減反の風景
農家利兵衛のとびっきり魚沼コシヒカリ

減反(生産調整)といっても、方法は10種類近くあります。 代表的なものには下記の3つがあり、それぞれに長所、 短所があり、また「全国とも保証」「地域とも保証」制度 などの条件が加わり、補助金額も変わります。ただし、あまり にも複雑で、農家利兵衛もよくわかりません。まちがって いたらごめんなさい。

    7/02 エンバクを植えている転作田が突然トラクターで耕されました。 聞いてみたら一旦エンバクが芽を出し、育っていることを確認できれば、 後は倒しても補助金は出るとのことでした。知らなかったなぁぁ。 確かに雑草を取る労力に比べれば、全然こちらの方が楽です。 でも何か釈然としないものを感じます。これが俗に言うxxx人の考え なのでしょうか。。
    7/02夜 最近利兵衛の調整水田では、近所の子供(大人もいるかも) が花火をするようになってきました。見通しもよく、 ただ水がはってあるだけなので、打ち上げ花火(子供用)をしても、 火事の心配がありません。さすがよく考えるものだと感心しています。 でも、花火が木と紙でできているから自然に腐るといっても、 水を切ったら、ゴミだらけになって、結局かたずけるのは私 なのでしょう、きっと。ま、いっか。
    7/03 どうも利兵衛の調整水田に野がもが二羽飛来しているそうです。 今日、村の集まりで、メンバーがそれをチェックしていた 話が出ました。「こんど捕まえて食べよう」ということで、全員の 話がまとまりました。これも生産調整のおかげです。皆さんにも その結果を報告いたします。
    8/23 みなさん安心してください。田んぼにいつまでも 水を貯めておくわけにはいきません。残念ですが、カモを捕まえない うちに、いなくなってしまいました。また最近まで、真っ白な鶴みたいな、 サギみたいな、 大きな鳥も、時々飛来していました。いったいあれはなんだったのでしょう。
    8/23 利兵衛の休耕水田で、 自然発芽した稲 がここまで大きくなりました。これが本来の稲の姿です。 直播栽培での理想稲であり、完全有機栽培(無肥料)です。 無農薬もこのような稲を育てなければ、 達成できません。ですが、味の方はどうでしょうか。。 食べてみて報告したいと思います。 (9/23日、刈り取りしました。なお、稲にはおもしろい除草能力 があることを知りました。)
    9/02現在、 休耕水田とエンバク転作水田での草刈りは、 平均 3.5回でした。 トラクターで耕し直す方法と、 草刈り機を使う方法です。もし費用を正しく計算すれば、 補助金分は結局それだけで、どこかに飛んでってしまいます。
一年間の追跡で、この「緊急生産調整」では、 農家の選べる選択肢は次の3つしかないという結論に達しました。 ここまで減反面積が増加してしまうと、もはや一農家で耐えられる 限度は超えてしまっています。特に休耕や調整水田では、 単に売り上げ収入が減少するだけでなく、維持管理費の赤字額 (補助金から農家の完全持ち出し分)だけで、例えば1ヘクタール耕作農家の 水田ならば、10万円は確実に超えるでしょう。純利益 (粗利益ではありません)はたぶん、40−50万円くらいの減少に なると思います。
  1. 生産調整は行わない。全てに稲を作付けする。
  2. 転作(他の作物または宅地等へ転用)する。
  3. 耕作を放棄する。

1.休耕田
(自己保全管理)
雑草が生えないように、トラクターで耕してあります。 この状態を保つために、年3−4回耕します。 補助金は10aあたり1−2.4万円。 この田の維持管理費は10万円くらいだと思います。 したがって、30aありますから、米を全て農協に出荷し、 全部の保障制度に加入して、最高額の2.4万円を もらえれば、2-3万円の赤字ですむでしょう。たぶん。 それにしても、この状態に保つのは手間暇かかります。
ほっぽらかしにしておくと、こうなります。
補助金もなくなりますが、維持管理費もいりません。 ただし、このままだと、そう簡単には、水田にも畑にも戻せません。
2.調整水田 農家利兵衛のたんぼです。約260アールあります。 田植えのできる状態に保っておくと、 10a当たり1−3万円の補助金がもらえます。 ただし10aあたり3.5−4万円の費用がかかります。 農家利兵衛は全国とも保障に加入できま(しま)せんので、 1.5万円となり、その後の維持管理費も含めると、 何も収入がないので、10万円くらいの赤字かなぁ。 でも、来年も稲作を再開し、またおいしい米を 作れる田んぼにするためには、これが最善の方法です。
これが本来の "調整" 水田の姿です。
たんぼの一部に植え付けしていません。 植え付けしていない部分でも、費用はほとんど変わりません。 やはり10a当たり1−3万円の補助金がもらえます。
3.転作田
(一般作物)
ここも去年まで、稲を作っていました。 畑に変更し、今年からの農協の指導で、 エン麦の種まきをしたところです。(白く見えるのは、前年の稲ワラです) 植えるだけで、転作作物として認められるようです。 稲わらにかわって、来年の有機肥料となります。 (7/02になって始めて理解できました)
転作して、今年が2年目になります。
減反しても管理できないので、畑にして貸し出しています。 おもに定年退職した近所のおじいさんが借りています。 自家用に、ナスやトマトやみそ用の大豆を作っています。 やはり補助金は10a当たり1−4.5万円ももらえます。 しかし、たしかあと1−2年で補助金はうちきられます。
8/23日、大豆もここまで大きくなりました。 当たり前ですが、純国産です。この大豆で作ったみそは、おいしいですよ。

(その他)
これは池です。錦鯉を養殖しています。
錦鯉は、同じ新潟県の小千谷市や山古志村が有名で すが、このあたりでも少しやっています。 この池からも、一匹何百万円の錦鯉がでる(かも)しれ ません。錦鯉の養殖もなかなか大変らしいです。



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