コラム〜♪

キーワードは「常識の嘘」( ̄ー ̄)(爆)


2000年10月11日

反射神経は衰えていないか。

今なお私的に史上最強のヘルメットな(なればこそ1万2千円も払って修理に出したのさ(^^;)ショウエイの初代X-8SPの広告コピーっすね(笑)<タイトル

さらに今年のカタログには、他メーカーからショウエイに移ってきた契約ライダーさんが「ヘルメットを変えたら、今まで聞こえなかった音が聞こえるようになった」...っという話があったし。

もともと人間の空間認識って、視覚だけに頼るものじゃないですよね。何かが近づいてくるとか、そういうのを「音」で察知することってけっこう多いはず。簡単な話、たとえば自分のことを目視で気付いてない人には声かけるし、声かけられたほうは、声のした方向を振り向くでしょ?他にも歩いてる時に後ろからクルマが近づいてきたとか、上空からトンビがとか...ね(笑)。

で、生身の人間ですらそーである上に、バイク運転してるとき...クルマでもそうだけど、自分自身だけでなく周囲のクルマも高速移動してる(しかも速度差アリ)し、けっこー死角もあるわけですよね。ヘルメットのアイポートとかミラーとか自車のボディーに遮られて...とかだけじゃなくて、周囲のクルマに遮られて見えないとかいうのもあるし。

そういう「見えないもの」を聴覚で補完する必要性っていうのは、「生身の状態」以上に、実は重要なんじゃないかと思います。で、私「聞こえないと不安」っていう気持ちが強くて、クルマ乗る時も、サイドウィンドー微開するか(ウィンドウバイザーは必須)、サンルーフ付いてるクルマなら、雨降ってない限り必ずチルトアップ機能で立ててますね。これ、窓開けるより風切り音少ないまま、周囲の音が入ってくるから結構お勧めですよ(笑)。

そういうわけで、私にとってはヘルメットも「聞こえる性能」は大事。で...そこではショウエイって圧倒的に優れてる感じ。まぁ、他を被ったことがないからアライとの比較しかできないわけですけど(苦笑)、アライはシールド支持部にホルダーカバーが付いてるオーソドックスな構造なのに対して、ショウエイがカバーレスシールドを採用してて、閉めた状態だと帽体表面とツライチになる...そこに絶対的な差がある感じ。ちょうど耳元にくる部分をキレイにフラットに出来るか、風切り音の原因になるような膨らみと段差が出来てしまうか...の違いがね。

しかも、ショウエイって昔っから、割とシールドカバーが薄くてフラットな(というか帽体側面の形状に合った)カタチだったのに対して、アライのはけっこー小山状に膨らんでるんですよね(^^;。さらに帽体との境目の処理も...帽体側の「逃げ」にピッタリ合わなくて段々になっちゃってるし(^^;。窓ゴムの作りとかそーゆーのも含めて、アライってそーゆー部分の作りは結構ズボラな印象が...(爆)。逆に、見た目的にはそーゆー荒削り感が迫力に繋がったりする部分もあるからそれはそれ...だけど。

一方で、ショウエイのヘルメットが「よく聞こえる」理由として考えられることのひとつに、耳元っていうか側頭部の衝撃吸収体が、アライほどには厚くないから...つーのもあるのかもしれないんだけどな...(^^;。私自身は、頬まわり中心に両サイドを絞って空気抵抗を減らすことでの快適性の向上っていうメリットを考えて、そのへんは納得してるから別にいいですけど(笑)。


2000年9月7日

「契約レーサー向けスペシャル」という存在。

存在が噂されるもののメーカー自身はあまり認めたがらないものの一つですね(笑)。「市販されてるヘルメットと契約レーサー向けは全然ベツモノ」とゆー(笑)。

「あるのかないのか」YesNoで答えろと言われたら...私は「存在します」と断言しときます(笑)。海外系メーカーとかだと結構凄くて(笑)、セナが94年サンマリノGPの時に被っていたものは「帽体表面を指で押したら凹むほどペナペナだった」とか言われています。まぁ、必ずしもそのこと自体とセナが命を落としたことは直結しないというか、あの当たり方だったら、どんなヘルメット被ってたとしても到底助かるものではなかったと思いますけどね。川井ちゃんの「セナが当たった周辺のウォールに黄色い跡(つまりセナの黄色いヘルメットが直接当たった跡)を見た」って証言なんかもあったし。

他にもイタリア系ドライバーが多く使ってるあそこのメーカーの契約ドライバー向けモデルもペナペナらしい...とゆー話を私は聞いたことあります(笑)。ドライバーの一人が某有名日本製ヘルメット、もう一人がこの某イタリア製ヘルメットを使ってるF1チームでのこと。日本製ヘルメットを使ってるほうのドライバーが、チームメイトのヘルメットがめちゃくちゃ軽いのを羨ましがってそのことをメーカーサービスのスタッフに話したところ、このサービスマン氏、チームメイトのヘルメットを両脇からぐいぐい押してみて、「だってこのヘルメット、こんなペナペナだぜぃ〜♪もーちょっと押したら割れるかもしれないぜ〜♪」...っと言ってみせたので、そのドライバー、「いや...それじゃ怖いから今使ってるやつでいい(^^;」...っと納得したとか(笑)。一方、目の前で自分のヘルメットをグイグイやられちゃったチームメイトの方は、「やめてくれ壊れるぅ〜っ(^^;」っと大騒ぎしてたらしい(^^;。で、それから数年経つけど2人ともあの時と同じメーカーのヘルメット使ってますね(笑)。

ただ、「ペナペナだから安全性に問題があるのか」つーと、それはまた別の問題ですけどね。ヘルメットがするべき仕事が何もなかったセナの場合を例外とすれば、実際問題そーゆー超軽量スペシャルバージョンの存在が噂されながらも、かなり激しいクラッシュに遭っても多くのドライバーは何事もなく生還してますからね。

「帽体そのものをユルユルに作っても、衝撃吸収ライナー(中の発砲スチロールね)をバランスが取れるように(=固く)作れば衝撃吸収性能は確保できる」っていうのはよく聞く話だし...一方で、「自分とこのヘルメットを被ってるレーサーが頭部外傷を負ったり頭の致命傷で死んだ」っていうことがあれば大変なイメージダウンですからね。その意味では、某メーカーの広告で言われてるように「安全性を無視してまで軽いヘルメットを作る」っていうことは...現実にはあんまり考えにくいように思います(苦笑)。とはいえ、衝突の衝撃を吸収するんではなくて、頭を何かと何か(たとえば路面とコクピットの端とか)に挟まれちゃうよーな状況とかでは、変形量の大きい帽体は怖そうだけどな(^^;。

ただ、そーゆーペナペナ系超軽量ヘルメットって、たぶん寿命は短いんだろうなぁと思いますけどね。市販品の場合は、日本のSマーク規定だと2年間、欧米のPL法とかの基準では「製造から7年、使用開始から5年」の間性能を維持しなくてはいけないことになってますから。なおかつ落としたりぶつけたり長時間紫外線に当たったり雨に濡れたり、色々な使用環境が考えられる中で長期間性能を維持するのは無理でしょう。さらに、量産するとなると製造誤差の問題とかも無視できないし。あくまで限られたユーザー向けに事実上ハンドメイドで少量生産するもので、1〜2レース使えれば用済みで、なおかつメーカーのスタッフが細かいメンテナンスとか劣化状態のチェックとかを出来る...そういう環境だからこそ可能なことですね(^^;。

一方で国内2大メーカーに関していうと...そういう「ペナペナ系超軽量スペシャル」は存在しないようです。アライは広告とかで公言してるだけじゃなくて、以前私自身が会社見学行ったことあるんですけど、その時がちょうどシーズンイン直前の繁忙期だったこともあって、目の前で確認出来ただけでも飯田章選手とか土屋圭市選手とかのヘルメットが全然無造作に(笑)市販品と同じラインを流れてました。ショウエイにしても、以前どっかの雑誌の取材で見たら、「基本的に市販品と同じラインを流してる」っていうことだったし。つーか、ショウエイの場合その軽量バージョンが、「SPシリーズ」として市販されちゃってますしね(笑)。

ただ、そうは言ってもやっぱり「まったく市販品と同じ」ってことはないです。「ヘルメットメーカーがレーサーをサポートする理由」っていうのを考えてみれば簡単に分かることだけど、当然「商品開発」っていう目的が存在します。そのために「先行試作モデル」っていうものが存在しても何の不思議もないです。

もちろん。そーゆー先行試作用に作ったモノが全て市販されるわけでもないですしね(笑)。結果的にモノにならないケースとか、「サーキットでは使えても公道用には使えないデバイス」とかいうのも存在するし。あと、「公道用と同じラインを流れてる」という建前になってる、帽体とか衝撃吸収ライナーとかの骨格部分の部品にしても、試作用に作ったものが市販される時にはあれこれ変更が加えられる...とかいうのも当然あって当たり前のことですしね。そーすると、「通常のラインを流れずに一品製作されたモノ」っていうのも当然存在すると思っていいわけです。その目的が「超軽量スペシャルバージョン」じゃなくて「先行開発」だとしてもね。

あと、契約レーサー用モデルの違いとしては...当然といえば当然なんですけど、サイズとか頭のカタチとか好みとかに合わせてスペシャルな内装が入ってることが多いようです。もしかすると「ショウエイに近いフィット感のアライ」とかその逆とかも存在するんじゃないんだろーか(笑)。「フィット感からいうとベルが一番お気に入りなんだけど契約上アライを使わなきゃいけないから」とかそーゆー要望に答えなきゃいけなかったりするだろうし(笑)。

そいや90年の8耐で2大メーカーが投入した先行試作品って結構すごくて(笑)、どっちもヤマハのNo.21のライダーなわけですけど(笑)、まずアライが平さんに渡した初代RX-7RRの先行試作品は、当時のRX-7Rにデュフューザーを装備した上で、内装はモトクロス用ヘルメット・MX-II用のものを流用してたそうです。当時のアライには、脱着可能な内装がそれしか無かったという理由で(笑)。

で、あの頃のアライは「転倒時に路面に引っかかる危険性があるから」という理由で、帽体表面に突起物を付けるという行為をかなり否定してたので、私はあの「ディフューザー」とゆー物体を見た時に「おいおい嘘をつけ嘘を(爆)」...っと思った記憶があります(^^;。もちろん転倒時にちゃんと衝撃を吸収して剥がれたり潰れたりして、結果的に影響を及ぼさない設計になってはいたようですけどね。

一方ショウエイがエディー・ローソンに供給したものは...帽体はRSV(というか、おそらく後にRSV・SPとして市販されたものと同じ軽量仕様)だと思うんですけど、シールドの固定システムが明らかに市販品とは違うもので...おそらく後のX-8系で採用されるカバーレスシールドのマウント周りを、RSVに付くように加工したものだったんじゃないかと思います。

あと、ショウエイの主力モデルがX-8Vだった頃のことですけど...あの頃契約ライダー達に支給されてたものは、見た目的にはX-8Vだったんですけど、「初代X-8SPにV用のベンチレーションパーツを装備したもの」だったんではないかと思います(笑)。確かめられるような根拠があるわけじゃなくてあくまで推測だし、外れてるのかもしれないですけどね(^^;。ただ、私両方とも持ってますけど、X-8VよりSPのほうが全然軽いんですよ(笑)。それなら当然、プロのレーサー達がわざわざ重いほうを選ぶ理由はないですから。さらに契約ライダー達に渡されていたものは、実際X-8Vのように脱着内装ではなくて固定内装だったようですしね。

ただ、もしそうだとしても、X-8V販売開始後も初代SPは継続販売されていたわけだから、契約ライダーの要望に合わせてベンチレーション周りのパーツを交換したり内装を変更した...ぐらいなら、別に問題になるような行為ではないと思いますけど。

ちなみにその後、ZRVに採用されたサイドブローシステム(例の「∀ガンダムのヒゲ」みたいなやつ)も、この「契約ライダー向けX-8SP改」には装備されてました。これは私、まじで欲しかった記憶があります(^^;。

あと、同じくショウエイがミカ・ハッキネンとか一部の4輪ドライバー向けに供給してたものに、4輪用ヘルメット「X-4」に、「ブレットベンチレーション」と呼ばれるエアインテーク(X-4・IIやWYVERNなどに採用されてるあれですね)と、Z-CRUZに装備される後頭部のスポイラー(すごく良く効くベンチレーションとしての機能も兼ねる)が装備されてるものが存在しました。あれもすごく羨ましかったな〜(^^;。

ちなみにアライの場合も、4輪用のGP-4系の場合、トップフォーミュラ(F1とかCARTとかFNとか)に参加する契約ドライバー用のものは、整流用のスポイラー(後頭部に付ける「絶壁」状のとか側頭部に付いてるウサ耳状のとか)を装備してたりベンチレーションの仕様が違ったりとかすごい色々あるんですよね。輸出仕様の市販品には絶壁やウサ耳の付いたタイプも存在するようですが、日本国内向けには用意されません。コレって差別じゃないのかな〜(^^;。

なお、「契約ライダー」の中でも参加カテゴリーとかそーゆー色々でどーやらいくつか格があるよーで(笑)、サイズの合う市販品を支給してもらえるだけの人から、内装のフィッティングとかはもちろん先行開発モデルとかをガンガン渡してもらえる人まで様々な階級があるよーです(笑)。ただ、日本の2大メーカーに関していうと、トップクラスの人でもどーやらお金(=契約金)は貰えないらしいですけどね(^^;。

そういえば、かつてショウエイがセナと契約してた頃のこと。セナは当時開発段階にあった「X4」を被ってたわけですが、「とにかく1400g以下で作ってくれ」という指定があったそうです。最後の何gかっていう段階になった時は、縁ゴムとかプラスチック部品とかを、強度とか安全性とかに影響しない範囲で削りに削ったそーな(笑)。私も国内競技&カート用の「X-4Light2」を持ってますけど、帽体の焼きとかすごい硬いし、全体にきっちりした作りですごい安心感のあるヘルメットなんだけど、その一方で信じられないほど軽いんですよね。そういう完成度の高い優れた製品になった影には、セナのリクエストに合わせるために必死になった技術者達の努力があったんだろうな。

一方で、ベル→レオス(ホンダ)→ショウエイ→再びベルと何度もヘルメットのメーカーを代わってるセナが、最後までアライを使わなかった理由。もちろんホントのところは分からないけど、中嶋さんとかベルガーとか、アライを使ってるドライバーがチームメイトになった時期もあったわけだし、そうなるとさっきの某チームの2人とナイスなサービスマン氏みたく(笑)、お互いが接触する機会自体は絶対あったと思うんですよ。ただ、「軽さと空力性能」っていうのを追及するセナと、どうしても安全性は譲れないっていうアライとの間でどうしても考え方が合わなかったんじゃないかな...っていう気が何となくしてるんですけど...真相はどーなんだろうな(笑)。


2000年8月1日

じゃぱんな感じ(笑)

えーと本日三本目はカラーリングデザインに関するおバカな話です(笑)つーか↓の2本読んだだけでふつーの人は充分頭痛くなると思うし(^^;。あと熱心なアライユーザーの方は気分を害して帰っちゃったかも(爆)。

んでヘルメットのデザインの話。モータースポーツ業界的には...もはやメット屋さんの営業サイドがレプリカ企画しよーにも困っちゃうぐらい凄いことになってますよね(笑)。エアブラシペイントで一世を風靡したトロイ・リーが送り出した最新トレンドとして「鏡面メッキの上にカラークリアでペイント」つーのが出てきてるし...アメリカのCARTシリーズなんかだと、今や軽く半分以上のドライバーがメッキヘルなんじゃないのかなぁ(^^;。

そいやアレが出たての頃のこと...原田哲也選手が、「カピロッシは、あのメッキしてある特製のヘルメットを1レース2個ずつBIEFFEから貰えるらしいんだ」って言ってたのを思い出します(笑)。ちなみにF1雑誌とかに書いてあった話では、アライは原則年間8個だかで、それ以上使う場合は実費だそーです(笑)。そーいや原田選手のメットの恨み節って他にもあって、あれは96年だったか、青木拓磨選手と原田選手って同じトコ(ちなみにイーグルJAPAN)にヘルメットのカラーリングを依頼してたんですが、拓磨選手が一度上がってきたデザインに納得がいかなくて塗り直しをかけてもらったとかで「青木君のせいで僕のヘルメットの上がりが遅くなったんだ...」つーのもありました(笑)。

まぁそれはともかくとして、あのメッキヘル、「カッコいい」だけじゃなくて機能的な意味もあって、太陽光とか太陽熱とかを反射してくれるから涼しいんだそうです。まぁ確かに濃色系のを被ってると夏は微妙に暑い気もするしな(^^;。

んで、わたし的に最近ツボだったデザインというと...F1ウィリアムズのジェイソン・バトンとワールド・スーパーバイクのサイモン・クラファーのユニオンジャック柄のと...あとインディーライツに参戦してるロジャー安川選手のカミカゼチックな(笑)日の丸なやつ。どれにしても国旗エアブラシペイント系だな(笑)。

あと、アニメ&コミックの「逮捕しちゃうぞ」の、剣ちゃんのお父さん・中嶋大丸さん@ドカ乗りが被ってるエアフォースヘルメットが「花札の猪柄」なんですよね(笑)。コレが意外と、ホントにやってみると「アリ」なのかもしれないとか思ったりなんか(笑)。たとえば彫金とか螺鈿(らでん=漆器に貝殻とかを埋め込んで模様を描くやつ)とかの技術で「梅にウグイス」とか描いちゃったりとか(笑)。そーいえばさんちゃん(=GP125の帝王・坂田和人選手)のヘルメットには桜吹雪が散ってたんですよね(笑)。意外とそーゆージャパンモードな感じがカッコいいかもしんないと思う(笑)。

 

ファッションと安全と。

別にウチ「反アライ色を打ち出してる」とか作者的に個人的恨みがあるとかそーゆーのと違いますよ(^^;;;;;。少なくとも私、そーゆー個人的怨恨とかで動くちっちゃい人間じゃないつもりだし(笑)。アライのヘルメット自体は私も使ってて、その優秀性っていうのはちゃんと認識してるつもりだし。ただ、世間的に過大評価されてるっぽいこととか、あとその裏返しとしてライバルメーカー各位が過小評価されてるっぽいとか、そういうのが気になるだけです。

...にもかかわらず結果的にまた引き合いに出しちゃうんですけど(爆)、アライは半帽とかスモールジェットヘル(BUCOなんかに代表される小振りなやつ)とかは作らない...というのをけっこー前から公言してるんですよね。それはつまり、「納得のいくだけの安全性が保証できないから」という理由から。もちろんそれはひとつの考え方であって、尊重されるべき...なんだけど、一方で、「そーゆーのを被りたい人は他のメーカーのを使ってくれればいい」みたいなのは後ろ向きな発想なんじゃないのかなぁ...というのも思わなくもないです。

実際問題、確かにあーゆーのは安全性に問題があるとゆーか、私だったら半帽はもちろんシールド無しのスモールジェットとかも、貰ったとしても使いたくないです。けど、「安全性に疑問があるとしても、現実として流行っちゃってる」っていうこととか、あと、私はストリート系とかは趣味じゃないだけの話で、もしそっち系の属性があったらあれ被ってるかもしれないなぁ...って思うことがあるというか、「ある程度気持ちは分かる」んですよね。つーか、乗ってるバイクがTWとかSRとかアメリカンとかだったりするとき...さすがにZ-CRUZとかX-8SPIIIとかRX-7RR3とかそーゆー最新ハイテク系フルフェイスを被ろうとは思わないですから(苦笑)。私自身カブなら買うかもしれないし、あと路線としてちょっとズレるけどモトコンポとかも...で、仮にホントに買うとしたら、ヘルメット何にするか考え込んじゃうと思う。やっぱり怖いから半帽やスモールジェットではないと思うけど、今被ってるやつは絶対合わないしね(^^;。

で、いざ半帽とかスモールジェットとか探すとなると...それこそ70年代デッドストックとか再生産品系とか、つまり当時っから技術的に全然進歩してないやつか、そーじゃなければ大多数が聞いたことないよーなメーカーの怪しげなブツしか選べないっていうのはね...。あれではいくらなんでも危険すぎると思うし、基本設計古いやつって見た目の割に重量があったり、あと快適性とかも全然考えられてなかったりするし。

そこで、高い技術力を持つメーカーが最新のテクノロジーで超高性能半帽&スモールジェットとか作ってみるのはどう?っと思うんですよ。もちろん普通のジェットヘルとかフルフェイスとかに匹敵するほど安全なもの...っていうのは絶対作れないと思うけど、少なくとも現状の平均水準より絶対マトモなものが作れるはず。

あと60年代のレース用半帽とかだと、側頭部にアゴヒモと一体化したよーな革製の耳カバーみたいな部分があるじゃないですか。あそこに衝撃吸収パッドとか、可能なら薄手のカーボン製の硬質パッドも入れたりなんかするとけっこー飛躍的に安全性向上するんじゃないかと私けっこー前から思ってるんですけど...誰かこのアイデア買わない?(笑)。あと、アメフト風とかも割と安全そーだと思う(笑)。

で、アライは作らないって言ってる一方で、もう一方の巨頭ショウエイだと、半帽はないにせよ結構ストリート系な人が買いそーなヘルメット作ってるんですよね。ちゃんと現代の技術で作られたスモールジェット「SR-BREEZ」が2000年7月末に発売されたそーだし。

そのショウエイでも、「ビューティフルライフ」のキムタクモデルとして話題になった「MASHシリーズ」(ちなみにキムタクが使ってたのは「MASH2」の白)って結構偉大な製品だと思います。技術とか素材とかは最新のものを使って安全に軽く作りつつデザイン的にも結構いい感じなんで私けっこー前から、自分では買わないにせよ(笑)注目してたんですけど、その上で「ビューティフル・ライフ」に提供するっていうメディア連動のさせかたが素晴らしいじゃないですか(笑)。あれなら、安全とかに対してそんなに意識が高い人じゃなくてもTW乗ってるそっち系の人なら、「そっか、こーゆーのがカッコいいんだ」って思って買うでしょ(笑)。「いいモノ」とか「正しい商品」とかって、作るだけじゃダメで、そーゆーPRも抜かりなくやらなくちゃダメです(笑)。

マジメな話、ブームになったのはビューティフルライフ放送以降だけど、初代MASHの時代も含めて、半帽とか普通のスモールジェットとかからこっちに替えたおかげで命が助かったとか軽傷で済んだとかいう人って割といるんじゃないかと思います。本人が、「半帽じゃ怖いからMASHにしよう」って思ったにしても、「カッコいいから」とか「キムタクとお揃い」とかいう理由であるにしてもね。で、きっとそうだろうと思うから、アライにもそういうストリート系向けなブツに参入してきて欲しいと思うんですよ。二大巨頭がその分野で競争してくれればすごいモノが出てくるんじゃないかとね。ショウエイのMASH2がケブラー&グラス複合構造っていうX-8・SPIII並みの素材と技術で来たんだから、アライはSIGNET-RR同等のSNC構造で、「超軽量で安全でコンパクト&スタイリッシュ」っていうのを争ってみたら...ね。

 

ヘルメットの「保護範囲」。

アライ的っつーか、あそこ中心に形成されてるっぽい日本的「理想のヘルメット像」だと、「(スネルなどの安全基準で定められない)ヘルメットの側頭部のヘリに近い部分にも分厚い衝撃吸収構造体が必要」とか、「オープンフェイス(=いわゆるジェットヘル)の頬部分にも衝撃吸収ライナーがある方が優れたヘルメットである」とか考えられてるよーですけど...それはどーかな〜(謎)。

まぁ、「それは良くない」って断言しちゃうわけでももちろん無いですけど...でも一方で、「スネルやJISの規格で定められてる保護範囲&試験範囲」っていうのをちゃんと理解してからじゃないと...つーことでこちらを見て下さい。現行の「スネルM95規格」の内容ですね。え?英文読めない?えぇ私も全部は分かりません(笑)。とりあえず「Fig2」(図2)のほーを見てください。ココで縞&網模様になってるところが、衝撃吸収構造をもつことが義務づけられる「保護範囲」で、縞模様になってる上の部分が「試験範囲」なわけです。

まぁホントなら「保護範囲=試験範囲」であるべきとゆーか、「カタチ上衝撃吸収構造を持ってる必要がある部分は、ちゃんと衝撃吸収試験も行われるべき」だという点で疑問はあるわけですが、「保護範囲」に話を絞ると、スネル規格が「衝撃吸収機能を必ずしも持ってなくていいです」って定めてる、網のかかってない部分っていうのは...考えてみたらそこには脳味噌とか脊髄とか入ってないんですよ(笑)。で、多少前頭部が狭いようには思いますが、「試験範囲」として定められている部分と、「脳が入ってる部分」っていうのはほぼ一致します。さらに延髄とか脊髄とかに繋がる後頭部の部分を含め、「顔面を除く(含んじゃったら前が見えない(^^;)頭蓋骨の大部分」が「保護範囲」として定められてるわけですね。

つまり、「当たると命にかかわる部分」を定めたのが、スネル規格における「保護範囲」の規定であるよーに思われます。確かJIS規格(旧A規格は除く)の保護範囲もだいたいこんな感じだったはず。

つーことでとりあえず、その「保護範囲」に定められない側頭部下とか頬の部分とかは、衝撃吸収構造体が別に入ってなくてもっていうか、極端な話、ヘルメットの帽体そのものが存在しなくても「とりあえず致命傷を負う可能性は低い」といえます。つーか、議論のタネになってる「ジェットヘルの頬パッドの当たる部分」っていうのは...あそこは頭蓋骨じゃなくて顎ですから(笑)。

そいえばハーレーとか乗ってる人なんかで最近、ちょうどさっきの保護範囲の図みたいなカタチっていうか、ちょっと深めの半帽に後頭部が追加されたよーなカタチのヘルメットって見かけますよね。使ったこと...だけじゃなくて、ショップとかでちゃんと見たこともないから衝撃吸収性能自体が充分あるかは分からないけど、ちゃんとした素材で出来てて、なおかつ衝撃吸収ライナーとかちゃんと入ってるなら、一般常識の範囲のスピードでという条件はつくだろうけど、「とりあえず死なないためにはあれでもいい」...っとさえ言えることになります。眼や顔に大ケガしたりとかアゴ割ったりとかそーゆー可能性は当然あるけどな(^^;。あとは何かが刺さって大出血する可能性とかね(^^;。脳障害とかで死ぬことはないと思うけど顔面機能に後遺症を残したり「醜形」(←身体障害者手帳系用語)を残したりとか、そういう可能性は高いので、私はアレをお勧めするわけでは決して無いですけど。

ということで、フルフェイスとかジェットヘルとかでの、その「保護範囲として定められてる部分以外の帽体部分」っていうのは...もちろんある程度の衝撃吸収機能っていうのは持ちつつも(実際、フルフェイスだと薄いとはいえその範囲にも衝撃吸収体が入ってて普通だし)、耐貫通性(つまり頭や顔に何かが刺さるのを防ぐ。実際の事故では必ずしも平面に落ちるわけではないから重要です。)を確保したり、あと路面を滑った時に擦過傷とか打撲傷とか負うのを防ぐ...といったあたりをメインに想定されてるものなんじゃないかと思います。

一方で、たとえばスネル規格でも、「ヘルメットの構造が顔にぶつかってケガするのを防ぐために対策すること」っていうことは規定されてるし、フルフェイスの場合はチンバー(フルフェイスの帽体のアゴの部分)に衝撃を加えた時の変形量が一定以下でなくてはならない、とかいった基準があります。アライ以外のジェットヘルでも、ちゃんとした設計がされてるものは、頬パッド部分に発泡スチロールの衝撃吸収ライナーは入ってないにせよ、厚〜いウレタンパッドが入ってます。

フルフェイスの場合はだいたいみんな厚さとか硬度とか大差なく、ほとんどのメーカー(つーか私の知る限りでは全部)で「保護範囲以外の帽体部分」(=つまり頬から口元にかけて)に衝撃吸収体が入ってますね。そのへんは、モータースポーツとか高速走行とかいった、主にフルフェイスヘルメットが使用される環境を想定した結果として、どのメーカーも同じ結論に達してる部分なんだろうと思います。さらには、「フルフェイスヘルメット」っていう形態の存在意義として、命を救う、というよりさらに上の条件として、顔に大きなケガをすることを防ぐことが期待されますから。

あと、衝撃や突起物によって内側に凹む方向に変形した帽体と顔がぶつかってケガをするかもしれない...そこからの保護性能っていうのも要求されてきますよね。正面から当たった時はほぼ間違いなく顎にチンバーがぶつかると思うから、そのときに前歯とか顎の骨とかなるべく折らないように衝撃を吸収できる必要がありますけど、それだけじゃなく顎先周辺に斜め方向に力がかかった場合とか、頭に対して帽体がねじられる方向の力とかもかかりますしね。一方ジェットヘルの場合は、顎先に衝撃加わった場合...はヘルメットの仕事じゃなくて、いきなり顎が砕けるだけだと思いますけど(^^;。

もちろんアライがやってるよーに、「必要な保護範囲以外にも衝撃吸収体を入れておく」っていうこと自体を、必ずしも否定するわけではないですけどね。少なくとも、入ってることによって転倒時の安全性に悪い影響を及ぼすことは無いと思うし、「死ぬ死なない」に関係ないとはいえ、たとえばアゴの骨にヒビ入る(もしくは折れる)とか歯が折れるとかそーゆーのを多少は軽減する効果があるだろうし。

ただ、そーゆーのも「重量とかに影響してなければ」っていう条件付きだと私は思いますけど〜。その結果重くなったりすれば、今度は頭や顔は大丈夫でも首に来たりする可能性はありますからね。あと、値段に優しくなければ、どんなに安全だと言っても、買える値段でなきゃ誰も買わないしね(^^;。

もうひとつの問題としては...「安全上の必要性が薄いところに余分な構造を追加する」ということは...それによるマイナス面を色々覚悟しなくてはいけないということでもあります。上記の重くなるとかお値段に響くとかいうこともそうですが、衝撃吸収体を追加したうえで、装着感を妨げないためには他メーカー製品と大差ないだけの厚さのウレタンパッドも入れなくてはいけないことになります。すると...どうしてもその分の厚さを確保しなくてはならないから帽体の頬まわりとか裾まわりのところを左右に絞れなくなっちゃうんですよ。それは空力的に悪影響を及ぼします。

で、この「空力的な話」ってどうも無視されがちな話なんだけど、超高速域での安定性とか疲労度とかそういうのに、ものすごく影響するんですよ。で、それは「そんなのガマンすりゃいい」っていう問題ではない。疲労によって集中力が低下すれば、それは事故の原因にもなりますからね。衝撃吸収性能を向上させることで事故の際の傷害を軽減させることと、空力とか快適性とかを向上させることで、事故そのものを未然に防ぐこと、もちろん両方がバランス良く両立させられれば一番いいんだけど、技術的にそれが難しいとすればどうすればいいか...本来そー単純に選べる問題ではないと思うんですよ。

今んとこ日本的にはアライ的とゆーか「転倒時の安全性が何より重要です」的な発想が優位にあるよーに見えるというか、それは主にパワーユーザーな人のシェアを見ると明らかなんですけど(笑)、私はそれ以前に痛い思いしなくて済めばそのほーが幸せだからな(笑)。事故起こした時にケガするのは頭や顔だけではないし、それ以上に相手がいればそれだけの問題では済まされないしね。

あと私、頬パッド部分に衝撃吸収体が入ってる入ってないにかかわらず、基本的に「その意味ではジェットヘル自体が安全ではない」って思ってるし。よくアライが言う、「頭上にバイクが降ってきちゃったりした場合」とかについては、同じようにスネルを通ってるヘルメットでも、断面形状がO型のフルフェイスに対して、U型(つまり前側がオープン構造になってる)のジェットヘルっていうのは全然弱いですしね。まして顔から落ちた時に、眼や顔にケガしたり顎や歯を負ったりする可能性という意味では比較にならないから。ビートたけしさんが以前事故った時は...最新の医療技術のおかげでほぼ事故前の状態に回復したけど、普通の人だったら...あの事故直後の状況からどこまで治ったか分からないですよ。

で、さんざん叩いちゃったとゆーか少なくとも文脈的にはそー見えるので一応フォローしておきますけど(^^;、「転倒時の安全性に発想が偏り過ぎ」という疑問点はあるものの、基本的にはアライのヘルメットって優秀だと思いますよ。「衝撃吸収性能を重視する」っていう基本姿勢の一方で、可能な限り重量とか空力バランスとか快適性とか、そういう点でネガティブな影響が出ないように...っていうことが配慮されてます。ただ、それでもやっぱり、言われるほど全てが優秀なわけじゃないというかな...私個人の好みでゆーと快適性とか空力バランスとかでショウエイのほーが上をいきます(^^;。


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