なになぜ著作権

注意!!:ここにある文章を信用して行動し、訴訟沙汰になっても、当方は責任を負えません。
ここに述べたのは一個人の一解釈に過ぎず、最高裁判事は逆のことを言うかも知れません。
実際には、解釈が間違っている可能性もあり、全面的な信用は危険です。
あくまでTAKEX個人の解釈、考えである事を断っておきます。


(おねえさん) モニターの前のみんな、こんにちは!さて、今日は著作権についてのお話よ。

(タケくん) なんか上の注意書きのおかげで説得力が無くなっちゃった気がするけど、よろしくね。

タケくんは、著作権については知ってるかな?

三回目の収録だから知ってる。

・・・ふだん使わない事だから知らなくても無理はないけど、これからのネット社会では必須とも言える知識なのよ。

ふーん。知らないとどうなるの?

知らずに違反してトラブルを招いたり、または逆に自分の権利が浸蝕されてもその対処ができなかったり・・・またはトラブルに直面した時、必要以上に大きくしてしまったり、二次的なトラブルを招いてしまうかもしれないわ。

でも、ようは人の作品をパクらなきゃ良いんでしょ?そんなにトラブルになったりするのかなあ。

あら、でも個人がHPを立ち上げようと思ったら何かのファンページが一番手っ取り早いでしょ?まるっきりオリジナルで皆が楽しめるページなんて、そうそう作れるもんじゃないわ。ファンページであればそれと一目で分るようにその画像を使う事になるでしょうし、それが違法、って事になるわね。

自分で描いてもダメなの?

スキャナ取り込みだろーが自分で描こうが同じ。ようは、そのキャラクターだと認識できる時点でアウトなの。

じゃ、ネットじゃなくて、同人誌とかでも違法なの?

同人誌も合法とは言えないけど、ネットの場合は更に複製権公衆送信権なども侵害する事になるわね。Webページは例え個人のサイトでも、その位置付けは「放送」と言う事になるの。市場参入してない同人誌とはレベルが違ってくるのよ。自分で描いたり手を加えていた場合、更に同一性保持権の侵害もつくかもしれないわ。

もし、その権利を侵したらどうなるの?

まず、民事裁判で損害賠償を請求されることになるわね。精神的な損害も損害賠償請求の目的になるわ。あまりにもひどいキャラの使われ方をした場合などね。最悪のケースでは民事で賠償請求された上に刑事事件として有罪、懲役なんてこともあり得るわ。

難しいよー。どんな場合であってもダメなの?ファンサイトであっても?

「Web = 放送」、という性格が否定できない限り、難しいわね。著作権法の保護の例外として「引用権」っていうのがあるんだけど・・・。放送だと、論理的には多数の相手に無尽蔵に発信できるわけだから、規制が厳しくなるのよ。

実際に違法サイトで裁判になったりしてるの?

今のところ、個人のサイトで著作権で訴えられた、っていうケースはないみたい。最初は警告メールが来るのが普通みたいね。それでも違法行為を続けていれば訴訟・・・になるんでしょうけど、その前にサーバ管理者に言えば一発で消えるから、なかなかそこまでこじれないんじゃないかしら。

ふーん、じゃあ、そんなに心配する事もないんだね!

訴訟までにワンクッションおく企業ばかりじゃないのよ?ある日いきなり裁判所から召喚命令が来て、気がついたら多額の賠償金を背負わされていた、なんて事になってから後悔しても遅いのだから、気をつけるにこした事はないわね。

分ったよおねえさん!

皆もルールを守って、健全なネットライフを送ってね!それじゃ、またね〜!

協力(敬称略)
監修:Vovy
アイコン提供:東方唯

 とまあ長い前振りでしたが、ここからが本題。一応、著作権についてある程度知っておいてもらいたかったので。既に知ってる人は「アイコンが可愛いなあ」くらいに思ってて下さい。あと、上の会話レベルの事は最低限知ってて欲しい事です。興味を持った人はネットでいろいろ調べて見ましょう。

 さて、上を読んで「おや?」と思った方も多いと思う。何にって?レティクル座、このページについてである。なにせ、アイコン、歌詞、制作秘話と、著作権侵害しまくり。もちろん、悪意あっての事ではなく、むしろ良かれと思ってやっているのだが、そんなもの法律の上では無意味である事は上で説明した。私にとってもこの話題は痛い話題なのだから、できれば触れたくはないテーマであった。しかし、どうも最近周りを見ていると、著作権に対する無知ゆえのトラブルはそこかしこで起きている。単純に「○○の事かしら?」と思うなかれ。ホントにしょっちゅうトラブってるのである。しかも、実際に権利者が出てきてるケースはまずない。権利者でもない人間がしゃしゃり出てくるのも問題なら、それに対して適切な対処ができないのも問題だと思う。簡単に言うけど。ネットの世界をうろうろしてれば、多かれ少なかれ必ず著作権の問題は絡んでくる。そう考えると、むしろ取り上げておくべきテーマだと思った。

 実はこの話題、駄文の第一回で触れようとしたテーマでもあるのだ。第一回を見てみて欲しい。なんとなく分って頂けるだろうか。最後の方の赤字の部分の思いゆえに、違法と知りつつ続けているのである。もっとも、裁判してまで続ける気はないので、トラブったらバンザイするけどね。今となっては、著作権に違法しないでも(違法してる部分を全部消しても)それなりに中身のあるページになったと思うし。それでも、カールビンソンアイコンとかあった方が楽しいと思うし、これでカールビンソンなどに興味を持ってくれた人がいたら嬉しいので、やれるとこまではやるつもり。

 確かに、自分でオリジナルのキャラ作って、それで盛り上げていけたら理想だし、できる事ならそうしたい。しかし人には得手不得手と言うものがある。私は文は多少書けても絵はまったく描けん。世の中にはチンパンジーが描いた絵というものもあるので、私はチンパン未満かと悲しくなるくらい描けん。そして、読まなきゃ分らん文章より、一目で分る絵の方が圧倒的に有利だと思う。しかも視覚の世界であるネットでは。

 つまり、私は「持たざる者」なのだ。権利も正義も能力もない。だが、そんな持たざる者でも存在が許される世界、それがネットだと思う。いや、許されるとまでいったら語弊があるな。「許さざるを得ない」とでも言おうか。無限に近いネットの世界を100%取り締まる事は不可能だからだ。だからと言って無断拝借が許される訳ではないが、なにせこちらは「持たざる」弱者だ。少しくらい大目に見て頂きたいものである。
 などと言うと悪づいているように聞えるが、実際、法社会に挑戦してやろうとか、そんなたいそれたことは考えていない。オタクの世界で生きてきた私が、ネットと言う自由な環境で自由に表現する時、漫画などの画像が出てくるのはごく普通の感覚なのである。そう、ごく普通。まるでノートに落書きをするような感覚。それだけオタクの世界に投資してるとも言えるんだけどね。しつこい様だけど、だからといって自己を正当化する気はありません。ただ、Webでの著作権違反って、Webを「放送」に位置付けてる事から違法性がグッと増すんだけど、個人と放送局を同列にもってくるのはだいぶ無理があるとは思う。 個人サイトの利用者なんて数十人くらいのサイトがほとんどであり、売れてる同人誌なんかより遥かに少ないと思うしね。でもまあ、実際、無限の人に見られる「可能性」はあるわけだし、しゃーないと言えばしゃーないなあ。本来通るべきあらゆるプロセスをすっ飛ばして、いきなり個人が放送局となり情報が発信できるのだから、ネットはある意味恐ろしくもある。
 悪意どころか違法だという認識すら乏しい管理人が多いのは、このへんのギャップが原因だと思う。自分のパソコンでちゃっちゃっと作ったモノが、そんな大したモノであるとはなかなか人間は認識しきれないからだ。認識しないといけないんだけど。ただ、どちらがホントなのかは分らない。確かに「放送」としての一面もあるだろうが、「私物」としての一面も否定はしきれないと思うから。もっとも、「法律」で「放送」と位置付けられてる以上、それに関する議論はナンセンスだな。

 ある出版社の偉い人が、前にこんな事を言っていた。

「立ち読みする子供はね、追い返しちゃいけないんです。いつかはヘビーユーザーに育ってくれる。
コピーは大きな声じゃいえないけど、アッピールなんです。」

今、同人やWebで漫画なんかの著作権はほぼ野放し状態なのは、こんな考え方からだと思う。お互い持ちつ持たれつ、利害関係で対立しない限りは共に業界を盛り上げていきましょう、ってね。もちろん、違う考えかたの会社もあるけど。
 だけど、こちらのやってる事はあくまで違法。その認識は絶対に必要。民事は当事者に訴えられない限り基本的に裁判にならないけど、だからといって罪にならないワケじゃない。なにもなくても、違法は違法。正当化はできない。だけど、逆に萎縮する事もまたないと思う。自分が今何をやっているか分って、その責任も取る覚悟のある人間だけが、自由になれるのだと思う。私はそんなたいした人間じゃないけど、割と真剣にHPを作っていたりする。だから、もうちょっと、「与えられた自由」を利用していたいと思う。甘えかもしれないけどね。人が何かを表現したいと思う欲求、これを縛りつけるのはなかなか大変なのだ。

 以上が、私の著作権に対する考え方とスタンスになります。質問やご意見などありましたらなんなりと掲示板にお書き下さい。最後になりましたが、上のおねえさんとタケくんの会話を作成する上で多大なる協力を頂いたVovyくん、東方先生のお二人に改めて感謝の意を表します。また、法律知識の監修はVovyくんとなっていますが、間違った法解釈などがあっても彼に責任はまったくなく、ここでの文章の責任はすべてTAKEXにあります。また、TAKEXもVovyくんも法律に関しては素人でありますので、正確に知りたい方は専門家のサイトで調べましょう。

注釈

★著作権・・・知的所有権の一つ。著作権は「著作者人格権」と「財産権」のカテゴリに分けられ、著作者人格権は作者しか持つことができない。ちなみに著作権はその著作物を作った時点で自動的に発生する。手続きなどは必要ない。ちなみに、知的所有権は「著作権」と、「特許権」「商標権」「意匠権」「実用新案権」などの「工業所有権」のカテゴリに分けられる。工業所有権は特殊な著作権と言うことができる(取得には手続きが必要)。

★合法とは言えない・・・同人誌は「売る」事が多いため、企業にして見れば競合相手とも見れる。また、Webのようにサーバ管理者に消してもらう、というわけにもいかない。実際、訴訟までいくケースも少なくない。

★複製権・・・文字通り、複製を作る権利。Web上ではデータが移動するたびに複製が作られるので、限りなくこれを侵す事になる。

★公衆送信権・・・Web上では、そのURLを入れるだけで「誰でも」見る事ができる。これはテレビのチャンネルを回すのと同じ、とみなされる。

★同一性保持権・・・勝手に作品を改ざんされたりされない権利。ちなみに上記三つはすべて著作権の中の権利である。

★損害賠償・・・判例を見るとだいたい数百万円くらいだが、さらにケタがハネ上がる事も。ディズニーやハリウッド関係の賠償金額はハンパじゃないです。

★「Web=放送」・・・平成9年6月18日改正の著作権法では、従来の「放送」とインターネットなどのインタラクティブな通信を包含する形で、公衆が情報を得るために行われる無線または有線の通信として「公衆送信」という新しい言葉が導入された。「公衆送信」とは 「公衆によって直接受信されることを目的として無線通信又は有線電気通信の送信(有線電気通信設備で、その一の部分の設置の場所が他の部分の設置の場所と同一の構内(その構内が二以上の者の占有に属している場合には、同一の者の占有に属する区域内)にあるものによる送信(プログラムの著作物の送信を除く。)を除く。)を行うことをいう。」(著作権法第2条第1項7の2号)
Webが放送か放送でないかという線引きは著作権法の予想していなかったもので難しく、どちらと峻別できない部分があるけれども、少なくとも放送の性格を持っていることは否めない。

★引用権・・・著作権法第32条の1には「公表された著作物は、引用して利用することができる。この場合において、その引用は、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない。」とある。引用時には著作権が制限されるので、著作物の転載に当たり、著作者の許諾を得ることも使用料を払うことも必要ないが、その代わり「明瞭区別」と「質的主従関係」を満たし、さらに出所を明示することが求められる。

★放送だと・・・本は「紙」という有体の媒体がなくては流通しないけど、放送の場合には媒体を経由しないですむ。つまり、限度がない。

★今のところ、・・・あくまで今現在TAKEXが知る限り、のところです。絶対ではありません。

★訴訟・・・訴訟にはお互いリスクがかかる。Webの個人の権限なんて吹けば飛ぶようなものなので、訴訟までいく必要性は企業側には無いと思う。ただし、「見せしめ」としてなら別。

★権利者・・っていうか、ホントに権利者が出てきたらそもそも争いになんてならない。個人と企業で争える訳がないし、そもそも管理人に違法性があるのだから無条件降伏するしかない。ただし、信念があるなら曲げる必要はないと思う。責任は取れないけど。

★バンザイ・・・降参するって事ね。別に喜んでるわけではない。

★弱者だ。・・・実際、個人と企業などでは力の差は歴然としてある。例えば、個人が出版社から許可を取るのは不可能に近く、前例もない。(ゲーム会社やアニメ会社だと個人にも許可を出すケースあり。チュンソフトやガイナックスなどの例がそれだ。)なのに出版社同士だとほとんど正式な手続きもなしで暗黙の了承、と言う事もあるようだ。ケースによるだろうけど。また、裁判になった時の力量も個人と企業ではお話にならないくらい差がある。

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