夜のレイトショーでしょ?ということで見に行き
たいという気持ちが少しはあったのにも関わらず、この2月末の有料試写に足を運ばなかった。そのことを後で
死ぬほど後悔することになるとはつゆほど思わなかったのである。
有料試写に行ってきた友人が「この映画、すごく面白かったよ」と感想を見せてくれた。そして、たまたまネット
サーフィンしていて、この映画の公開運動をしている方のHPに突き当たった。このページに流れている熱い
気持ちは半端なものではない。どうしてここまで熱心になれるのだろうか。そこまで素晴らしい作品だとい
うことなのだろう。
レンタルビデオ店jに行って探してきた。ビデオそのものは見つけることができたが、新作だということもあって
貸し出し中。私の家の近所には大きなレンタルビデオ店がない。そして、劇場公開されることなくビデオ化さ
れてしまったこの作品は、ビデオになっても一つの店に1本しか入荷されないという不憫なものとなってしまっ
たのだった。他のお店に行っても、1本しか置いていない。毎日会社帰りにビデオ店に寄り、返却されていな
いかと見に行った。10日ばかり経って、ようやく借りることができたのだった。
期待と不安を胸に、ビデオデッキにテープを放り込む。そして、この作品のあまりの素晴らしさに言葉を失う思い
がした。一言でこの作品の魅力を語ることはできない。様々な要素がパッチワークのようにこの作品を魅力的に
仕立て上げているのであった。自分の中の怪物と戦いながらも、自分を作り上げた怪物を愛している男。世代、
立場、性的嗜好の違いを乗り越えて育まれる奇妙な友情。端正な画面。迫り来る老いと死の影に恐れおののく
映画監督ジェームズ・ホエールを演じるサー・イアン・マッケランの圧倒的な演技。手の先まで美しいその動き。
そして美しい肉体を持つ粗野な若者を、説得力を持って演じたブレンダン・フレイザーも素晴らしい。彼らの間の
感情の揺らめきには、私も心を揺さぶられた。もちろん、助演のリン・レッドグレイブの、ホエールに向けた愛という
ものにも切なさを感じずにはいられなかった。一言で説明するのはとても難しいのだけど、まさに「室内楽のよう
な」、宝石のような映画なのである。そしてジェームズ・ホエールの監督した『フランケンシュタインの花嫁』から
のシーンも挿入され、映画に対する深い愛も感じられるのだ。たしかに地味な映画である。でも、この映画の美
しさ、繊細さは映画館の画面で見てこそ100%感じることが出来るのだろうと思った。
とにかく何か行動をおこさなくてはならないと思い、公開推進委員会のホームページにアクセスし、このページを
作られている竹内さんにメールを出し、早速ご協力をいただけるという色好いお返事をいただいた。そして配給
会社の方をご紹介いただき、電話などで数回やり取りをした。それから配給会社の試写室で、フォーラムのメン
バー数人とともにフィルムで見せていただいた。ビデオの画質があまり良くなかったのに対し、フィルムで見た
この作品はまるで別の映画のように美しかった。なんという細やかな映像表現だろう…。しかし、フォーラムの
お金を使うことに対する抵抗もあったので、なかなか協賛へのコンセンサスは得られなかった。また、打ち合わ
せの場も何回か持ったけれども遅々としてなかなか進まない。自分ばかりが空回りしているような感覚に襲わ
れ、くじけそうになったのもこのころだった。担当の方はとても熱心なのだが、映画配給というのはビジネスで
あり、儲かるかどうかわからないような映画をかけるには大きなリスクが伴うわけだから、上層部の賛同が得
られなければ公開できないのは当然のことである。では、どうすればこれらの問題はクリアできるのだろうか?
そんなとき、自分でも具体的な提案をしなければならないんだ、映画のことを勉強しなければならないんだと思い、
「ニューシネマワークショップ」のディストリビューターコースのスクーリングに行くことにした。ここの通信講座は
受講していたのだが、何しろ毎日忙しいもので、テキストを読むので精一杯だったのである。スクーリングでは、
映画業界の第一線で活躍する講師の方々から、講義を受け、そしてその後一緒に飲んだりしながらこの件につ
いて相談させてもらった。すごく有益なアドバイスをいただいたりして、気力を振り絞ることができたのだった。講
師の方でも、この映画『Gods and Monsters』を映画館で観ていて、なぜオスカーまで取ったこの傑作が日本で
は映画館にかけられなかったのか、それはおかしいと講義でおっしゃった方もいた。
そして、ちょうどその頃、eiga.comにて「この映画儲かりまっか」という連載がされていた。この連載に登場してい
たのは、中田亮さんという方で、映画配給には素人なのだが愛して止まない映画『コフィー』と『スーパーフライ』
の権利を個人で買い、無謀にもたった一人で公開しようとしてたのだった。この連載での彼の奮戦ぶりに感銘を
受けた私は中田さんにメールを出し、さっそくとても熱くて気持ちの良い励ましの言葉をいただくことができた。
彼からのメールには、映画配給は死ぬほど大変だし苦労することばかりだけど、でも充実感はたまらないとあ
った。こんな言葉をいただいたからには、こちらも頑張らなくてはならない、と心から思った。以後も、何回も励ま
しやアドバイスのメールをいただいている。そんな彼の気持ちが通じたのか、『コフィー』は見事にヒットした。
そして、ついにギャガ・コミュニケーションズの担当者の奮戦もあって劇場公開が決定した。銀座テアトルシネマ
という、「ここでこの映画が観られたら良いな」と思っていた劇場での公開で本当にうれしかった。初めて上映推
進委員会の方と接触してから半年が経とうとしていた。これまでの、いろんな苦労がようやく報われ始めた気が
した。これはたった一人ではできなかったことである。いろんな方にアドバイスしていただいたり、励ましていた
だいたり、それから実際にサポートしていただいたり。どれほど感謝してもしたりないほどだ。
しかし、まだまだ実際の映画の宣伝活動はこれからだ。何しろ、今日ようやくプレスリリースを出して、劇場公開
について発表したばかりだから。今回、実際に制作物の多くも自分たちの手で作り、そして予告編も制作し、試
写会などについても運営をしなければならない。ズブの素人の私たちにはあまりにも荷が重い。そんなところ
へ、大したお金にもならないのに労力を提供していただいたり、サポートして下さる方たちがいる。もう涙が出るほど
うれしいことだ。このように素晴らしい方々と出会えて、生きていて本当に良かったと思える。
この映画は私たちだけの映画ではなく、みんなの映画です。アドバイスを下さった方、サポートして下さる方た
ちの苦労に報いるためにも、全力で頑張りたいと思うのであった。どうぞよろしくお願いいたします。
(2000年9月1日 森 菜穂美)