落語は庶民に愛されて育った楽しく面白い日本の伝統芸能です。
落語は庶民の暮らしの中で起こる人間の喜怒哀楽を表現しています。
寄席太鼓・三味線の出囃子の音が鳴り、家号や亭号が書かれた芸名の寄席文字のメクリがめくられ、
落語家が前座・二つ目・真打と順番に代わる代わる高座に上がり登場します。
羽織には噺家それぞれの家紋があります。扇子や手拭が演技によって様々な形に変わっていきます。
落語の中では登場人物が生き生きと動き回り、暮らし、生活しています。
落語のストーリーには起承転結があり、物語の最後にはオチ(落ち)がつきます。
落語の基礎知識や落語の雑学を知れば落語がもっと楽しくなります。
落語とは?と感じたとき、落語家・三遊亭楽春の落語豆知識が落語の魅力への入り口になれば幸いです。
「落語の稽古」
「稽古に門派の垣根なし」と言われます。
もちろん自分の師匠にも稽古をつけてもらうのが基本ですが、
実は、かなりのネタ数は他の師匠から習うのです。
自分の師匠にばかり稽古をつけてもらうと、
師匠とそっくりな、それでいて師匠を越えられない、「師匠の小型」ができてしまうからです。
一門、派閥、協会の枠など関係なしに、
自由に稽古をつけてもらえるのが落語界の習慣です。
自分が習得したいと思う落語をお願いして、師匠に稽古をつけて頂きます。
ただし必ずしも思い通りのネタを稽古してもらえるわけではありません。
「その噺はまだ君には早いよ。もう数年してからおいで。」と言われてしまうこともあります。
教わった噺はできるだけ早めに覚えて、その噺の稽古を付けていただいた師匠に聞いて頂きます。
そこで師匠からの合格の許可がでて、初めて高座に掛けても良いのです。
この合格を我々は、「上げ(あげ)て頂く」あるいわ「上げ(あげ)の稽古」といいます。
もしもダメなら何度でもやり直しになり、
あまりにも不出来ならお蔵入りになる場合もあります。
ネタは噺家の財産です。
しっかり稽古をしないと、ちゃんとした基礎ができません。
基礎がしっかりできない上に、この先、高い建物を建てることはできないのです。
惜しみなく芸の財産を伝えていく。これが落語界という「伝統」の世界なのです。
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