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休耕水田の稲 農家利兵衛のとびっきり魚沼コシヒカリ |
| 8/23日: 休耕水田で自然発芽した稲がここまで大きくなりました |
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まだ青々としていて、天候不順にもかかわらず元気そのものです。
管理は、水を絶やさないようにして、(中干もなし) 10日前から
水上げをしただけです。当然肥料は一切使っていませんので、前年
の稲ワラの分解による有機分と、もともとの地力と、川の水からの
補給だけということになります。 農薬は春の耕起・代かき後に除草剤を一回散布しただけです。 はっきりいって、いろんな虫にいっぱい食われていました。でも そんなことを気にするでもなく(?)、すくすくと育ちました。 今年は雨続きのせいで、他の水田では防除をしたにもかかわらず、 イモチ病や紋枯れ病に少なからずかかりましたが、ここの稲は 今のところ、それとも無縁です。ただし自然発芽のため、他の稲 より約半月遅れています。 |
| 少し細かい話をしますと、他の調整水田の自然発芽稲はここまで育っていません。 利兵衛の調整水田では、雑草の繁殖を押えるた めに、わざと "中干し" をしませんでしたので、自然発芽稲が分けつ途中の、 一番肥料の必要なときに、肥料切れをおこさなかったからだと 思っています。中干しをしなくても、ガス害による根腐れにも 関係なかった、ということになるでしょうか。 |
| 項目 | 通常稲 | 自然発芽稲 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 草丈 | 90−105mm | 95−105mm | 混雑していないので当然下葉枯れなし。 |
| 一株当たり穂数 | 10−25本 | 50−70本 | 通常稲は苗3−4本に対し、一粒の籾からです |
| 一次枝梗数 | 7−9本 | 11−12本 | 小さい穂がありません。 |
| 一穂当たり籾数 | 60−80 | 140−160 | 平均すると2倍くらいになりそうです |
| 等熟歩合 | まだ不明 | まだ不明 | これを調べるのは大変 |
| 一株籾数 | まだ不明 | まだ不明 | これを数えるのは大変 |
| 千粒重 | まだ不明 | まだ不明 | これを調べるのは大変。でも粒は大きい。 |
| 食味 | まだ不明 | まだ不明 | たぶん味は落ちるでしょう。 |
| 9/23日: 収穫です |
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稲にとっては少し早いのですが、
天候と機械の都合で 9/23日に刈り取りました。
雨で土が柔らかいのと、稲の数が疎らなので、手作業での刈り取りです。
近所の人も手伝いに来てくれました。 台風5号と7号で、さすがに丈夫な "自然稲(?)" も、 穂の重みに耐え切れなく、腰砕け状態になってしまいました。 ただし、茎は折れていないので、実はこれは "多収コシヒカリの 理想型" でもあるのですが。。 とにかく一株が大きくて、片手では掴みきれません。 作業もまったく効率が上がりませんでした。 |
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| これはいったい何でしょう? 稲の周囲に草が生えていません |
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右の写真を見てください。稲の周囲 直径約60cm は雑草が一切生えて
いません。その外側の雑草の状態と比べると、なんとも不思議な光景です。
これはこの調整水田固有の、全ての稲に見られる現象で、
普通の水田のように稲で光が遮られているわけではありません。
その大きさは、
稲の大きさ(一株の本数)に比例しているような気がします。
どなたか、このはっきりした理由をご存知でしたら、
メール
で教えていただけますでしょうか。
第一に考えられることは、根が張りすぎて、土が還元状態(酸素不足) または表面の乾燥状態 になってしまい、他の植物が育てなくなってしまった、ということです。 |
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でも、乾燥(表面)・還元状態だからといって、べつに稲自体が弱っている
様子は伺えません。土自体も白(水分が多いと濃紺)までには
なっていません。水を切ってあるので、酸素の供給自体は不足
していないと思われます。
いずれにしても、中干しの功罪も含め、もし還元状態だったとしたら、
「稲は他の植物を生やせないために、"わざと" 土を還元する」 と
逆に考えることもできるわけです。
第二には、根から何か除草効果のある物質を出しているのではないか、 ということです。例えばこちらの 米糠の農業利用 の米糠の除草効果と同じように、除草ホルモンみたいなものが 含まれている可能性があります。 手植え時代の種籾の低温発芽 をしていた頃は、苗代播種前に、約一ヶ月間の雪解け水処理をしていた と聞きます。これも "発芽阻止物質" を水で洗い流す役目を果たしていたと 思われますので、同じメカニズムなのかもしれません。 話は少し飛躍しますが、「健康な稲は病気にもかからず、虫も寄り付かない」 と言われています。同様に、何か動物の免疫のような仕組みや、ある種の 植物にみられる、防虫剤のようなものがある可能性もなくはない気がします。 稲には、もっともっと研究すべきことがありそうです。 話を戻します。この直径約60cmは、実際に稲の根が張っている面積だとも 言えるわけで、疎植の通例である「尺角植え(33cm間隔)」 も、ちょうどこの半径と一致することがわかります。現在一般的に 行われている密植は、この稲を見ると、とんでもないことをやって いる(稲を育たなくする)ばかりか、もしかしたら、尺角植えでも まだ足りない可能性があります。稲を丈夫に育て、多収穫のための条件 としての "受光面積" ではなくて、本来の稲株の密度は、 根の密度に依るべきかもしれません。 我々は、実は稲の能力を阻害して育てているのではないでしょうか。。。 |
| *: | 9/28日、あるかた
からコメントをいただきました。一枚の水田の中で、一部休耕している
部分(調整水田)があると、休耕部分で、草がより多く生えます。
やはり稲の根から発芽制御する何かを出しているかもしれません。
稲の品種のなかには、それを強く出しているものもあり、
研究していると聞いたことがあるそうです。 確かに調整水田では、全てこの現象が見られます。稲による遮光だけ では、こうはっきりと差が出てこないでしょう。その研究が 成果を得、無農薬栽培への一つの大きな助けになることを 期待したいと思います。 |
| なんと天日干しです |
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刈り取った籾の量が少なくて、乾燥機にかけられないので、
なんと天日干しまでしてしまいました。写真のように、庭先で
籾を「むしろ」に広げて乾かします。蒸れないように、
平均に乾くように、日に何度もかき混ぜます。ところが、
またまたこの天候不順です。何日も乾燥できなかったり、
籾を広げた終えたとたんに雨が降り、あわてて取り込んだりと、
とっても、くたびれる作業でした。 12日間かけ、やっと目的の水分まで乾燥し、10/05日に、 晴れてこの 「有機減農薬天日干しもどき米」のお米ができ ました。やれやれ。。 さて、問題の味です。これが思っていたより、おいしいのです。 さすがに「極上米」とはいかないようですが、「特上米」 の味には近いと思います。 天日干しのせいもあるのかもしれません。 しかし、この自然稲のように、肥料(栄養分)が多少多くても、 この土地は、おいしいコシヒカリができそうです。 |
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| *: この米は量が少ないため、非売品です。 | |
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