なあ 演劇を見ようじゃないか!!
この世には様々なメディアがある。
漫画、映画、小説、ゲーム、アニメ、テレビ・・・・。そして、そのメディアでなければ表現できないモノというものがある。「名作」とか「傑作」と呼ばれるものはたいてい、そのジャンルでないと表現できないモノを持っていると思う。そして、私は先日、その事を再認識されられた。ふだん馴染みのない、「演劇」という世界に。
ある日、元大学の先輩から電話がかかってきた。
「あのさ、俺がお世話になってる某声優さんの劇団で今度公演があるんだけど、人手が足りないから手伝ってくれない?」
他ならぬ先輩の頼みである。 まあ、どうせヒマだったので手伝わせて頂く事にした。
そして公演当日。その日は二回公演だったので、昼前に現地につく。で、早くも後悔する。なにせ、声優(の卵)やってる先輩がらみなので、他のお手伝いさんも全員、声優・役者関係者。普段プログラマーなんかやってて、まったく無関係なのは私だけである。別にだからといって卑屈になる事もないのだが、ラベリング効果というやつで、なんか周りの人がカッコイイ人&カワイイ人に見えてきた上、声もカッコよく聞こえてきたので、私などはなんかランクが下の人間のように思えてきてしまい、早くも萎縮しまくる。(ちなみに俺は高学歴とか芸能関係の肩書きにめっぽう弱い。自分が三流大学卒で無能だからであろう。)
とにかく、来てしまったのだから逃げ出すわけにはいかない。
「ああ俺は手伝いでここに来てるだけだし適当にやれば良い。ただ先輩の顔をつぶさない為にもヘマはしないようにしなければ。」
という気持ちで、マシーンのように仕事をする。仕事といってもモギリなので、ホントにマシーンのようになれるのだが。
フト来客名簿を見て見ると、いるわいるわ。有名な声優さんがゴロゴロ。
知ってる女のコたちなどがキャーキャー騒いでいるのを見て、少し自分を取り戻す。
さて、モギリなので、開演してしまうとヒマになる。なので、ご好意でこっそり劇を見せて頂ける事になる。(ちなみに今回のお手伝いはボランティアです。)
と言っても、自分は別段お芝居に興味もないし、その声優さんのファンと言うわけでもない。特に感激もしなかったが、どうせ上演中はヒマなのでこれ幸いと見せて頂く。
・・・うちのめされたね。よく考えたら、ナマで演劇を見る機会なんてほとんどなかったので忘れていたけど、演劇って、数あるメディアの中でもかなり特殊な部類に入る。まず、同じものは一度しか見れない。ビデオで保存もしてたようだが、ビデオで見るのと実際に見るのとではぜんぜん違う。つまり、たった一度、その場にいた数百人の人しか同じものはみれないのである。同じ話を何度も公演していたとしても、見れるのはせいぜい数千人。これは他のメディアと比べてかなり少ない数字だと思う。
って、そんな数字はどーでもよい。更に他のメディアと決定的に違うのは、「ナマである」という事だ。もう、目に見える距離で(当たり前だが)役者さん達が演じているのである。これは、他のメディアではまずありえない事だ。そして、流石に生は迫力が違う。感情がダイレクトに伝わってくる気がする。もっとも、この辺は役者さんの技量にもよるだろうが、この日見たそれは充分に感動させられるものであった。
また、ナマというのはリアリティも違う。例えばテレビの場合、納得の行かないシーンになったら何回でも撮りなおす事ができる。って、実際はどうなのか知らんけど、少なくともその可能性がある。つまり、やはり「作られた」映像なのだ。が、芝居は違う。その日その場所でのそれは最初で最後である。まさに「一期一会」。見る側もおのずと真剣になり、入りこんでいく。それがまた独特の空気を作り出していくのだ。
しかし、舞台にいる人たちってのはホント カッコイイなあ。俺なんてセリフどころか日常会話もシドロモドロなので、憧れる事この上ない。話が芝居からそれるが、人間、会話がコミュニケーションの基本中の基本である。会話の内容云々より、結局どう表現できるかで印象は決まる。もっとも、俺の場合、喋りに限らずうまい表現方法なんて持ってないんだけど。なんかあえて探したとして、この駄文が唯一じゃねえか?・・・あかん、またブルーになって来た。だが、それくらい考えさせられるほど、久々に芝居をみた衝撃は大きかったのだ。
・・・なんか中途ハンパな文章になっちまった。ホントはレポみたいにしたかったんだけど、タダで観たのがバレるとマズイので詳しく書けなかったのだ。よって初期の予定より大幅に文章量が減った・・・なんか間延びしててヘンだ。しかもなんとかスペースを埋めようとしたらまたグチっぽくなってしまった!
ちいうわけで、次回はいくらでも書けそうなテーマを選ぶ事にした。またダメ人間っぽいテーマだが、気にしないでください。