■ ■ ■ 車内放送の歴史 ■ ■ ■
1952年 八幡電気産業株式会社が車内放送装置の基本であるA分散式の特許を出願
1953年 車内放送装置の納入開始(小田急・京急・西武・東武・近鉄など)
1957年 国鉄が上記社製品を電車用放送装置として規格承認  真空管式放送装置(モハ90)
1958年 ビジネス特急「こだま」に放送装置導入
1959年 103系B分散式放送装置の特許出願   
1960年 搬送式放送装置(国鉄)
1961年 国鉄気動車式分散式放送装置の特許出願
1964年 新幹線0系放送・自動放送装置導入
1977年 201系自動音量調整機能付放送装置の開発
1982年 東北新幹線テープ式自動放送装置導入
1985年 100系新幹線放送・連絡装置
1985年 IC式自動放送装置(東急・名鉄)
1999年 E231系デジタル伝送式放送装置
■ ■ ■ 車内放送チャイム ■ ■ ■

■ 歴史

 
       日本で最初に車内放送チャイムが使われたのは、昭和33(1958)年のことである。

     20系寝台列車の一部で、試験的に「ブラームスの子守唄」を流したところ、好評だった。

     その後、昭和39(1964)年、東海道新幹線開業で正式に車内チャイムとして「鉄道唱歌

     が導入された。しかし、開業当初から世界に誇る超特急の車内チャイムに古典的な曲は

     ふさわしくないという意見が多く、昭和43(1968)年9月1日より、新しい車内放送用

     チャイムが導入された。ただし、「鉄道唱歌」は在来線の特急・急行電車を中心に現在に

     至るまで幅広く使用されている。

      新チャイムについては、東京オリンピックの開会式の音楽も手がけた黛敏郎氏の手に

     より作成された。「スピード感と近代化をイメージ」したつもりだったらしいのだが、当時で

     は珍しい半音階を多用した先駆的な曲調であった。評判は芳しくなく、曲の変更が検討さ

     れた。ただし、作曲者への配慮から別のメロディーという訳にもいかず、昭和45(1970)

     年に「ピン・ポン・パーン・ポーン」の4打音のチャイムとなり、その後しばらく続いた。

      昭和62(1987)年の国鉄民営化後には、東海道・山陽新幹線には車内放送メロディー

     が復活した。始発・終着のみで流され、途中駅は4打音の新バージョンであった。エチオピ

     ア飢餓救済のチャリティープロジェクト「バンド・エイド」で大物アーティスト達が歌った

     「Do They Know It's Christmas?」という曲の間奏部分らしいが、弊サイトでは、便宜的に

     「ひかり」チャイムと表現している。

      平成4(1992)年に登場した「のぞみ」では、新たなメロディーも登場した。これを「のぞ

     み」チャイムとした。

      平成15(2003)年品川駅開業に合わせ、JR東海・西日本それぞれのキャンペーンソン

     グをアレンジしたメロディーに変更され、「ひかりチャイム」「のぞみチャイム」は消滅してい

     る。JR東海の車両では、「AMBITIOUS JAPAN!」、JR西日本の車両では、「いい日

     旅立ち」が流れるようになり、現在に至る。

      時代は前後するが、昭和57(1982)年開業の東北・上越新幹線では、停車駅毎にご

     当地メロディーが流された。当初は好評であったが、平成3(1991)年からは、駅が次第

     に増え、対応可能な曲に問題が生じるなどの理由から東北新幹線チャイム、上越新幹線

     チャイムの2種類のメロディーに変更され、現在に至っている。

      平成16(2004)年に開業した九州新幹線では、向谷実氏作曲の「つばめ」チャイム

     登場している。

      在来線においては、客車は「ブラームスの子守唄」から「アルプスの牧場」を経て「ハイ

     ケンスのセレナーデ」が広く使用されるようなった。気動車は、「アルプスの牧場」。電車

     は「鉄道唱歌」が広く使用されるようになった。ゼンマイ式が多かった為に、放送装置に

     よりオルゴールの状態が異なり、同じ曲でも個性的なサウンドが車内に響いていた。

     その古典的なオルゴールは、八幡電気産業などの主要メーカーで製作されていたが、

     最近では製造を中止しており、老朽化したものから電子式の最新タイプのチャイムに更

     新され始めている。

     鉄道サウンド広場(アーカイブス)などで、多くのサウンドを保存しているので、その歴史

     を体感していただきたい。現在では、聴く事ができない貴重なサウンドもあり、末永く後世

     に伝えたいと同時に、遠い昔を懐かしく思い出して頂ければ幸いである。

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