落語は楽しく面白い日本の伝統芸能です。落語の入り口の知識があればもっと落語が楽しくなります。

落語家・三遊亭楽春が落語の豆知識をお届けします。


落語家 三遊亭楽春の落語豆知識


落語は庶民に愛されて育った、楽しく面白い日本の伝統芸能です。

人間の喜怒哀楽を映し出した「はなし」なのです。

滑稽噺に人情噺。前座噺に真打の大ネタ。

すぐ終わる小噺もあれば、起承転結、骨格がしっかりした噺もあります。

落語の基礎的な知識があれば落語への興味も増すことでしょう。

落語とは?と感じたとき、これが落語への入り口になれば幸いです。


三遊亭楽春の落語豆知識 「落語の稽古」



「稽古に門派の垣根なし」と言われます。

もちろん自分の師匠にも稽古をつけてもらうのが基本ですが、
実は、かなりのネタ数は他の師匠から習うのです。

自分の師匠にばかり稽古をつけてもらうと、
師匠とそっくりな、それでいて師匠を越えられない、「師匠の小型」ができてしまうからです。

一門、派閥、協会の枠など関係なしに、
自由に稽古をつけてもらえるのが落語界の習慣です。

自分が習得したいと思う落語をお願いして、師匠に稽古をつけて頂きます。

ただし必ずしも思い通りのネタを稽古してもらえるわけではありません。

「その噺はまだ君には早いよ。もう数年してからおいで。」と言われてしまうこともあります。

教わった噺はできるだけ早めに覚えて、その噺の稽古を付けていただいた師匠に聞いて頂きます。

そこで師匠からの合格の許可がでて、初めて高座に掛けても良いのです。

この合格を我々は、「上げ(あげ)て頂く」あるいわ「上げ(あげ)の稽古」といいます。

もしもダメなら何度でもやり直しになり、
あまりにも不出来ならお蔵入りになる場合もあります。

ネタは噺家の財産です。

しっかり稽古をしないと、ちゃんとした基礎ができません。

基礎がしっかりできない上に、この先、高い建物を建てることはできないのです。

惜しみなく芸の財産を伝えていく。これが落語界という「伝統」の世界なのです。



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