乾徳山
2006.5.5 日帰り
コース: 徳和P⇒登山口⇒国師ヶ原⇒扇平⇒避難小屋⇒国師ヶ原⇒道萬山⇒徳和P
ずいぶん前のことになるが、仕事で山梨県塩山市(現甲州市)に足繁く通っていたことがあった。まだ雁坂トンネルが工事中のころのことである。塩山は歴史の古いところで、街の規模の割には立派な寺社がいくつかあった。それらの中でもひときわ抜きん出ていたのは、武田信玄の菩提寺として有名な恵林寺だった。仕事の合間に、あるいは顧客を案内して訪れることもあった。正しくは乾徳山恵林寺という。まだ山に縁のなかった私は、この山号の山が現実にあることも知らなければ特に関心も持たなかったが、不思議な音の響きを持つ名前として記憶に残っていた。そして山歩きを始めるとその記憶が甦り、いつかは行ってみたい山となっていた。
前日、雲取山を下山し温泉で汗を流すと、乾徳山に向った。
乾徳公園前の駐車場から舗装道路を歩き始める。徳和の集落を過ぎると道はしだいに細くなり、簡易舗装になりやがて舗装も切れて右手の山道に入っていく。林間の道を登って林道を横切ると間もなく「銀昌水」と書かれた沢に出た。普通の沢水が流れているところで、そのまま通り過ぎる。傾斜が急になったところを過ぎると「錦昌水」と書かれた看板のある沢に出た。ここは小広くなっていて、いかにも水場らしい。小休止の後少し歩くと樹林帯を抜けて目の前が開けて、山頂の岩稜が見える。国師ヶ原の十字路を直進し見晴らしのよいカヤトの原を登って扇平に出た。カラマツの新芽が可愛らしい。岩稜の中を慎重に登る。所々に雪が残っている。鎖場もある。最後の長い鎖場をよじ登ると山頂に飛び出した。
大勢の人たちが展望を楽しんでいる。甲武信ヶ岳、国師ガ岳等の奥秩父の山並が見える。金峰山にはまだ雪が残っている。



ゆっくりと展望を楽しんで下りにかかる。登ってきた反対側の鉄梯子を下る。急なガレバを慎重に下ると程なく緩やかな山腹の巻き道になって、やかて避難小屋を過ぎて国師ヶ原の十字路に出た。直進すると少しの間緩やかな登りになり、下り始めると眼下に牧場の建物が見えてきた。古い林道をショートカットする急なくだりを過ぎると舗装道路をかすめて道萬山に着く。
尾根道と別れて徳和に下って行くと徳和の集落が見えてきた。鯉幟が静かに泳いでいる。今日は『子供の日』だ。程なく駐車場に着いた。「花かげの湯」で汗を流し、韮崎に向う。
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