妙高山・火打山

2004.10.10〜11  一泊二日

コース: 燕温泉⇒(北地獄谷)⇒妙高山⇒黒沢池ヒュッテ(泊)⇒高谷池⇒火打山⇒黒沢池ヒュッテ
      ⇒三ツ峰⇒麻平⇒燕温泉

 「晴の特異日」10月10日を含む秋の3連休は、海の日を含む夏の3連休とともに、大きな山に出かける絶好のチャンスだ。私はT氏と二人、飯豊山で二泊三日のテント泊山行を計画していた。ところが台風がきてしまった。一泊二日で行くことも可能だが、急いで歩くには飯豊山はもったいない。後日改めて計画することにした。しかし、すでに「山モード」に入っている気持ちを抑えるのは無理な話だ。
 一方、私の友人たちは鳳凰三山を計画していたのだが、同じく台風のために中止となってしまい、はやる気持ちの行き先を求めていた。
 電話とメールが駆け回り、私とT氏に女性3人で乗用車を満杯にして妙高・火打に行くことになった。

 温泉街の中を行き、薬師堂にお参りをして緩やかに登って行く。沢沿いの道は良く整備されており、登山道というより遊歩道のようだ。高度を上げるに従い見晴らしが良くなってきて、色づき始めた木々の葉が陽に照らされて美しい。麓は陽が射しているのだが、上の方は雲がとれない。
 やがて2段の滝が見えてきた。温泉の作業小屋があり「赤倉温泉源泉」の看板が掛かっていた。
 小屋を過ぎ滝を越えると山道らしくなってきて、沢を離れ傾斜も急になってきた。昨日までの雨のせいか、ぬかるみがひどい。下山者とのすれ違いが増えてくる。その下山者の多くが雨具を着けている。雲の中は雨なのだろうか、防寒のためなのだろうか。
 やがて赤倉や池の平からの道との合流点の天狗平に着いて軽い昼食にする。下山者から「ぬかるみがもっとひどくなりますよ」と言われスパッツを着ける。指摘のとおり光善寺池の周辺で泥足になってしまった。
 ぬかるみを過ぎると鎖場があり、その先の溶岩ドームを両手を使ってよじ登る。パラパラと顔に当たるものがある。よく見ると雨ではなく、霰のような雪だった。妙高大神の祀ってある南峰はガスの中で展望はまったくない。雪も止んで風も収まってきた。
 三角点のある北峰を過ぎると急な下りが始まる。傾斜が緩やかになり燕新道の分岐を過ぎ、大倉乗越を越えて黒沢池ヒュッテに着いたのは16時40分、燕温泉から約8時間(含休憩)かかった。

 予想通り黒沢池ヒュッテは混んでいた。一階には食堂や受付、売店があり寝室は
2,3階となっている。布団1枚に二人が割り振られた。ところがこの建物はドー
ム型をしていて中心心に向かってわずかに傾斜しており、頭を外側にして放射状に
寝ることになるので、足の方は頭のほうの半分もなく、布団は重なってしまう。ま
あ、布団があって室内にいられるだけでよしとしよう。
 ところが、夕食時に「3階に移ってください。布団1枚に一人になります」と言
われる。ありがたい。おかげでぐっすり寝られた。

 翌朝、夜明け前に外に出てみると雲の合間に星が出ていた。朝食を終えて出発する頃には、陽も射してきた。サブザックで身軽に出発する。
 高谷池から天狗の庭に差し掛かるころから急速に天候が回復してきて、これから向かう火打山が前方に見えてきた。先行する登山者が点々と見える。雷鳥平付近から振り返ると昨日登った妙高山も見える。
 ところが、山頂が近づくと雲の中に入ってしまい、山頂からの展望はなかった。雲は山頂付近に留まっているらしく、下ってくると陽射しの中にでる。山頂を振り返るとやはり雲の中だ。紅葉を眺めながらゆっくりと歩く。紅葉は今が真っ盛りだ。湿原の草紅葉の中に大小さまざまな形の池塘がある。クマザサの緑とそこに浮き出すような赤や黄色が美しい。ダケカンバの黄葉と白い木肌のコントラストが幻想的だ。
 その中に尖った三角屋根の高谷池ヒュッテ、ドーム型の青い屋根の黒沢池ヒュッテが可愛らしい。

 黒沢池ヒュッテでザックを回収し帰途につく。広くクマザサの刈り払われた道を三ツ峰までたどり、大倉池に向かって急降下して燕新道に合流する。黄金清水で喉を潤しさらに急な降りを行くと大倉沢にでた。水量が多い。慎重に渡って少し行くと麻平だ。吊橋を渡り観光客に混じって歩いて行くと、、昨日お参りした薬師堂の前にでた。温泉街を抜けて駐車場にある案内板で歩いてきたコースを振り返る。
 急に実現した山行は、思いがけず楽しい山行になることが多いのだが、今回も十二分に楽しむことが出来た。

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