噂に関する短篇を集めた本です。世の中にはいろいろな噂があるけれど、いい ものほど伝わるのが遅い気がしますね。悪いものは瞬く間に広がるのに。
本を読んでいるといろいろなことを考えるものですが、久しぶりに本を読むせ いか実にいろいろなことを考えました。「アーガイルのセーターをひとつくらい は買っておこうか」とか「今日から日記に天気を書くかなあ」とか。
『お金もない、押しも足りない、そういう意味よ』というある人の言葉には深 くうなずいてしまいましたね。
『輝く夜』がやけに印象に残っています。
GTA 1999/05/04
ラジオ放送が始まる前に読みかけの「バニシングポイント」
をとおもいいそいでよみました。
「バニシングポイント」の読みかけは少年が登場する前まで。
タクシーの運転主さんてみんなこうなの?
女の運転手さんも近頃珍しくないなー
「バニシングポイント」てなに?
なんかすごい油田が東京タワーを軸にあってその油田をさすのかなとか。
辞典で調べると
『画』《透視画法の》消尽点、消点
『比喩』《物の消え尽きる最後の一点、
ここで本は一度閉じられた。
そして再び「バニシングポイント」に突入する。
「日の出と夕日」の違いを考えた事。
それも何回も何回も
思ったり感じたりしながら
「日の出と夕日」の違いを
私は何回もそんなこと繰り返すんですけど
いつも
「朝焼けは天気が悪くなる夕焼けは晴れ」
といつも同じ・・
いつかわかるはず。
サリン事件と阪神大震災どっちが先だったのか。
事件をかかえながら
積み重なる日常生活。
「拳銃」がおもしろかった。
本の装丁が少しセピア色になってて。
読みながら「あ、ここもセピア色、ここは白黒ここはカラーの写真」
ととてもきれいだった。
ラジオ放送をタクシーの中で聞きたい。
その日私はどこで聞くのかな「バニシングポイント」。
初めてこのタイトルを見た時に、僕の好きな70年代のアメリカ映画の同名作品を 思い出した。白のダッジ・チャレンジャーを陸送する途中で警察に追われさまざまな 人に出会い、自分の過去を振り返り、そして自滅していく男の話だった。shogo氏が 美術手法としての名前か、映画の題名か、そのどちらを意識してこのタイトルを付け たのか少し興味のあるところだが、実はどちらも関係ないのかもしれない。この作品 を初めて読んだ時に、いろいろな登場人物が物語に交差しながらでてくるので、読ん だ後に登場人物の関係図を書いてようやくその相関関係を理解した。
shogo氏が描く 夫婦は、そのどれもが隙間風が吹いていて、幸せなカップルは出てこないように思え る。そして、出てくる男達は皆どこか頼りなく女にだらしない。実はそんなところ が、僕がshogo氏の作品が好きな本当の理由なのかもしれない。美人の奥さんを持ち ながら奥さんに浮気をされ、夫婦間が冷え切っている新聞記者の七種歩が、奥さんの つけるコロンのにおいをかいで、「冬」を連想し、そして、奥さんの浮気相手を殺そ うと「拳銃」を手に入れながらも、その相手にさんざん殴りつけられるが、境界線を 今夜踏み越えたと思う七種のその思いが僕の胸を苦しくさせる。
そして、街角のハン バーガーショップ「ルアー」で、また、武上英夫のタクシーでそれぞれの運命が一瞬 交差し、再び自分の人生への決着をつけるためにおのおのの道を歩きはじめる。表題 「バニシング・ポイント」は破滅へと向かわざるをえない、男達への挽歌なのではな いのだろうか?「消滅点」という終章に向かって走り続ける男達への思いが僕の胸を 騒がせ、眠れぬ夜を幾日も数えさせた。
亮太郎2000/04/277つの物語を編んだ短篇集です。それぞれの物語が少しずつリンクしていて、 読み進めながら不思議な気分になりました。中でも「恋」は、時間軸に逆行して 話が進んでいくのがおもしろかったな。ずいぶん前に丸谷才一さんの『樹影譚』 を読んだときのような、物語の中に体が吸い込まれていくような感じがしました。
GTA 1999/05/04
『バニシングポイント』は、タクシー運転手の平凡な生活から違う色の生活を持った人たちが絡み合いながら繋がり、また離れて行きそれぞれの生活に戻る?最後のシーンは僕的には心が温まってほろりと来ました。
書店へGO!
バニシングポイント、その昔、美術の時間に立体的な絵を描く方法として習ったおぼえがある。水平線に平行な線はすべて一点に収束するように描く。その収束する点が「VANISHING POINT」。無数の平行線は二次元空間に投影され、引き寄せられるように一点に収束していく。しかし実体は永遠に交わることのない線なのだ。男と女、少年と中年、あちらの世界とこちらの世界、・・・・。 登場人物が引き寄せられるように集まるハンバーガー・ショップの名前の由来を想像させる。
七分間、ボンネットをたたき続ける雨音の中、タクシーの後部座席でうつむき加減にあさく腰かけて「祈っている」倉田健次郎の姿が心に残った。
rain