落語は楽しく面白い日本の伝統芸能です。落語の入り口の知識があればもっと落語が楽しくなります。

落語家・三遊亭楽春が落語の豆知識をお届けします。


落語家 三遊亭楽春の落語豆知識


落語は庶民に愛されて育った、楽しく面白い日本の伝統芸能です。

人間の喜怒哀楽を映し出した「はなし」なのです。

滑稽噺に人情噺。前座噺に真打の大ネタ。

すぐ終わる小噺もあれば、起承転結、骨格がしっかりした噺もあります。

落語の基礎的な知識があれば落語への興味も増すことでしょう。

落語とは?と感じたとき、この豆知識が落語の魅力への入り口になれば幸いです。


三遊亭楽春の落語豆知識 「家号・亭号」



私は東京の落語家なので、ここでは江戸の噺家の家号・亭号について触れます。

噺家の亭号・家号には、意外とシャレが入っている場合があります。

亭号が初めて便われたのは、江戸時代の「三笑亭可楽」だと言われています。

この人は、はじめは「山生亭花楽」と名乗りましたが、のちに三笑亭可楽と変えました。
小柄な人だったようで「山淑は小粒でヒリリとからい」のシャレです。

「三遊亭」の創始者は、初代・三遊亭円生です。

はじめは「山遊亭猿生」と書いたのですが、ちょいと野暮だと感じて、
「飲む、打つ、買う」の三道楽をシャレて「三遊亭」にしました。

「二代目・円生」の襲名争いに敗れた弟子の一人から生まれたのが「古今亭」です。

「われこそは、古今まれにみる噺し家。われこそ真の生なり」と、
「初代・古今亭志ん生」と言う名ができました。(真の生なりなので、真生の説もあります)

江戸幕府の放牧場だった金原(千葉)の出身の馬生は「金原亭」と名乗り、
馬派と呼びれました。「駒」の字をつけたお弟子さんも多くいます。

柳家といえば、「気に入らぬ風もあろうに柳かな。」と言われるぐらいに、
決してものに逆らわない、自然のままが良い、素直が良いとのことから。

五代目・柳家小さん師匠も「芸に対し素直でなければいけない。」と常に言っていました。

春の風は粋だというのが「春風亭」です。

そのほかにも多くの亭号・家号があり、上方にも由緒あるものがたくさんあります。



三遊亭楽春の落語豆知識 「落語家の元祖」 三遊亭楽春の落語豆知識 「落語家の階級」
三遊亭楽春の落語豆知識 「真打」 三遊亭楽春の落語豆知識 「落語家の家紋」
三遊亭楽春の落語豆知識 「扇子と手拭」 三遊亭楽春の落語豆知識 「落語家の羽織」
三遊亭楽春の落語豆知識 「家号・亭号」 三遊亭楽春の落語豆知識 「寄席文字」
三遊亭楽春の落語豆知識 「落語の稽古」 三遊亭楽春の落語豆知識 「寄席の太鼓と出囃子」
三遊亭楽春の落語豆知識 「寄席の下座」 三遊亭楽春の落語豆知識 「江戸の時刻」



三遊亭楽春公式サイト「落語の輝き」 (落語家 三遊亭楽春公式ホームページのトップへ)



この「落語の雑学」のページのコンテンツは楽春が編集・製作したものです。参考文献「よろずガイダンス」

三遊亭楽春公式サイト、三遊亭楽春ホームページ、このページの文章を楽春に無断で、使用・複写・転載することを禁じます。