落語は庶民に愛されて育った楽しく面白い日本の伝統芸能です。
落語は庶民の暮らしの中で起こる人間の喜怒哀楽を表現しています。
寄席太鼓・三味線の出囃子の音が鳴り、家号や亭号が書かれた芸名の寄席文字のメクリがめくられ、
落語家が前座・二つ目・真打と順番に代わる代わる高座に上がり登場します。
羽織には噺家それぞれの家紋があります。扇子や手拭が演技によって様々な形に変わっていきます。
落語の中では登場人物が生き生きと動き回り、暮らし、生活しています。
落語のストーリーには起承転結があり、物語の最後にはオチ(落ち)がつきます。
落語の基礎知識や落語の雑学を知れば落語がもっと楽しくなります。
落語とは?と感じたとき、落語家・三遊亭楽春の落語豆知識が落語の魅力への入り口になれば幸いです。
「扇子と手拭」
噺家が高座で使う道具は、扇子と手拭の二つだけです。
楽屋の符牒で、扇子を「かぜ」、手拭を「まんだら」と呼びます。
落語は扇子と手拭を使い、そこに自分の目や口や体の表現を加えると、
演技の幅が広がり、更に観客に楽しさが伝わります。
観客に楽しんで頂けるように伝えるにはどうするべきか?
それを常に考えて日々演技の研究をしています。
落語は扇子と手拭、このたった二つの道具で演技の多くを表現します。
その使い方の一例を紹介しましょう。
◆扇子
(閉じたまま)
キセル、箸、かなづち、刀、 短刀、つり竿、天秤棒、ちょうちん、等
(少し開いて)
徳利、包丁、かみそり、竿から船の櫓、そろばん、等
(全部開いて)
大きな杯、ざる、団扇、等
(扇子徐々に開いて)
巻紙、等
◆手拭
手紙、紙入れ、巾着、煙草入れ、焼き芋、チリ紙、等
二つ目になると自分の名前が入った手拭を作ることができます。
真打になると、自分の名前が入った扇子と手拭を作ることができます。
以下は、私(楽春)の扇子と手拭です。実際に高座で使っているものです。


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