【上方落語メモ第7集】その333

千 早 振 る


【主な登場人物】
 喜ぃさん  甚兵衛はん

【事の成り行き】
 なんでも中学生、高校生女子の間で「百人一首」が流行っているそうで、
この正月実家に集まった折、姪っ子たちに挑戦状をたたき付けられました。
日本文学の素養なんてまったく無いわたしとしては「坊主めくり」対戦を希
望したのですが、許してもらえず本格的な歌留多大会に突入してしまい、馬
鹿伯父の称号をいただく不名誉にあずかったのです。

 ま、正月に歌を読み上げて「はい、はい」と歌留多を取り合うの図という
のは満更でもなかったので、甘んじて馬鹿を授かったのですけど、かなり悔
しい。今年一年かけて百人一首を覚えようと、その時は決心しました。上方
はなしの粗筋三百以上覚えられたのだから百ぐらい何とかなるでしょう。

 馬鹿なだけで終わってしまったのでは伯父としての年齢が許しませんので、
ここはひとつ挽回に「瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の」から落語「崇徳
院」と「千早振る 神代も聞かず 竜田川」の落語学的解釈の仕方っちゅう
ものを講釈してやったのですが、これが馬鹿受け。笑い転げて「オッチャン、
アホやぁ」

 ついには逆引き百人一首、下の句を読み上げて絵札を取るという暴挙に出
られ、馬鹿に馬鹿を上塗りされてしまったとさ。

             * * * * *

●こんにちわ、甚兵衛はん居てはりまっかいな、こんにちわ■おぉ、誰やと
思たら喜ぃさんやないか。さぁさこっち上がり。どないしたんや忙しそぉに
バタバタと?●えらいこと起こってまんねん■何ぞあったんかいな?

●わたいに娘ひとり居てまっしゃろ■知ってるがな、何や上の学校へ行てる
そぉやなぁ●そぉでんねん、わたいは小学校しか出てまへんねんけどもね、
やっぱり娘には学問付けさしたろと思て。

■偉いなぁ、そこへ気が付くとは感心や。また学問はなぁ、何ぼ身ぃに付け
てても邪魔にならん●さぁ、ところがね、うちの娘学校行くこと行ってまん
ねんけど、勉強ちょっともせんとバクチ覚えて帰って来てまんねん■そらい
かんやないかいな。娘やろ、バクチを?

●そぉでんねがな。学校から帰って来て友達四、五人で奥の部屋にこもって
まんねん。わたい、何してんのんかいなぁ、取り合いの障子を細めに開けて
じぃ〜ッと見てたらね、花札やってまんねん。またこれがケッタイな花札で
んねん。あんなもん普通黙ってやりまっしゃろ、その内のひとりが札を読み
上げまんねん。

●「天つ風ぇ〜、世間の風に隙間風ぇ〜、同じ風なら踊らにゃ損そん〜」て
なこと言ぅたらね、あとのもんが「はいはい、はいはい」言ぅて取り合うて
な過激な花札を。

■どこが花札や。そら、百人一首や●百姓一揆?■せやない、百人一首。お
まはん知らんかえ、そのむかし藤原定家といぅお方がな、京都(きょ〜とぉ)
の小倉山の別荘にこもって、日本の有名な歌詠みの歌を一首ずつ百人分集め
たとされるのが、これ小倉山百人一首や。まぁ分かりやすぅ言ぅたら、えぇ
しのする歌留多みたいなもんやなぁ。

●あぁ歌留多ですか、わたいも何やおかしぃなぁ思て、花札にしたら坊主が
多い……■よぉそんなアホなこと言ぅてるで●ほたらね、陰で見てるわたい
をうちの娘が目ざとぉ見付けて「お父さまちょ〜どよかった、この歌の意味
を教えてください?」一枚の札をわたいの鼻先へ、ニュニュニュ〜ッと突き
出して来よったんだ。

●え〜ッとその歌がたしか「チワワ振る、ポチも振るならシロも振る」■何
を聞ぃて来てんねや、それは千早振るの間違いと違うか?●そぉそぉ、そん
な出だしです■それも言ぅなら有名な「千早振る、神代も聞かず竜田川、唐
紅に水くぐるとわ」在原業平の歌やなぁ●そぉ、なりちゃんの歌■友達みた
いに言ぅてんねやあらへん。

●でね、歌のわけ聞ぃて来よるさかい「ちょっと待て、お父っつぁんここ通
りかかったんは便所へ行こと思たんや、お前が歌のわけ聞ぃて来るよりもお
父っつぁんが便所行こと思たん先やさかい、わしゃ先便所へ行て来るわ」っ
ちゅうて行きかけたんだ。

●ほたらほかで聞ぃてる娘の友達が思いまっしゃろ「ははぁん、ここのお父っ
つぁん、歌の意味知らんさかい便所へ逃げよんねんな」と思われたら具合が
悪いんでね、わたい便所行きしなに歌一首読んだんだ■ほぉ、学があるなぁ。
どんな歌や?

●「はばかりやぁ〜、パッチのすそを濡らしつつぅ〜、衣干すちょ〜天の香
具山ぁ〜」■汚い香具山やなぁ●便所行く振りしてこぉして甚兵衛はんのと
こへ寄してもぉたと、こぉいぅわけだんねん■ほたら何やな、おまはんは歌
のわけを、意味を教えてくれとこぉいぅこっちゃな●そぉだんねん。

■おまはんも相変わらず失礼な男やなぁ●何がでんねん?■せやないかいな、
そんな大事なこと聞きに来るんやったらやなぁ、二日前に手紙寄越すとか、
電報打つとか、それで間に合えへんかったら飛脚走らすとか●そんな大層な
もんや無いと思いますねんけどね。

■こないしょ〜、おまはんいっぺん家帰ってな、夕方おいで●何で晩やない
とあきまへんねん?■わしゃ夜学しか出てない●よぉそんなアホなこと言ぅ
てなはんなぁ、今のいま教えとくなはれ、うちの娘が手ぐすね引ぃて待って
まんねん。

■ほな教えてやるとするか。それにしてもいつ聞ぃてもえぇ歌やなぁ「千早
振る、神代も聞かず竜田川、唐紅に水くぐるとわ」お前にこの歌の良さは分
からんやろ?●分からんさかい聞ぃてまんねん、教えとくなはれ■つまりな
「ちはや ふる」と来たら「かみよも きかず たつたがわ」や「からくれ
ないに」といったら、ちょっと歌をかじってるもんやったら「みずくぐると
わ」といかなしゃ〜ない。

●バラバラに言ぅただけだんがなそれ。教えとくなはれ■うるさいなぁ、教
えたるがな……。つまりな「千早振る、神代も聞かず竜田川」や●大きぃ声
ださいでもよろしぃがな■大きぃ声になるっちゅうのはここのこっちゃ、お
まはんこの「竜田川」て、いったい何やと思う?

●分かりまへん■それがいかんがな、考えよといぅ気ぃがない「竜田川」何
や?●川いぅぐらいでっさかいねぇ、三本川でっさかい淀川とか木津川やと
か……■嫌やなぁ、そのひと言を聞ぃただけでおまはんの、その古典文学に
対する教養のなさをヒシヒシと感じるなぁ。

●嫌み言ぃなはんな、竜田川何でんねん?■何にしょ〜、竜田川なぁ、たつ
たがわたつたがわ……、よッ、たったがわぁ〜。片や、たかのはなぁ〜●す、
相撲取りですか?

■そぉや、相撲取りや。その昔、相撲が江戸相撲と大阪相撲と二つに分かれ
てた時分、江戸で大関とまで出世したんがこの竜田川や。何の修行もそやけ
どもな、相撲の修行ほど厳しぃもんはないなぁ。この竜田川、親方の言ぅこ
とをキッチリ守って断ちもんをして相撲に励んだなぁ。

●「断ちもん」知ってますわ。お茶断ちやとか干物断ちやとかね■そぉ、中
でも一番相撲に害のあるとされるタバコと女を断った。この甲斐あってこの
竜田川、わずか五年といぅ短い歳月のあいだで当時の相撲番付最高位、大関
とまで出世したんや。

■そぉなったら世間のもんが放っとくかいな、すぐにご贔屓連中、谷町連中
がでけて毎晩のよぉにキャ〜キャ〜、キャ〜キャ〜と呑みに連れてってもろ
てるある日のこと、女断ちをしてる竜田川と知りながら江戸の吉原へと連れ
てったなぁ●吉原、知ってます。遊郭でんなぁ。

■けど言ぅとくで、その辺の遊郭と吉原と一緒にしたらいかん。江戸の吉原、
京都の島原、大阪の新町。この三つを「三くるわ」っちゅうてな、大夫といぅ
名ぁの付いた遊女の居てんのんがこの三つだけや。二階の座敷に竜田川呑ん
でるところ、折りしも下を通りかかったんが花魁(おいらん)道中。

●嫁入りの帯?■それ「金襴緞子(きんらんどんす)」か、どんな耳してんね
ん? 花魁道中、新参者の花魁から全盛の花魁まで下駄の鼻緒をハの字ハの
字に踏みしめてっちゅうやっちゃ、中でもしんがりを勤めしは、全盛と謳わ
れた「千早大夫」や。綺麗(きれ)かったなぁ、おまはんにもいっぺん見せた
かったなぁ。

●甚兵衛はん見はったんでっか?■見てない●何じゃそら■「わしも男と生
まれたからには、あのよぉな綺麗な女ごとひと晩語り明かしてみたい」竜田
川が言ぅたんやなぁ。またこれを聞ぃたご贔屓連中が「大関がそない言ぅん
やったらわたいに任しといとくなはれ」

■大関竜田川の印籠を持って、この千早大夫に話を持ってったところが、そ
こは大名同遇と言われる大夫職、わがまま気ままがあるがな。長いキセルを
くゆらせながら「あちきは、すもん取りと上方の噺家は嫌でありんす」ポ〜
ンと振られてしもたんや。

●すんません、その二つどぉいぅ関係があるんですか?■どっちも協会がゴ
チャゴチャもめてるやろ、そぉいぅゴチャゴチャしたんが嫌いなんやろ「あぁ
さよか」言ぅて帰るわけにいけへんわなぁ。そらそぉやがな、竜田川座敷で
楽しみに待ってるねん「ほか誰ぞないか?」吉原中をこぉ調べ上げたところ
が、千早の実の妹で「神代」といぅのがこれも遊郭で勤めてることが分かっ
たんや。

■全盛の千早が上がってくれぇでも、この新参者の神代なら大関の座敷とあ
らば喜んで来てくれるやろぉと思て、また話を持ってったところが「あちき
も、姐貴が嫌なものは嫌でありんす」ポ〜ンと振られてしもたんや。それ聞ぃ
た竜田川、怒ったの怒らんの。そらそぉやがな、全盛の千早に振られるなら
ともかく、新参者の神代にまで肘鉄を食らわされたとあっては放っとくわけ
にいけへんがな。

■「何かい、わしが相撲取りであるがために座敷にかかるのが嫌か。よし分
かった、おらもぉ相撲取りを止めたる」っちゅうてポイッと国元へ帰って豆
腐屋になったなぁ●甚兵衛はんの話、急でんなぁそれ。大関ちゅうたら今の
横綱でっしゃろ、それが何でひと晩で豆腐屋になりまんねん?

■こらわけを言わな分かれへんねんけども、竜田川の実家が豆腐屋や●あぁ、
豆腐屋のせがれですか■そぉや息子や。両親の前にペタッと手を付いて「父
上、母上、今まで極道いたしておりましたが、これからは家業を継いで二人
には楽をしていだきます」

■それ聞ぃた竜田川の両親が喜んだなぁ「よくぞ遠ふの方から帰って来てく
れた。今夜くあたりはゆっくりせぇ」●ホンマでっかいな?■またこの竜田
川の造る豆腐がよぉ売れたなぁ。大関豆腐っちゅうてな、大関が造る豆腐だ
けあって腰が強い、どんな行事にもピッタリ合う●駄洒落教室聞ぃてるみた
い……

■月日は流れて三年め、ある秋の日の末つ方夕方じゃ。今日もきょうとて豆
腐屋稼業に精を出している竜田川の店先に佇んだのが、哀れぇ〜なみすぼら
しぃひとりの女乞食。髪はざんばら、着ているものはオンボロ、縄の帯を絞
めて杖にすがって立っているといぅのがやっとの女ご。

■蚊の鳴くよぉな細い声を出して「何ぞお恵みのほどを」さぁ、そこは元々
心の優しぃ竜田川、こんな物でもよけりゃと、その大きぃ腕をオカラの桶へ
突っ込んでグイッと握って渡そぉとする。受け取ろぉとする。互いに見合す
顔おもて●イヨッ!

■変な掛け声入れなはんな。ここでおまはんに質問や、この哀れぇなみすぼ
らしぃ女乞食を誰やと思う?●あんたとこの嫁はん■アホなこと言ぃなはん
な、文脈を読まんかい。驚くことなかれ、この女ごこそが三年前全盛と謳わ
れた千早大夫の成れの果てじゃ。

●甚兵衛はん、わて帰らしてもらいまっさ。甚兵衛はんの話そんなんばっか
りでんがな、大関がひと晩で豆腐屋になった、そらえぇとしましょ、竜田川
の実家が豆腐屋やねんさかい。何で全盛の花魁、千早大夫が三年で乞食にな
らなあきまへんねん?

■千早の実家が乞食なんや●それはおまへんやろ。それはずるい■ずるいか
どぉか知らんけども、おまはんみたいに「何で、何で?」て聞ぃて来たら、
こっちも話進められへんがな。人間、なろと思たら何にでもなれるねん。考
えてみ、ノックさんでも知事になれたんや。新庄でも大リーガーになったん
や。それ思たら乞食なんて一番なりやすいねん、お前ならんかい●嫌でんが
な。

■「おのれ、あのときの千早大夫やないかい。お前みたいな女ごに、このオ
カラはやれんわい」と、土間へパ〜ンと叩き付けたんや「あぁ、あなたはあ
のときの竜田川さま。わたくしのわがまま気まま、数々の客を騙した報いが
いまここに……」

■嘆き悲しんでたかと思うと、おのれの行く末を案ずるがごとく横手にあっ
た豆腐屋の古井戸へドボ〜ンと飛び込んで、哀れぇ〜な最期じゃ●古井戸、
それ出まんねんなぁ毎晩、千早の幽霊が■出ぇへん出ぇへん。大関の座敷へ
上がるんも嫌やいぅ邪魔くさがりの幽霊、出ぇへん。

■この歌が言ぃたいところはやなぁ「人間、全盛の時ほど慎ましやかに生き
ないかん」といぅことを切々と説いてるわけや。昔からよぉ言ぅやろ「実る
ほど頭を垂るる稲穂かな」っちゅうてな。人間は勢いのあるときほど周りに
気を配って生きないかんといぅことを、この歌は説いてるわけや。

■我ながら、素晴らしぃ解説やったなぁ……。何してんねん?●はぁ?■帰
りぃな●わたいまだ、歌のわけ聞ぃてまへんがな■いま、教(お)せたったや
ろ●いまのは、哀れな女ごの怪談話……■そやあるかい、いまのが歌のわけ
や●いまのが、歌の意味ですか? どぉなります?

■「どぉなります」て、ひとの話聞ぃてないな、お前。はじめ「千早があち
きは嫌でありんす」ちゅうて振ったやろ「千早振る」やないかい●あッ「千
早振る」ですか■神代も「あちきも嫌でありんす」言ぅていぅこと聞かなん
だやろ「神代も聞かず、竜田川」や●あぁなるほど。ほたら「からくれない
に」は?

■オカラくれなんだやないか●「からくれない」はオカラですか? それは
ひどい■何がひどいねん●「みずくぐるとわ」は?■井戸に身ぃ投げたら水
潜るがな●はいはいはいはい、ほたら千早が振って神代も聞かずに竜田川、
三年後乞食になった花魁がオカラくれへんさかいに井戸に身ぃ投げて水潜る
とわ。なるほど水潜るとわ、ねぇ……

●水潜る……。水潜るとわ、おかしぃ■何がおかしぃ?●せやおまへんかい
な、井戸に身ぃ投げたんやったら「水潜る」でえぇんと違いますか?「水潜
る」または「水潜りけり」と断定の助動詞にならなあかんのと違いますか?
「水潜るとわ」の「とわ」は何でんねん?

■ここまで教せたったんや「とわ」ぐらい負けときぃな●負けられますかい
な「とわ」は何でんねん?■「とわ」なぁ、何にしょ〜かなぁ。とわぁ〜、
片や、たかのはなぁ〜●また相撲取りですか?


【さげ】
■「とわ」よぉ調べてみたら、千早の本名やった。


【プロパティ】
 えぇし=良衆。
 小倉山=京都市右京区嵯峨西部にある山。海抜293m、保津川を隔てて嵐山
   に対する紅葉の名所。
 藤原定家(ふじわらのていか)=名は「さだいえ」とも、(1162−1241)平安
   末期・鎌倉初期の歌人・歌学者。俊成の子。「新古今和歌集」(共撰)
   「新勅撰和歌集」を撰した。華麗妖艶な歌風で新古今調の代表。歌論
   書「近代秀歌」「毎月抄」日記「明月記」家集「拾遺愚草」など。
 在原業平(ありわらのなりひら)=(825−880)平安前期の歌人。六歌仙・三
   十六歌仙の一人。在五中将・在中将と称される。阿保親王の第5子。
   歌風は情熱的で古今集仮名序に「心あまりて言葉たらず」と評された。
   「伊勢物語」の主人公とされる。色好みの典型として伝説化され美女
   小野小町に対する美男の代表として後世の演劇・文芸類にもてはやさ
   れた。家集「業平集」
 千早振る(ちはやふる)=神、宇治などにかかる枕詞。
 唐紅(からくれない)=舶来の紅の意。濃い紅色。美しい紅色。
 水くぐる=元歌は「水くくる」:括り染め(しぼり染め)にする。の意か?
 手薬煉(てぐすね)を引く=薬煉(くすね)は松脂を油で煮て練り混ぜたもの
   で弓の弦を強くするのに用いた。弓に薬煉を塗り、十分に用意して待
   ち受ける。
 谷町=大阪市中央区谷町=谷町筋に住んでいた医者(ひとりか複数かは不
   明、また歯医者と特定する説もある)が、ただで治療したり金銭や宿、
   食事の面倒をみたことによる。
 吉原=東京都台東区浅草北部。もとの遊郭地。現在は千束の一地区。1617
   年江戸市中に散在した遊女屋を日本橋葺屋町に集めて公許。57年(明
   暦3)大火で日本堤山谷(さんや)付近に移転。その以前を元吉原、以
   後を新吉原という。遊郭は1958年(昭和33)売春防止法の成立とともに
   廃止。
 島原=京都市下京区西新屋敷にあった遊郭の通称。1640年室町六条(三筋
   町)辺から移転。
 新町=大阪市西区中央部の地名。寛永年間の新地で公許遊郭が置かれ、京
   の島原、江戸の吉原とともに知られた。
 花魁=位の高い女郎。大夫。
 金襴緞子=金襴と緞子。と、これだけでは分からんやろ辞書のアホ。
 金襴=繻子(しゅす)・綾などの地に、よこ糸に金糸を織り込んで紋様を表
   した豪華な織物。室町時代に中国から伝来、江戸時代には日本でも織っ
   た。袈裟(けさ)・能装束・袋物などにした。織金(おりきん)。
 緞子=繻子織りのひとつ。たて繻子の地にその裏組織のよこ繻子で文様を
   表した光沢のある絹織物。帯地などに使う。室町中期、中国から渡来。
 しんがり=しりがり(後駆)の転。軍隊が退却するとき最後尾にあって追っ
   てくる敵を防ぐ役。
 肘鉄(ひじてつ)=肘鉄砲=腕を曲げ肘で突きのけること。他人の誘いや申
   し込みを強く断ること。特に女が男の誘いをはねつけること。
 音源:笑福亭喬若 2003/09/12
    ゆとりーと寄席(HCT:東大阪コミュニティテレビ)



【作成メモ】  ●参 照 演 者:main=笑福亭喬若 sub=*  ●main高座記録日:2003/09/12  ●音  源  名:ゆとりーと寄席(HCT)  ●ファイル公開日:2004/02/01  ●江戸落語相当:*  ●更  新  日:2004/02/15  ●リクエスト数:rakug333  ●注 意 事 項:内容を削除、追加、改訂している部分があります。           記録日のmain演者によるさげを採用しました。

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