小原道由・後藤達俊 IWGPタッグ王座奪取
テキスト書き起こし

 後藤さんファンとして忘れられない試合の筆頭は、やはり健介・越中組を破ってIWGPタッグ王座を奪取した、静岡での一戦でしょう。これは試合内容はもちろんのこと、試合後の控え室のやり取りに至るまで、後藤さんファンにとっては印象深いものとなっています。
 私は「ワールドプロレスリング」にてこの試合を観戦した記憶がありますが、無念なことに録画を失念してしまっていました。試合経過等の詳細を思い出せず、悶々とした日々を過ごしていたのですが、とあるプロレス系のサイトにて、その試合はもちろん、試合後のロッカールームのやり取りまでをもテキストに書き起こしたものを発見。私はいたく感激し、それを書き起こして下さった某氏に、無理を承知で当サイトへの転載をお願いしたところ、何と快く「OK」という返事をいただくことができました。某氏に大感謝の意を示します。
 なお、転載にあたり、若干加筆と修正を加えさせていただきました。まさに「伝説的な一戦」と呼ぶに相応しいあの試合の感動を、テキストで少しでも感じ取っていただければ、と思います。

【試合経過】
 1999年、6月27日。会場はグランシップ静岡。
 チャンピオンは健介・越中組。この試合の直前に組まれた同カードの前哨戦では、後藤・小原組が勝利している。意気揚々と登場する挑戦者組。

 就任したばかりの坂口会長がタイトルマッチ認定書を読み上げる。
 後藤と小原、なかなかリングインしない。リングサイドから2人を「降りて来い」と挑発。

 そこからいきなり、後藤さんが疾風の如くリングイン、健介に奇襲! しかしパワースラムで返り討ちにされ、リング下へ転落。小原は越中とやり合う。ここでゴング!

 激しい張り合いの後、越中が健介にタッチ。小原、チョップで健介を倒す。ここで後藤さん登場!後藤さん、健介の顔をかきむしるラフファイト。場内からブーイング。客に向かって中指を突き立てる後藤さん。

 健介のパワーに押されるが、平成維震軍解散後に本隊に戻った越中に遺恨を抱く2人。後藤さん、越中に対し、珍しい監獄固めを極める。

 越中にパワーボムを決めようとした小原だが、コーナーに追し込まれ、背後から健介のラリアット! 形勢逆転。後藤さんも場外からイスを取り出すが、健介にラリアットで椅子ごと吹っ飛ばされる。
 小原、ストラングルホールドで大ピンチ! 何とかロープエスケープ。その後も越中のヒップアタック、パワーボムを受けるが、ジャーマンをくらいそうになった所で急所蹴り、後藤さんにタッチ!

 小原はそれまでのダメージの色濃く、エプロンで大の字。後藤さんは孤軍奮闘を強いられる。
 健介のラリアット、越中のダイビングヒップアタック、更に健介に前後からラリアットをくらい、仕上げとばかりに越中がパワーボム!
 辻アナ「返すか!?返して欲しい!!」と絶叫。後藤さん、カウント2で返す!
 解説のマサさん「小原も後藤もよく頑張りますね。もうこれでダメかと思いましたよ」
 (この辺りから、辻アナとマサさんの実況と解説が明らかに小原・後藤寄りになる)

 更に越中に捕まる後藤さん。フルネルソンで締め上げられる。小原がやっと蘇生して助けに入るが、健介にラリアットで迎撃され、場外へ落とされる… 後藤さん、完全に孤立状態に。
 辻アナ「さあ、後藤の殺人バックドロップはいつ出るんだ!」

 越中、後藤さんに必殺のドラゴンスープレックス!! しかし後藤さん、カウント2で返す! 追い討ちとばかりに、ダイビングヒップアタック&トルネードボムの合体技をくらう後藤さん。後藤さん、大ダメージ。王者組の防衛は時間の問題か。

 …しかしここで、不意におかしな光景が画面に。
 何と、小原がトップロープ越しのスリーパーで健介をコーナーに釘付けにしている! この状況で、助けに入らなければならないはずの小原が、コーナーで健介を捕まえている。そう、小原は後藤さん単身での逆転のタイミングを計っていたのだ!(このあたりの小原のセンスは素晴らしいと思う)

 ほんの一瞬、攻めあぐねた越中。その隙を後藤さんが見逃すはずがない。グロッキー状態のはずの後藤さんをひきずり起こそうとする越中、しかし次の瞬間、その胴にMr.B.Dの腕が回った!

 電光石火、
殺人バックドロップ炸裂!

 見るからに危険な角度で、真っ逆さまにリングに突き刺さった越中。

 
1・2・3!!

 この瞬間、第38代IWGPタッグ王者誕生! 大歓声!!

 
○後藤(12分12秒 片エビ固め)越中×

 この時の辻アナの実況:
 「しかしバックで…スリーパーで…(小原が健介を)括りつけたが…おーっ、バックドロップ!! 強烈バックドロップ!! どうだ?…決まった! 決まった! 一発のバックドロップ! やりましたーーッ!! 後藤と小原が奪りました! 殺人バックドロップは生きていた! 必殺の殺人バックドロップ! やりました後藤! 小原と後藤、粘り勝ちッ!!」

 テーマ曲「Mr.B.D」が鳴り響く中、後藤と小原、高々と両手を上げてリングを闊歩。

【試合後のロッカールームの模様】
 とにかく、小原がうるさい。

 小原・後藤「おいコノヤロー!えー!おー!ビール持ってこい!ビールねぇじゃねぇかコノヤロー!ビールどうしたビール!ふざけんなこのヤロー!(これを連呼)」

(誰かに向かって)
 後藤「ふざけんなコノヤロー!」
 小原「てめえ何でビールねぇんだコノヤロー!お前ナメてんのかコノヤロー!」

(ここで誰かが缶ビールを2本だけ持ってくる。そのままトンと机に置く。何だか寂しい)

 後藤
「何だこの2本は!!」

 小原「
何だてめーコラ2本!お前××(よく聞き取れない)くらい持ってこいコノヤロー!」
(小原、ビール持ってきた人に張り手!倒れたその人を2人で蹴りまくり)

 …そこになぜか健悟さん登場。止めに入る。
 健悟「おい何やってんだ×××(2人を手で制止)」
 後藤・小原「なんだおめー!ふざけんなコノヤロー!」

 …もう滅茶苦茶。がなってて何を言ってんだかわかんない。
 健悟さん、2人を手で押す。
 後藤・小原、なぜか健悟さんの着ているTシャツをビリビリと破り始める。
 吉江が、健悟さんを制止しているのが見える。

 後藤さん、健悟さんに向かってお尻ペンペン。
 小原「てめえとっとと辞めろこのヤロー!てめえ辞めろ早くこのバカヤロー!このロートルが!」
 後藤「早く帰れオラ。いつでも××コノヤロー」

 2人、ビールを飲み始める。
 何か、遠くから健介っぽい怒鳴り声が聴こえる。

 小原「おう、見ろこれ!これがIWGPのベルトだこのオラ!おー!約束通り奪ったぞこのヤロー!」
 後藤「文句あるかコノヤロー」
 小原「あー!文句あるかてめーこのヤロー!」

 …で、まだ小原が怒鳴ってる最中に、いきなり後藤さんが「お〜」と言いながら小原の頭にビールをかけ始める。小原、怒鳴るのを一瞬やめて、後藤さんの頭にビールをかける。

 ここでいきなり健介と越中が乱入。若手らが必死に制止。
 もう、怒鳴り声で誰が何言ってるのか全然わからない。
 唯一はっきり聴こえるのが:
 小原「お前なんか帰れ!」「負け惜しみ言うんじゃねえバカヤロー!」

 やっと静かになり、後藤さんが淡々と話し始める。
 後藤「おう、俺昨日言った通り反則無しで勝ってるぞおい、おー。誰か笑ったっつってたなー確か、出来るかよっつって。俺は何でも出来るんだバカヤロー…」

(まだ後藤さんが喋ってる最中なのに)
 小原「おい!これさえ奪りゃ俺らのもんだおい!おい!明日から好き勝手にやらしてもらうからな!あー!蝶野たちだってお前、好き勝手にやってんだ!これさえありゃ文句言えねーだろ会社もよ!あー!」
 後藤「もうタイトルマッチしか出ねえからよ。出て欲しかったら頭下げて来いって。」
 小原「おい!選手権試合しか出ねえぞ俺たちは!あー!分かったかこのヤロー!」
 後藤「××だボケ!(やはりよく聞き取れない)」
 小原「おい!よく見ろ!俺達がチャンピオンだ!俺達の天下だ!おー!!」
(と言いながら、後藤さんにビールをかける…が、もうほとんど缶に残ってない)

 ここでつかつかと2人で部屋の隅に歩いたと思ったら、「おーし!」「やった!」と言って抱擁。


 (放送終了)

「Battle」TOP  「人生雪崩式」HOME