■ papのわがやねっと     2002.10.20 up

  □ 体の状態

  交通事故の衝撃により、骨でC5・6番の頸髄を圧迫し損傷しました、いわゆる頸髄損傷です。

   両足・・・動かない、感覚もなし、体を支えることができない。
   座位・・・椅子等に座ることができない、腹筋や背筋力がないので前後左右にふらつきたおれる。
   両手・・・指は全て動かない、握力ゼロ、両腕はだいぶ動く。
   頭  ・・・首から上は無傷、見る・聞く・嗅ぐ・話す・はできる。
   排便・・・腸の障害で自己排便ができない、摘便で排便。
   排尿・・・膀胱の障害で自己排尿ができない、膀胱路で排尿。

  完全に四肢麻痺で、胸から下の感覚はほとんどありませんが、両腕を動かせるまで回復しました。
  手動の車椅子使用、室内であれば少しづつ漕ぐことができます。

  □ 家の改造ポイント

  1970年頃に建てられたアパートを改造して生活しています。
  家族は事故を起こした年の4月に、子供達や今後の生活のことを考えて、mamの実家の近くにある
  叔母の持っている、空家だったアパートへ引っ越しました。
  下の平面図のような状態で、建てられて2〜3年は2軒分をお店として使われていましたが、その後、
  住宅用に改造されました。
  papが退院か転院を迫られた頃、偶然隣に住んでいた方が転居され、その1軒分を今回改造しました。
  叔母の持つアパートなので、自由に改造させて頂ました、大変幸運なことでした。

  改造ポイントは、大きく3点に絞りました。
   1 浴室を新しく造る。
   2 部屋の段差をなくし、床材は水に強く、耐久性があり安価なものにする。
   3 床・壁・天井に、構造用合板・厚9oを貼り付けて仕上げる。

  「浴室を新しく造る」について。
   2日に1度は入浴したいというpapの希望と、もともとアパートなのでお風呂がなかったので造りました。
   以前、キッチンのあった所を改造したので、給排水やガスの引き込み等は容易に改造することが
   できました。
   某メーカーのお湯を霧状にして、シャワーと浴槽に入った気分を味わえる、というものを考えました。
   それはpap、1人では入浴できないという問題点を、解消できるかもしれないと考えたからです、が、
   色々調べた結果、それを利用しても1人での入浴は今のところできないという結論に達しました。
   そこで、このお風呂は家族全員が使用しやすいようにと、洗い場を少し広くし(巾100p×長さ160p)
   浴槽は浅くて長い物を採用しました。
   papはシャワーチェアーや簡易リフトを使って入浴することになりました。

  「部屋の段差をなくし、床材は水に強く、耐久性があり安価なもの」について。
   車椅子が唯一の移動手段になるので、段差ゼロをめざしました。
   しかし、2軒の家をつないだ場所に、1pの段ができてしまい、それを乗り越えるのに苦労しています。
   たかが 1p、されど 1pです。
   papの場合、入浴後浴室でかるく体の水分を拭取りますが、水滴ポタポタ状態でベッドまで移動します。 
   床は、2日に1度コップで水をまいたようになります。
   車椅子を屋内・屋外用と分けて使ってないので、外出から帰った時にタイヤをよく拭いて貰いますが、
   砂や土を少し持ち込んでしまいます。
   そのまま室内を移動するので、床を大変傷つけてしまいます。
   ですから傷めばいつでも修理できるように安価なもの、papの部屋では長尺塩ビシートという床材を
   選びました。

  「床・壁・天井に、構造用合板・厚9oを貼り付けて仕上げる」について。
   改造前は、和室のためタタミ敷、左官の塗り壁だったので、解体等の手間をかけずに改造するために
   構造用合板を使いました。
   床に使いでこぼこを少なくし、壁に貼り釘や押しピンを刺せるようにし、天井に使うことで部屋全体を
   補強することができました。
   少々壁に車椅子をぶつけても、崩れることはありません。

  住宅改造に関しての費用についてはこちらを参照下さい。

  つづいて、下記の平面図や写真をごらんください。





  1. 玄関
  2. 洋室
  3. DK
  4. 和室
  5. 洗面所
  6. トイレ
  7. 浴室
  8. 物入
  9. 段差解消装置

  記号リスト

   A. 道路から玄関を見る。
   B. DKを浴室に改造。
   C. Bと同じ方向の全体。
   D. 隣の家とドアでつなぐ。
   E. 扉を取り1部屋に。
   F. トイレは改造せず。
   G. Fと同じ方向の全体。
   H. おまけ

↓ 改築前 ↓ 改築後
希望され


こちらにも1軒あります、2階にも4軒あり、昔ながらのハーモニカ型のアパートです。


退院後papが生活するため改造した場所。
赤いまるの部分は、扉や壁を付けたり、外したりしました。
青い矢印と記号で、改造前と後の状態を、記号リストの中の写真で見比べて下さい。




事故を起こした年の4月に、mamと子供達が引っ越した場所。



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